日向灘の地震、場所は?南海トラフの前兆か?M7クラスが多数発生
日向灘の地震、場所は?南海トラフとの関連
過去にM7クラスが多数発生
2022年1月22日午前1時8分ごろ、日向灘を震源とする地震があった。最大震度5強を観測したのは、大分市、大分県佐伯市、竹田市、宮崎県延岡市と高千穂町。気象庁によると、震源の深さは45キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・6。震度5弱を高知県宿毛市、熊本県阿蘇市などで観測するなど、中部から九州の広い範囲で揺れが観測された。津波はなかった。
日向灘(ひゅうがなだ)は、宮崎県東部沖合の海域で、フィリピン海(北西太平洋)の一部。日向灘は、30年以内に70~80%の確率で起こるとされる南海トラフ地震の想定震源域内とされている。
今回では、南海トラフ地震で想定される陸側と海側のプレート(岩板)の境界での地震ではなく、それよりも深いプレート内部で発生したものとみられている。
南海トラフ地震の想定震源域は、東海から九州の太平洋沖。気象庁では今後、南海トラフ地震との関連を調べていく。
日向灘震源のM6.6の地震発生 約25年ぶりの規模
M7クラスが多数発生している領域
上図は、日向灘の大きな地震(1960年以降、M6.5以上)
約25年ぶりの強い地震
22日、日向灘を震源とする大きな地震が発生。大分県大分市や佐伯市、宮崎県延岡市などで最大震度5強を観測。この領域としては約25年ぶりの規模の地震となった。
日向灘を震源とする地震でマグニチュード6.5以上となるのは、1996年12月3日のマグニチュード6.7、最大震度5弱の地震以来、約25年ぶり。
震源の深さは45km。地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に張力軸を持つタイプと解析。沈み込むプレートの内部で発生した地震の可能性が高く、南海トラフ巨大地震の震源域ではあるものの、異なるメカニズムとみられている。
日向灘ではユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込むことにより、プレート境界型の地震を含め大きな地震が起こっている。
直近では、1984年にマグニチュード7.1、1968年にマグニチュード7.5、1961年にマグニチュード7.0とマグニチュード7クラスが3回発生。これらの地震で津波も発生している。
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