トンガ大噴火は南海トラフ大地震の前兆!南海トラフ、富士山噴火は目前か

2022年1月20日

トンガ大噴火で謎の津波!

日本への影響は?南海トラフの前兆?

南太平洋のトンガ沖で2022年1月15日午後1時ごろ(日本時間)、海底火山の大規模な噴火があり、日本各地に津波が到達した。

気象庁は、津波警報や注意報を出していたが、16日午後、すべて解除。気象庁は、この津波について、まったく予想できなかった。

日本時間15日午後1時ごろ、トンガ諸島にある海底火山が、大規模な噴火を起こした。日本にも影響を及ぼし、太平洋沿岸の広い範囲で津波が観測。気象庁は、津波警報や注意報を発表した。

観測された津波は、鹿児島県の奄美小湊で1m20cm、岩手県の久慈港で1m10cmなど。いずれも小さな津波だが、高知県で27隻の船が、沈没や転覆するなどの被害が出た。

津波?原因不明、謎の波

気象庁は、今回の津波について、「津波かどうかもわからない」としている。津波の世底ができなかったことに関しては、「通常の津波とは(メカニズムが)異なり、予測が難しかった」と話す。

噴火の経過と気象庁の対応

■15日

・午後1時:トンガで海底火山が噴火

・午後1時30分:トンガで80㎝の津波

・午後7時:ナウルで数センチの津波

       気象庁 「日本は20センチ未満」

       ※津波注意報 見送り

・午後8時:日本各地で謎の潮位上昇

・午後11時:小笠原・父島で50センチ潮位上昇

・午前0時前:鹿児島・奄美で1メートル20センチ潮位上昇

■16日

・午前0時15分:気象庁、日本列島に津波警報・注意報

・午前2時30分:岩手・久慈港で1メートル10センチ潮位上昇

・午前2時54分:気象庁、津波注意報 → 津波警報

気象庁では当初、トンガで80㎝の津波が観測されたが、ナウルで数センチの津波であり、「日本は20センチ未満」として、津波注意報を出さなかった。

しかし、その後、岩手などで潮位が1メートルを超えたため、あわてて津波注意報を出し、その後、津波警報に切り替えた。

気象庁が津波注意報・津波警報を発令した時は、すでに警戒水位の津波が日本に押し寄せていた。

謎の潮位の原因は?

津波かどうかもわからない、気象庁

今回の津波について、気象庁は、津波かどうかもわからない」としていて、津波警報や注意報の枠組みで発表したことについても検討するとしている。

謎の潮位の原因その1:大規模な衝撃派

謎の潮位の原因として、トンガの海底火山による大規模な衝撃派が原因と見られている。。噴煙が飛び散った面積は、北海道と同じ。

噴火した海底火山は、2021年12月ごろから活動が活発化していた。専門家は「1000年に1度」の大規模噴火との見方を示している。

噴火したのは、トンガの首都ヌクアロファの北方約65キロにあるフンガトンガ・フンガハアパイ火山。噴火の地響きが数分にわたり続き、火山灰や煙など噴煙が最大2万メートル(20キロ)近く、半径260キロにも広がった。噴火による衝撃波は、約1万キロ離れた米アラスカ州にも伝わった。

気象衛星「ひまわり」による観測で、噴煙が高度およそ1万6000メートルまで達した。

謎の潮位の原因その2:気圧の変化が謎の潮位の原因

日本各地では15日8時過ぎに、気圧が1~2hPa(ヘクトパスカル)にわたって急上昇したことがわかっている。

「ヘクト」は100倍という意味。1ヘクトパスカルは、「1m2の床(ゆか)の上に約10kgの重さのものを置いたときの圧力」ということ。

つまり、20キログラムのコメが入った袋を、日本のまわりの海に、一斉にどかっと落としたのと同じこと。

上から押されたら波が起こる。これが、潮位が変化した要因ではないかと見られている。

トンガ大噴火による潮位上昇は、カリブ海でも起こっており、通常の地震による津波ではない。

(1月16日放送『真相報道バンキシャ!』より。詳しくは動画をご覧ください)

https://news.yahoo.co.jp/articles/add4bcd54271a74bacb2ac8be041c3b926ff1f51

東北大学の今村文彦教授は、NHKのインタビューで、「(トンガ大噴火による津波は)噴火によって起きた空気の振動(空振)が伝わって水位の高さに変化をもたらした結果ではないか」と話している。

日本では約2hPaの気圧変化があったほか、スイスでは2.5hPa、イギリスでも約2hPaの急激な気圧の変化があった。

【トンガの大噴火、航空写真】島が消滅、緑の楽園が灰色に

陸地が消滅

国連衛星センター(UNOSAT)は1月17日(日本時間)、トンガで15日に噴火した海底火山の噴火前後の衛星写真を公開。陸地がほぼすべて消滅し、大噴火の凄まじさを伝えている。

国連衛星センターによると、海底火山の海域には海面上に285ヘクタールの陸地があった。だが、日本時間の17日午前6時53分に撮影された写真では、陸地がほぼすべて消滅している。

日本時間の1月9日に撮影された航空写真では、火山を含めた陸地が映っていた。

だが、噴火後の17日に撮影された写真では、その陸地がすべて消滅。海と雲が映っているだけだ。

※陸地だった部分はオレンジ色の点線で表示。火山があった場所も海となった。

火山爆発の凄まじさ

緑の島が、すべて火山灰に

トンガにあるファファ諸島。大規模噴火の火山灰で、すべてが灰色に変わった。

火山から約65キロほど南に位置する首都ヌクアロファの空港。滑走路の周辺では、浸水の被害が見られる。

トンガの大噴火により、日本時間17日の午前9時前から10時過ぎにかけて、日本全国で急激な気圧変化がみられた。

この気圧変化は、トンガの火山島フンガトンガ・フンガハアパイが噴火した時の衝撃波「空振」によるもの。地球を1周し、再び到達した可能性があるとされている。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_61e60410e4b03874b2dbca28?a0h

2035年、南海トラフ巨大地震発生?

トンガ大噴火は南海トラフ大地震の前兆か

トンガの大規模噴火で、気になるのは「南海トラフ地震」との関連性。

トンガ大噴火は南海トラフ大地震の前兆か

トンガ大噴火では、南海トラフ地震の津波が想定される高知県や和歌山県などでも津波が観測。「いよいよ、南海トラフ大地震か?」と思われた方も多いと思う。

「1000年に1度」と報じられるトンガ大噴火。この大噴火は、「南海トラフ」大地震とリンクすると、専門家が指摘する。

立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授は言う。

「トンガ海溝は極めて地震の多いところ。今回の海底火山の噴火がどの海溝型地震と関連するか判断するのは難しい。だが、海溝型地震の後の火山の大規模噴火というのは間違いない。トンガの海底火山噴火は、インド・オーストラリアプレートの下に太平洋プレートが潜りこんでいるところで発生していている」

さらに、太平洋プレートの動きが活発化しているという点では、日本にも影響があると考えるのが妥当だ、と指摘。

太平洋プレートは東太平洋海嶺で形成される。動く歩道のように東から西へと移動する。伊豆小笠原海溝マリアナ海溝、グアム、パラオの付近で、フィリピン海プレートの下にもぐりこんでいる。

このため、フィリピン海プレート上の火山を噴火させたり、フィリピン海プレートがはねあがる海溝型地震を引き起こす可能性がある。

さらに、フィリピン海プレートを圧縮し、間接的にスーパー南海地震に関係している。同じ太平洋のマグマの動きであり、何か急激な変化が起こっているのではないかと十分に予測される。

いつ発生してもおかしくないとされている、巨大な地震災害「南海トラフ地震」。

日本政府の地震調査委員会は2022年1月13日、南海トラフで今後40年以内にマグニチュード8~9級の地震が発生する確率を、前年の「80~90%」から「90%程度」に引き上げた。今、その時は刻々と迫っている。

京都大学名誉教授の鎌田浩毅氏(火山学)は、より具体的に「2035±5年で必ず起こる」と指摘する。

南海トラフ一番危ない県は?

静岡県、和歌山県、高知県

南海トラフ巨大地震の震源域となり得るのは東海、東南海、南海の3エリア。南海トラフ一番危ない県は、「静岡県」「和歌山県」「高知県」とされている。

しかも、この3エリアで巨大地震が連動する可能性もある。1707年の宝永大地震が、これに相当する。

地震の規模は最大でM9.1。関東から九州までの広範囲で震度5弱以上の地震が発生する。

四国4県や兵庫、愛知など10県153市町村で震度7。犠牲者は最大で32万人に達すると予測されいるが、もっと甚大な被害が出ると予測されている。

30m超の津波が3分で到達

南海トラフ巨大地震が、最大規模で起これば、津波の被害は東日本大震災よりも遥かに上回る。

高知・黒潮町で最大となる34.4mの津波が襲う。静岡・下田市では25.3m、宮崎県では約16mの大津波が押し寄せる。

東日本大震災と大きく異なるのは、津波が日本沿岸にまで到達する速さ。西日本の太平洋沿岸には、地震発生から最短3分程度で巨大津波が到達する。東日本大震災で3m以上の津波が到達したのは、地震発生から約30分後だが、南海トラフでは逃げる時間がまったくない。

北朝鮮から、核ミサイルが飛んでくるよりも、もっと逃げられない。

南海トラフ大地震後、富士山も噴火

南海トラフ巨大地震が富士山噴火の引き金に

南海トラフ大地震の被害は、地震と津波だけに終わらない。南海トラフ巨大地震が引き金となって、富士山の大規模噴火を引き起こす可能性も指摘されている。

実際に、1707年の宝永大地震の49日後に、富士山が大噴火を起こしている。富士山では、300年以上マグマが溜まり続けている。富士山直下のマグマ溜まりは、東日本大震災で揺すられ、さらに南海トラフ巨大地震で強い揺れが加われることになる。

富士山が噴火したら?その影響は?

トンガ大噴火のような噴火が、富士山で起こるとすれば、どんな影響が起こるのか。

火砕流や火山泥流、空振(くうしん)、火山ガス、噴石といった被害だけでなく、富士山が噴火すると、大量の火山灰は、上空20キロまで噴き上げられ、噴火から数時間後には、東京に到達。道路は灰が積もって通行止め。空港は閉鎖。電車も止まって、首都機能は麻痺(まひ)。火山灰で倒壊する家や、送電線などに付着すると停電の原因になる。

富士山の噴火をシミュレーションした、火山灰がどれだけ飛ぶかを予想したハザードマップでは、首都圏には2~10センチメートルほど火山灰が降り積もるという予想。

10センチ超の火山灰が積もれば、インフラシステム(電気・水道・ガス・交通など)は全てストップする。生産も物流もストップ 食糧が手に入らない。水道も停止。給水車は動けない。

のど・肺に異常、角膜が損傷、定春も逃げる

さらに、のど・肺に異常が起こり、角膜が損傷。火山灰による、甚大な健康被害が起こる。鎖につないだ、犬のポチも、銀さんの定春も逃げてしまう。

※定春(さだはる)は、空知英秋作の漫画『銀魂』に登場する、神楽のペット。巨大な宇宙の犬。なんでも屋「万事屋銀ちゃん」(よろずや銀ちゃん)の従業員。アニメ版の声優は、高橋美佳子。

https://www.nhk.or.jp/ashitanavi/article/2795.html