巨大地震の前兆、最新情報予測!東北、北信越、九州、沖縄、北海道が危ない

巨大地震の前兆・最新情報予測

東北、北信越、九州、沖縄、北海道

40年以内に「90%程度」で発生が予測される南海トラフ巨大地震。だが、東北、首都圏、関西、九州・鹿児島など、日本国中で地震が発生。2021年、震度5弱以上は10回を数える。

そんな中、ウェブ会員向けに「MEGA地震予測」を配信する地震科学探査機構(JESEA)では、今最も危険なゾーンとして3つの地域を指摘している。

MEGA地震予測とは、地上2万キロメートルを周回するGNSS(衛星測位システム)のデータを利用し、国土地理院が公表する全国約1300カ所の電子基準点で、どのような地殻変動が起きているかを観測。

測量工学の権威である村井俊治東京大学名誉教授によって開発された、まったく新しい地震の予知技術だ。

具体的には、

1.1週間ごとの上下方向の動きである「週間高さ変動」

2.長期的な上下方向の動きである「隆起」「沈降」

3.東西南北の「水平ベクトル」の動き。

これら3つを総合的に分析し、地震が起きる恐れのある場所を割り出している。2011年3月11日の東日本大震災では、日本全国の場所で以上数値を観測している。

巨大地震の前兆や、最新情報で予測した危険な場所は?

東北・太平洋岸、北信越、九州・沖縄、北海道十勝地方も

■東北・太平洋岸

東北地方では21年、震度5弱以上が4回発生。「最高度の警戒が必要」であるエリア。

太平洋側は東日本大震災の反動で、「隆起」が続き、逆に日本海側は「沈降」。宮城県の「牡鹿」と、山形県の「鶴岡」の基準点で16センチの高低差があり、奥羽山脈を中心とするエリアにひずみがたまっていると考えられ、水平ベクトルが南東に引っ張られている太平洋岸は危ないと予測。

■北信越

新潟県中越地方の「新潟大和」「高柳」「塩沢」「妙高高原」、石川県の「白峰」などで大きな週間高さ変動を確認。長野の「白馬」でも急激な高さ変動。南東方向への水平方向の動きも活発化している。

新潟・長野県境では、『隆起』『沈降』の高低差は6~7センチにもなり、警戒すべきエリア。

■九州・沖縄

鹿児島県のトカラ列島で21年12月4日以降、300回以上の揺れを観測。10月6日には大隅半島東方沖でM5・4の地震が発生。

九州や南西諸島で水平方向の動きが強く、九州、南西諸島や沖縄一帯で「沈降」が続く。

東日本大震災(11年)、熊本地震(16年)では、「沈降」した後に大地震が発生。全域が「沈降」しているのに、阿蘇山や桜島周辺は局所的に「隆起」。高低差によるひずみがたまっていると考えられている。

■北海道十勝地方

最新の分析では、北海道十勝地方も、最重要危険エリアに挙げられている。地震には必ず前兆がある。その異常を見極め、万全の備えをしておきたい。