いつ起こる!南海トラフ地震の前兆!一番危ない県は?

いつ起こる!南海トラフ地震の前兆!

南海トラフ地震で一番危ない県は?

「南海トラフ」沿いの太平洋側には、30年以内に震度6弱以上の巨大地震が襲うエリアが集中している。

このエリアでは、2021年1月から12月5日にかけて、震度4以上の地震が37回起こった。2年前の同時期と比べて、2倍もの高い数値となっている。太平洋プレートの動きが活発化しているのだ。

2021年8月から9月にかけて、日本列島が南西方向へ移動し始めた。だが、11月には北東に動いた。この不安定な動きは、太平洋プレートが、フィリピン海プレートなど、他のプレートを引きずり、圧縮したりしている結果だ。

12月3日には、山梨県・富士五湖と、和歌山県・紀伊水道で震度5弱の強い揺れが観測された。4日から、鹿児島県・トカラ列島近海で200回以上の揺れが継続的に観測されている。

山梨県と和歌山県の地震は、フィリピン海プレートに押し上げられたことで、ユーラシアプレートと北米プレート内で溜まったひずみが解放されたことが原因とみられている。トカラ列島近海の群発地震もフィリピン海プレートが原因だ。

これまでトカラ列島の震源の深さは10㎞以内だったが、今回は深さ20㎞以上のものが多く記録されている。フィリピン海プレートの広い範囲で地震や火山噴火が起きているのが特徴だ。これこそ、『南海トラフ巨大地震(スーパー南海地震)』の前兆なのだ。

南海トラフとは、わかりやすく言うと、四国の海底にある水深4000m級の深い溝(トラフ)のこと。

日本列島が位置する大陸のプレートの下に、海洋プレートのフィリピン海プレートが南側から年間数cm割合で沈み込んでいる場所が、南海トラフだ。

内閣府のシミュレーションによると、「南海トラフ巨大地震」の推定マグニチュードは9。推定死者数は32万人超。

南海トラフ地震で一番危ない県は、静岡県、和歌山県、高知県、三重県、宮崎県、愛知県、大分県、愛媛県、大阪府と続く。