ワクチンの有効性は本当?日本製・国産ワクチンはいつ開発?

2022年1月23日

【新型コロナウイルス】ワクチンはどこまで有効?

日本製・国産ワクチンはいつ開発?

【AFP=時事】によると、新型コロナウイルスワクチンの接種に反対するチェコの女性フォークシンガーが、「衛生パス」を取得しようと故意に同ウイルスに感染して死亡した。

衛生パスというのは、ワクチン接種か、最近感染して回復したことの証明があれば取得でき、文化施設やスポーツ施設への入場、旅行、バーや飲食店の利用に必要となるパス。

死亡したのは、フォークシンガーの女性、ハナ・ホルカ(Hana Horka)さん(57)。2022年1月16日に死去した。

昨年のクリスマス前にワクチンを接種していた息子と夫が新型ウイルスに感染した時、進んでウイルスに身をさらし、故意に感染した。

死の2日前、「(新型ウイルスを)乗り越えた。激しい苦しみだった」「これで劇場やサウナ、コンサートにも、思い立ったら海にも行ける」とソーシャルメディアに投稿していた。

だが、果たして現在、使われているワクチンにはどれほどの有効性があるのか。

ドイツのコロナ感染過去最高

2022年2月半ばに1日40万人突破との予想

ドイツのラウターバッハ保健相は1日当たりの新型コロナウイルスの新規感染者が2022年2月半ばまでに40万人以上に達する可能性があるとの見方を示した。

これは追加接種(ブースター接種)が優れた予防効果を発揮するという楽観的な予測に基づいたもので、効果が薄ければ60万人を超える恐れがあるという。

日本政府まとめ

ワクチン接種回数2億回超える

日本政府のまとめによると、2022年1月11日公表時点の国内の新型コロナウイルスワクチン接種回数は2億141万2837回。日本人口の約8割が、1回、2回のワクチン接種を終えたとしている。

3回目接種に使用するのは、ファイザーまたはモデルナのmRNAワクチン。昨年11月に南アフリカで初めて報告されたオミクロン株が世界中で急速に広がっているが、ファイザー製もモデルナ製も追加接種によってオミクロン株に対しても効果を示すとの研究が報告されているという。

「日本・国産ワクチン」はいつ開発?

日本では、武田が、米ノババックスが開発した組換えタンパクワクチンを国内で製造・供給することになっており、昨年12月に日本で承認申請を行った。2022年の早い時期での供給開始を目指している。

さらに、日本企業では、アンジェス(DNAワクチン)、塩野義製薬(組換えタンパクワクチン)、KMバイオロジクス(不活化ワクチン)、第一三共(mRNAワクチン)などが開発を行っているところだ。

各社の承認取得の目標は、塩野義が最短で21年度中、第一三共が22年中、KMバイオロジクスが22年度中。このほか、田辺三菱製薬は、今春の申請を目指している。

現在のワクチンは有効?

「オミクロン株」ブレイクスルー感染、mRNAワクチンの弱点

一方、ファイザー/ビオンテックなどが製造したmRNAワクチンの追加接種(ブースター)が、新型コロナウイルスのオミクロン株は防げなかった。

ドイツから南アフリカのケープタウンを訪れた7人が、2021年11月下旬から12月上旬にかけて新型コロナウイルス感染症を発症した。全員がブースターを受けていた。みな軽度から中等度の症例であり、ブースターが重症化や入院、死亡を回避できる、とされている。

「全員が軽度から中等度の症状だったことから、ワクチンを2回接種し、ブースターも1回接種していれば、オミクロン株による重症化はなお充分に防げることが示された」という。

だが、オミクロン株による症候性感染を防ぐためには、もっとよい有効なワクチンが必要だ。

【日本国内の新型コロナウイルス感染者数のグラフ】

ワクチン接種の真の目的は?

なぜ政府がワクチン接種を進めるのか?

新型コロナウイルスのワクチン接種は、「無料」とされている。

全額公費で接種を行うため、無料で接種できます。ワクチン接種について費用負担を求めることはありません」と地方自治体などは説明している。

だが、実は無料ではない。

住民登録、すなわち住民票がなければ、ワクチンを希望していても、ワクチンを接種することはできない。住民税などの税金を納めなければ、ワクチン接種ができないように仕組まれている。

全額公費で接種を行うため、無料で接種できます」と言っても、その後、住民税を引き上げ、年金などを引き下げれば、ワクチン接種などに関する費用を国や自治体は稼ぎ出すことができる。国民の命を守る。重症化を防ぐという名目で。

※厚生労働省は2022年1月21日、4月から高齢者への国の年金支給額を0・4%引き下げると発表。引き下げは2年連続となる。灯油や食料品など、生活に最低限必要な物価が軒並み上昇する中で、なぜ年金を引き下げられなければならないのか。石油の備蓄を吐き出しても、ガソリンも灯油の値段も下がらない。むしろ上昇し続けている。おまえたちの無策がすべての原因。将来を見据えた対策など何もない。先にあんたの給与をカットすべきだ。

命を守る価値のある者は、金を払う者だけだ。お金のない者は、死ねということなのだ。

ワクチン接種してもしなくても感染、重症化

新型コロナウイルスの「第6波」で、2022年1月1日と比べ、わずか20日後には約8倍に増大した。主流となった変異株「オミクロン株」は軽症傾向と指摘されるが、重症者が急増し、これまでのワクチン接種に大きな疑問が投げかけられている。

厚生労働省によると、自治体公表の重症者は1月1日には51人。感染拡大で、1週間後には89人。2週間後には233人。21日には約3カ月ぶりに400人を超えた。

22日は424人。過去最多だった第5波の2223人(昨年9月4日)の約5分の1となった。