日産前会長カルロス・ゴーン被告の拘留延長却下はなぜ?  

日産前会長カルロス・ゴーン被告

勾留延長を認めない決定 

日産自動車の前会長・カルロス・ゴーン被告らをめぐる虚偽記載事件で、東京地裁はゴーン被告らの勾留延長を認めない決定を出した。

極めて異例 

東京地検特捜部が請求した勾留の延長を認めないという決定だが、特捜部の請求が認められないのは極めて異例なことだ。

再逮捕、なのに釈放? 

日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(64)の役員報酬を巡る有価証券報告書の虚偽記載事件。東京地検特捜部はゴーン被告らが、昨年度までの直近3年分のゴーン被告の報酬を約40億円少なく記載した疑いで再逮捕していた。

10日間の勾留が決まっていた 

ゴーン被告らは2011年3月期~15年3月期のゴーン被告の報酬計約49億円を過少に有価証券報告書に記載したとして逮捕され、起訴された。さらに16年3月期~18年3月期の報酬計42億円超も過少記載していたとして再逮捕。10日間の勾留が決まっていた。

拘留の延長は認められず

東京地検は不服を申し立てたが、東京地裁は勾留の延長を再び認めなかった。

すべてはカネの力 

日産前会長カルロス・ゴーン被告を保釈させたのはカネの力だ。カネの力で何でも解決できる。東京地裁がゴーン被告らの勾留延長を認めない決定を出したのは、カネの力で裁判が逆転できる可能性があると判断したためだ。

すべてはサラリーマン

なぜなら東京地裁も、サラリーマン。政界・財界のトップが「無実にせよ」と言えば、無実にできる。正義や平等ではなく、カネの力がモノを言う。