元キャストが提言!ディズニーランドのパワハラ問題を考える

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ディズニーランド(TDL)パワハラ

女性キャストが訴える 

東京ディズニーランド(千葉県浦安市)で、女性社員2人が過重労働やパワーハラスメントによって体調を崩し、運営会社のオリエンタルランドが安全配慮義務を怠ったことに原因があるとして、合計約755万円の損害賠償を求める訴訟を千葉地裁に起こした。朝日新聞が報道した。

労災認定を受け、求職

女性二人はキャラクターの着ぐるみを着てショーやパレードに出演していたが、総重量10~30キロの着ぐるみを着て、ショーやパレードに出演し、腕などに激痛が走る「胸郭出口症候群」を発症したと訴える。

女性キャストは労働基準監督署に労災を申請し、すでに認定を受け、現在は休職している。

元キャストとして提言する 

牧場で働くよりも過酷な労働

東京ディズニーランドの元キャストとして提言するが、東京ディズニーランドでの業務は世界のディズニーランドの中でも最も過酷であり、北海道の牧場で働く(15時間労働で日給が2000円)よりも、遥かに過酷である。

正露丸を20個飲んでも下痢が止まらない、重労働

私は一カ月働いただけで過労が重なり、毎朝、激しい腹痛と下痢に襲われた。正露丸を通常であれば3個飲めば下痢が収まるが、それでも収まらない。

10個、20個飲んでも下痢が止まらない。頭にきて、30個飲んでようやく下痢が収まった。そうして、毎日、オンステージ(ディズニーランドの舞台)に出ていた。

汗が吹き出し、顔じゅうが塩で真っ白 

夏は汗が吹き出し、汗に含まれる塩分が残り、顔じゅうが塩で真っ白になる。冬は手がかじかんで(手袋の使用は禁止)、指が動かない。それでも笑顔で舞台に立っていた。

「仕事」ではなく、「夢」のため 

それは「仕事」ではなく、「夢」のためだった。私は仕事を辞め、一年間で300通の履歴書を送ったが、ほとんど不合格の通知さえももらうことなく、どこにも雇ってもらえるところはなかった。そんな中でディズニーは私を拾ってくれた。

自殺、ディズニーが拾ってくれた

仕事がなかったし、生きたいがカネがないのなら死ぬしかない。自殺を考え、それで面接に行ったのが東京ディズニーランドだった。

面接で志望動機を聞かれ、「私はどこにも行く場所がなく、現実世界ではもはや生きられないので、ここに来ました」と言った。それで私はキャストとして採用された。

引き際は自分で決める

ディズニーランドで身体を壊し、身体がぼろぼろになっているキャストは数多くいる。私はディズニーは好きだったが、これ以上やれば身体がぼろぼろになると思って辞めた。

なぜ辞めなかったのか? 

過重労働やパワーハラスメントによって体調を崩し、運営会社のオリエンタルランドを相手に訴訟を起こした女性キャストは、身体がボロボロになる前にディズニーを辞めるべきではなかったのか?

なぜ辞めなかったのか?

それは他に行く場所がないからである。

東京ディズニーランドの多くのキャストたちは学生が行っている場合が多い。学生たちは大学を卒業し、就職が決まっているので、やがてキャストを辞めていく。そうしたパターンが多かった。

しかし、近年は20代、30代の女性が大人になって仕事がなく、ディズニーランドに流れてくることが多い。

ディズニーは苦しくて辞めたいが、他に行くところがない。他にどこにも自分をやっとってもらえる場所がない。

そのため、無理して働き、身体を壊し、ディズニーランドへの恨みや憎しみを抱いて去っていく。

ディズニーランドはキャストの意向を尊重してもらえる

東京ディズニーランドは考えられないほど融通してくれる。

仕事で身体がつらいといえば、シフト勤務を減らしてもらえる。だから、カラダがつらかったら休みをもらえばいいのだ。

無理して働き、身体を壊したのは、自分のせいだ。誰のせいでもない。

キャストの予備はたくさんいる。勤務シフトを減らすことは可能だ。

ディズニーの仕事を本業とするべきではない

ディズニーでは90%以上はアルバイトであり、休んだらそれだけ収入がない。だから無理して働き、身体を壊す。

ディズニーランドは本業とするべきではない。「食うため」「生活のため」にディズニーランドのキャストをするべきではない。

ちゃんとした本業を持ち、休みの日を利用してキャストをしている人たちもいる。

デートやプライベートな旅行や友だちよりも、時給1000円という極めてコスパの悪い仕事(私はディズニーのキャストは時給3万円の価値があると思う)をしている。デートやプライベートな旅行や友だちとの付き合いよりも、ディズニーが好きだからだ。

安全配慮義務を怠ったのは自分自身に責任があり、運営会社のオリエンタルランドに責任があるべきではない。朝日新聞はちゃんとこのことを書くべきだ。

ディズニーランドを去った理由

私は、身体を壊す前にディズニーランドを去ろうと思った。それは恋愛に似ている。好きだ。一緒に居たい。だけど、このままでは恨み、憎むようになる。その恋愛を捨てられないのは、他に恋愛できる相手がいないからだ。そうして多くの人たちはストーカーになり、相手を傷つけ、苦しめる。

ディズニーもオウム真理教も刑務所も同じ

ディズニーランドは苦しいが、ある意味、心地いい。それはオウム真理教や刑務所と同じだ。その中にいれば、それなりに楽しい。何よりも自分の「居場所」がある。

しかし、そこから外に出るのが怖い。自分自身がまったく広く社会で通用しないからだ。

だから他に行く場所がなく、ディズニーランドにいつまも居座り、身体を壊し、自分の弱さを真摯に見つめることができず、オリエンタルランドを攻撃する。

真に優秀な人であれば、キャストの経歴を生かし、さっさとディズニーランドを辞めて、さらにステップアップしている。そして成功している。そんな人は多い。

自由に生きる道を選んだ 

日本社会にはどこにも居場所はない。だから私は海外に活路を見いだした。今は日本ではなく、海外で働き、どこでも仕事ができる自由を手にし、海外の美しいセクシーな女性、あるいは美しすぎるレディーボーイたちとも恋愛・セックスし、私は自由に生きる道を選んだ。

新たな生きる道 

この女性キャストたちも自分の新たな生きる道を探すべきだったのではないか。元・東京ディズニーランドのキャストである私はそう思う。

「夢」を台無しに 

これまで数千、数万人たちのキャストが作り上げてきた「夢」を、この二人の女性キャストたちは一瞬のうちに壊してしまったのだ。

「仕事」として働く場所ではない 

東京ディズニーランドは、「仕事」として働く場所ではない。ちゃんとした本業を持ち、精神的にも経済的にも自立した人がやるべきだ。だからこそ、そこは「夢のランド」だ。ディズニーには宗教以上の情熱とパワーが必要なのだ。

そして、そこで得られた力は、のちのち自分の人生のプラスになっていく。

私が今、海外で素敵な女性たちと恋愛できるのも、国家や企業に頼らず、自分一人の力で自由に生きられるのも、すべて東京ディズニーランドのおかげだと、そう思っている。

ディズニーランドの終えん

ただ、もうディズニーランドも終わりだ。日本が高度経済成長でまだ夢を見ていたころ、ディズニーは素敵な夢の楽園だった。

だが、すべてが張りぼて。バブルははじけた。夢だけで生きていたディズニーランドは、すでに夢だけで生きられなくなっている。

日本はすべてにおいて老化した。人口構成も感性も想像力もすべてだ。

日本人の苦しみを、ディズニーランドはもはや支えきれなくなったのだ。キャストに訴えられるようじゃ、ディズニーはもう終わりだ。

夢や癒しは、ディズニーではなく、自分自身で探し、見つけ、手に入れるべきだ。

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