SNS映え抜群!タイ・バンコクの幻想画寺院「ワットパクナム」への行き方、場所、アクセス
タイへの観光旅行で絶対に外せない寺院といえば、「王宮&ワット・プラケオ(エメラルド寺院)」「ワット・ポー(涅槃仏寺院)」「ワット・アルン(暁の寺)」の三大寺院。しかし、今、バンコクでは観光客にあまり知られていない「ワットパクナム」寺院への参拝がひそかなブームとなっています。理由は、仏教の世界観を描く壮大な天井絵画をひと目見るため。幻想的でフォトジェニックな美しい絵画は、SNS映えすること必至です。
「ワット・パクナム」への行き方、場所、アクセスの方法
幻想的な天井画
美しすぎる幻想的な天井画。切ない想いが広がり光り、心に暖かみと安らぎをもたらせ、いつまでも見入ってしまいます。
ワット・パクナム(Wat Paknam)とは
幻想的で美しい天井画が見られる寺院が「ワット・パクナム(Wat Paknam)」。タイ語で、ワットは「お寺」という意味があります。「ワット・パクナム」とは、“河口にあるお寺”のこと。
最寄り駅は、BTSウタカート(Wuttakat)駅
「ワット・パクナム」は、バンコクの中心部から離れた場所にあります。最寄り駅は、BTS(高架鉄道)シーロム線のウタカート(Wuttakat)駅。運河を越え、裏道(写真)を通りながら徒歩15分ほどで行くことができます。しかし、暑い時期には女性にはつらいので、最寄り駅からメータータクシーを拾って向かうのがおすすめ。
ノスタルジックなトンブリー地区
「ワット・パクナム」があるのは、バンコクのトンブリー地区。現在のバンコク王朝(チャクリー王朝)よりもひとつ前の都「トンブリー王朝」があった場所です。小さな運河が流れ、素朴なボートが市民の足代わりに行き交います。のんびりした古き良きバンコクが感じられ、本来のタイらしいノスタルジックな風情が見られるエリア。
白い仏塔(チェディ)
運河に根付くタイ人たちの素朴な生活を見ながら、のんびり歩いていると、間もなく見えてくるのが仏塔(チェディ)。美しい天井画があるのは、冒頭でご紹介した白い仏塔の5階です。しかし、この寺院は観光目的ではなく、地元のタイ人たちが大切にしている祈りの聖地。タイ人と一緒に本堂に参拝されてみてはいかがでしょうか?
由緒ある本堂
本堂前で靴を脱ぎ、長い廊下をまっすぐ進むと、祭壇があります。祭壇には、数多くの金箔で張られた仏像や像の姿も。タイ人の信仰心の深さがひしひし伝わってきます。
本堂の2階にも祭壇が
祭壇に向かって右側に階段があり、本堂の2階には立派な祭壇が設けられています。白い袈裟に身を包んだ多くのタイ人女性が目を閉じ、瞑想をしている姿を目にすることができます。
プミポン国王(ラーマ9世)の肖像画
本堂のすぐ近くに白い仏塔がそびえています。靴を脱ぎ、仏塔内へ。1階には、ご崩御されたプミポン国王(ラーマ9世)の肖像画が飾られています。ワット・パクナムのシンボルとなる白い仏塔は、プミポン国王と王妃陛下の72歳誕生日のお祝いとして建てられた仏塔。千葉県成田市に別院が建てられています。
高さ80メートルの白い仏塔
白い仏塔は、8年の歳月をかけて2012年に完成。バンコク様式やラーンナー様式など、タイ美術の粋を取り入れ、1辺の幅52メートル、高さ80メートルの建物となっています。塔の先端には、100キロの金で作られた宝珠がそびえています。
僧侶の黄金仏像も
白い仏塔内は、仏像などタイの文化遺産が展示され、「ワット・パクナム」の住職プラマハー・ラッチャマンカラージャーン僧の金製仏像も安置(写真)されています。
絵本作家いわさきちひろの淡く優しい世界
仏塔の5階に上がると、ドームの天井には目を見張るほどに幻想的な美しい絵画。CGのように精緻で、絵本作家いわさきちひろのような優しく淡い色づかいに、心が震えます。
プラネタリウムのような美しい星空
プラネタリウムを見上げているかのような美しい星空。この天井画は、ブッダ(仏陀)の生涯図を表したものです。宇宙のように広がる世界観は、不思議で、あまりにも神秘的すぎます。
瞑想をするブッダ
この絵は、菩提樹の下で瞑想をするブッダの姿です。安らかな表情に、心がふっと休まります。
法輪
天井の中心には、仏教の教えとなる「法輪(ほうりん)」が描かれています。人は迷い、苦しみながら生きていく存在。その迷いや悪を追い払うのを、古代インドの戦車のような武器(輪)にたとえたのが法輪です。強力な武器で邪悪なものを破壊し、仏の教えがあらゆる人々に行き渡るよう、車輪のように回り続けること。この天井画に描かれた星空は、宇宙に輝く星ではなく、心の奥に広がる世界です。
天人
天井画には、天人も描かれています。淡雪よりも少ない生の時間。死から逃れることができないと諭し、音楽を奏で、華を降らし、虚空を飛び回ります。
自由に空を
天人は、あらゆる迷いを捨てきってはいませんが、苦しみが少なく、歓びの多い境地にあるため、自由に空を飛んだり、音楽を奏でたりすることができます。
二人でいても寂しい
ドームの中央にあるのは、エメラルド色に輝く仏塔。人は、二人でいても寂しいから音楽を聴き、絵を眺め、どこか遠くへ旅に出たくなるのかもしれません。5階の天井画のフロアには風が流れ、風鈴のような軽やかで澄んだ鐘の音色が響き渡り、うっとりと心地いい優しい気持ちにさせてくれます。
静まり返った祈りの聖地「ワット・パクナム」
日本から遠く旅して、遠く離れ、静まり返った祈りの聖地「ワット・パクナム」で、美しい天井画を見上げ、心を休めてみてはいかがでしょうか?
ワット・パクナムへの参拝時間、服装、ご注意
ワット・パクナムの正式名称
「プラハマー チェディマハー ラッチャモンコン ワットパクナム パシーチャローン」
ワット・パクナムの拝観時間
8:00~18:00。
ワット・パクナムの拝観料
無料
服装の注意など
タイの寺院ではどこでも同じですが、ノースリーブや、ひざ上のパンツ・スカートはNGです。また、寺院の柱に触れないこと。観光地ではなく、タイ人たちの大切な聖地なので、大きな声でおしゃべりしたり、ふざけたりするのは良くないと思います。
なお、バンコク観光の定番スポットや有名寺院の見どころについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
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