HIVの治療法で免疫力が強化、新型コロナからの回復が可能

HIVの治療法で免疫力が強化

新型コロナからの回復が可能

HIVの治療に使われる抗レトロウイルス療法によって、免疫システムが強化されると、6~9週間以内に新型コロナウイルスの感染から回復することができたことがわかった。

ステレンボッシュ大学とクワズールー・ナタール大学の科学者による研究で明らかになった。

エイズウイルス(HIV)感染者が新たな変異株を生み出す衝撃

一方、HIV治療薬を服用していない人など、免疫不全の人が新型コロナに感染すると、コロナウイルスが急激に変異し、これが新たな変異株の発生につながるという証拠も示された。

十分な治療を受けていないエイズウイルス(HIV)感染者で、新型コロナウイルス感染症(COVID19)に9カ月間かかった、南アフリカ共和国の女性の体内で、新型コロナウイルスの変異が少なくとも21回発生したことが、研究結果でわかった。

2021年11月に新型コロナウイルスの新たな変異株が南アフリカ共和国とボツワナで特定され、新規感染の急増との関連が指摘されていた。

世界保健機関(WHO)は「B.1.1.529」と当初呼ばれた同変異株をギリシャ文字のアルファベットから「オミクロン」と名づけ、「懸念される変異株(VOC)」のリストに加えた。

研究対象の患者が感染していたベータ変異株は、オミクロン株と同様に南アで発見された。

南アはHIV感染者数が世界最多。人口6000万人のうち820万人が罹患している。