コロナ検査せずに医師の判断で感染者、「みなし陽性」扱いに

同居家族、コロナ検査せず判断

「みなし陽性」の取り組みを始めた17都府県

新型コロナウイルスのオミクロン株が急速に拡大し、発熱外来に患者が殺到。コロナ検査が追い付かなくなっている。

このため、感染者の濃厚接触者となった同居家族に発熱などの症状がある場合、検査をせずに医師の判断で感染者とみなすことができる仕組みを、東京や神奈川、大阪、福岡など17都府県が始めた。

いずれも「みなし陽性」扱いとするもの。

神奈川県では、濃厚接触者とは別に、若年で重症化リスクが低い人について医療機関を受診せず自宅療養することも認めている。

オミクロン株の「第6波」、第5波より重症化率、致死率は低下

オミクロン株が主流となっている新型コロナウイルスの感染拡大の「第6波」。

デルタ株が中心だった「第5波」と比べて、重症化率と致死率がデルタ株が大幅に低下している。

2022年2月2日に開かれた厚生労働省に感染症対策を助言する専門家組織「アドバイザリーボード(AB)」の会合で示された。

ワクチンの接種歴がない人での重症化率、致死率はいずれの数値も高い水準となっている。

ワクチン接種を受けていない場合は、第6波でも60歳以上の重症化率は5・05%。致死率は4・04%と、接種歴のある人と比べて大幅に高い。