MRTで行き方激変!タイ・バンコクのワットパクナムへ観光旅行

2024年7月3日

MRTで行き方激変!

タイ・バンコクのワットパクナムへ観光旅行

タイのインスタ映え寺院で知られる、バンコクのワットパクナム(Wat Paknam)。天井画やエメラルド色の仏塔が美しく、日本人旅行者に人気のある寺院です。これまではBTSが最寄り駅でしたが、やや遠くて不便。しかし、MRT(地下鉄)が延伸し、アクセスが抜群に向上!インスタ女子たちは観光ツアーではなく、ワットパクナムまで歩いて出かけ、天井画を写真に収めています。そこで、MRTの新駅から徒歩での行き方とともに、営業時間や入場料金、服装、注意点、観光の所要時間などをご紹介します。

女子旅に人気!バンコクのワットパクナム

「ワットパクナム」はタイの首都、バンコクにある寺院。正式名称は「ワット・パークナム・パシーチャルン(Wat Paknam Phasicharoen)」。ブッダの生涯を描いた「天井画(仏伝図)」が宇宙やプラネタリウムをイメージさせ、エメラルド色の仏塔(仏舎利奉安塔)も美しい。SNS・Instagramで注目されています。

フォトジェニックなスポットとして最近、女子旅にとても人気。日本にも、ワットパクナムの「日本別院(成田市)」があり、日本人にとっても縁のある寺院です。

※ワットとは、タイ語で寺院のこと。

これまでの行き方としては、BTS(スカイトレイン)の「タラートプルー(Talat Phlu)駅」(写真左上)の2番出口からソンテウやタクシーで行くのがメイン。写真右に赤い車が見えますが、これがソンテウと呼ばれる乗合のバス。赤い車の前に見える黄色い標識付近が、ソンテウの乗り場です。ソンテウに乗る時は、運転手さんにワットパクナムに行くかどうか、料金も聞きましょう。相場は約10バーツ。

ソンテウは、タイ人たちが日常に使っている乗り物。オープンエアすぎるので、振り落とされないように注意しましょう。ソンテウでは、タイ人とのふれあいを楽しむことができます。ソンテウの後ろを走っているバイクのタイ人にカメラを向けると、笑顔になってもらえることも。

ノーヘルメットで子供を前に乗せ、この後、手を振ってくれるサービスも。自分が撮影されていると思っている女子高生も可愛い。

しかし、ワットパクナムへのこれまでの行き方では、ソンテウの待ち時間が長かったり、海外旅行の初心者なのでタクシーに乗るのは不安だったり、歩くには約2キロメートルあるので遠すぎるといった問題も。

MRT延伸でワットパクナムへの行き方が激変

ところが、MRT(地下鉄)が延伸し、新駅の「バーンパイ駅(Bang Phai)」ができたことで、ワットパクナムまでは約800メートルの距離に。歩くのが速い方であれば約6~7分で行けるようになりました。観光ツアーではなく、個人旅行で行きたい方は徒歩でのアクセスが可能になったので、これは朗報です。

※高い料金を払って、日本の旅行会社の観光オプショナルツアーで行かなくても、バンコクの公共交通機関でアクセスすれば格安で早く行くことができます。

バーンパイ駅(高架駅)からは、黄金の大仏と、白い仏塔(白亜の大仏塔)が見えます。白い仏塔の5階に、冒頭の天井画があります。

下の地図が、MRTバーンパイ駅から、ワットパクナムへの行き方です。多少曲がりくねっていますが、道なりに進んで行けばわかります。わからなければ、まわりのタイ人に、「ワットパクナム?」と言えば、「あっち」と言って親切にタイ人が教えてくれるから大丈夫。

次の写真右上の高架駅がバーンパイ駅。1番出口を出て、振り返るとこのような風景を目にします。ワットパクナムへ徒歩で行くには、写真左下の歩道を手前に向かって進みます。歩道に沿って、駄菓子屋やローカルなタイ料理店が並び、バンコクの下町情緒が感じられますよ。

バーンパイ駅の1番出口を出て、歩道に沿ってまっすぐ歩くと、右手に緑色の建物が見えてきます。この手前を右に曲がって、道なりに沿って進むと、ワットパクナムまで行けます。写真右手に見えるのはバイクタクシー(バイタク)。これに乗せてもらってワットパクナムにも行けますが、これも振り落とされないようにしましょう

※この付近で日本人がうろうろしていると、バイタクの兄ちゃんが「あっち」とタイ語で言って、ワットパクナムへの行き方を教えてくれます。

バーンパイ駅からワットパクナムへの道は交通量が少なく、写真のように日本語表記で、ワットパクナムへの行き方も示しています。
わからなければ、まわりのタイ人に尋ねたら行き方を教えてもらえます。多少、道が曲がりくねっているので、スマホのグーグルの地図(Google マップ)を見ながら行くとよいでしょう。
この写真の道を突きあたりまで歩き、左に折れてまっすぐ進むと、ワットパクナムに行けます。

途中には学校もあり、子供たちの笑い声が聞こえてくることも。昔ながらの路地を楽しみながら散策することができるので、路地裏散策が好きな方におすすめのコースです。


ワットパクナムの行き方と観光のポイント

さきほどの道をまっすぐ進むと、運河に突き当たり、このような橋が見えてきます。このピンク色のアーチ橋を渡れば、もうワットパクナム。タイ語で、「河口の寺院」という意味のワットパクナムなので、周辺は運河が多く、古き良きバンコクの下町情緒が今も感じられます。

ピンク色のアーチ橋と、もう一つの橋を超えると、ワットパクナムへの入り口。左にアーケードが見えますが、ここを進んで右に曲がると、MRTのホームから見えた白亜の大仏塔が見えてきます。BTSタラートプルー駅からソンテウ(写真右の赤い車)やタクシーで行った場合も、ここで降ろされます。

ソンテウを降車するときは、荷台のブザーを押し、運転手さんに知らせます。料金は降車して運転手さんに払うので、小銭を用意しておくことをお忘れなく。

こちらは、さきほどの写真で左に見えていたアーケード。少し歩いてアーケードが途切れたところを右に曲がると、天井画がある白亜の仏塔へ。左にワットパクナムの本堂があります。

アーケードの前には、ご覧のような周辺地図もあり、これを参考にしながらワットパクナムと周辺観光をされると良いでしょう。すごくおおざっぱですが、MRTバーンパイ駅からの行き方も示されています。

地図の下にコンビニのセブンイレブンがあり、右横に赤い車が3台並んでいますが、ここがソンテウの駐車場。帰りはソンテウを使ってBTS駅に行きたい方は、この駐車場から乗りましょう。

写真は、さきほどの地図で表記されていたセブンイレブン。この裏手に、ソンテウの駐車場があります。ソンテウはたくさん並んでいますが、BTSに行きたいと告げると、どれに乗ればいいのか教えてくれます。

運転手さんに「BTSに行きたい」と伝えても、荷台にあるブザーを押さなければソンテウは止まってくれませんので、まわりのタイ人に確認するのが一番です。

ワットパクナムの見どころ

こちらは、冒頭のMRTバーンパイ駅から見えていた黄金の大仏さま。アーケードを右に曲がればすぐ見えてきます。近くで見上げると、その大きさに圧倒。2020年2月現在は工事中ですが、ワットパクナムの新名所です。

右がさきほどMRTの駅から見えていた大仏さま。その後ろに白亜の大仏塔があり、この仏塔の5階に天井画があります。拝観する時は、玄関で靴を脱ぎ、裸足になって参拝します。タイの寺院では、聖域に入る時は裸足がマナー。

白亜の大仏塔の最上階(5階)にあるのが、「天井画」と「エメラルド色の仏塔」。タイの観光大使に就任した、日本のアイドルグループ(乃木坂46)が巡ったことでも有名になり、バンコクで今、日本人観光旅行者に最も人気のスポットです。規模はそれほど大きくはないのですが、訪れるたびにタイ仏教の奥深さが感じられます。

中央にある「エメラルド色の仏塔(仏舎利奉安塔)」も観光のポイント。厚さ1センチのガラス800枚を積み上げ、高さは8メートル。エメラルド色に輝いています。先端には、黄金に輝く仏像が安置。

「天井画(仏伝図)」の見どころは、ブッダの生涯を表した「二十八仏」。ブッダが悟りを得た菩提樹も描かれています。ブッダの瞑想を妨げる、煩悩の悪魔「マーラ」の姿もあり、心の中の世界が表現されています。

エメラルド仏塔のまわりには、80頭の「パヤー ナーク(竜王)」がガラスを積み上げて作られています。さらに、薄いガラスで作られた蓮の花も。エメラルド色にひっそり輝き、極楽へと生まれ変わる人の心を表しています。「8」というのは、仏教の開祖である釈迦(ブッダ)が80歳で入滅(涅槃)した数字。

ワットパクナムの周辺観光もおすすめ

ワットパクナムはアユタヤ時代に起源を持ち、本堂など20以上の建物が建ち並びます。その一つが白亜の大仏塔。2012年に完成し、故プミポン国王(ラーマ9世)と、シリキット王太后の生誕72年をお祝いするために建立。

天井画とエメラルド色の仏塔だけを見て帰る日本人観光旅行者が多いのですが、白亜の仏塔には仏像のコレクション(3階)もあり、こちらもおすすめ。

ワットパクナムへ行ったなら、タイ人と一緒に本堂でお祈りをささげてはいかがでしょうか?

タイのお寺では、線香、ろうそく、お花、金箔がセットになったお参りセットがあります。線香は仏さまへ。ろうそくはダンマ(仏法)。お花は僧侶にささげる意味を持っています。金箔は仏像などに貼るもので、祈りをこめて貼ります。

こちらは本堂の2階にある礼拝室。白装束(しろしょうぞく)に身を包んだ、多くのタイ人女性を見かけます。ワットパクナムは、タイで新しい瞑想を生み出した師(ポーソット高僧)が建てた寺院。多くのタイ人が瞑想の修行のためにワットパクナム寺院を参拝しています。本堂では、ポーソット師をかたどったお守りもあり、タイ土産としても人気があります。

ワットパクナムの隣には、運河をはさんで「ワット・クン・チャン(Wat Khun chan)」があり、ユニークなお顔の仏さまに多く出会うことができます。

ワット・クン・チャンでは、インド神話に登場するラーフ神も見られます。ラーフ神は、太陽や月を飲みこみ、日食や月食を起こすとされる神。ラーフ神は、地元のタイ人たちにとって大切なパワースポット。ラーフ神の口の中に入り、運気・運勢アップや仕事運、金運、良縁・縁結びや恋愛成就など、熱心に祈りをささげるタイ人を多く見かけます。

ワットパクナムの営業時間、入場料金、服装、注意点、観光の所要時間

タイ・バンコクへの観光旅行で、日本人旅行者に人気のツアーは、「王宮&ワット・プラケオ(エメラルド寺院)」「ワット・ポー(涅槃仏寺院)」「ワット・アルン(暁の寺)」の三大寺院めぐり。

バンコク三大寺院のすべてが徒歩圏となる、MRTの新駅「サナームチャイ駅(Sanam Chai)」から3つ目の駅が、ワットパクナムへの最寄り駅となる「バーンパイ駅(Bang Phai)」。MRTを使って、三大寺院めぐりだけでなく、ワットパクナムも観光されることをおすすめします。

なお、ワットパクナムの拝観料金は今のところ無料(2020年2月現在)ですが、将来的には入場料金(外国人のみ)が発生することが考えられます。行くのなら、今!

服装の注意点

ちなみに服装や注意点としては、王宮&ワット・プラケオのように服装チェックはありませんが、タンクトップやノースリーブ、ホットパンツ、短パンなど、肌の露出が高い服装は控えましょう。
サンダル参拝は可能。聖域へは脱いで参拝します。
飛びあがったり、逆立ちになったり、寝転んで撮影したりしないで、静かに参拝しましょう。特に足の裏を向けることは、タイ人仏教徒にとってたいへん失礼になるので、気をつけましょう。

ワットパクナムの基本情報

住所:Pak Nam Alley, Pak Khlong Phasi Charoen, Phasi Charoen, Bangkok 10160 タイ
アクセス: 

MRTバーンパイ(Bang Phai)駅から徒歩約6~7分
BTSタラートプルー(Talat Phlu)駅からタクシー、ソンテウで約7~8分

営業時間:8:00~18:00(定休日なし)

拝観料金無料

服装・マナー:露出の多い服装は控えましょう。寝転がったり、ジャンプしたりして撮影せず、騒がないで静かに参拝しましょう。