全員が処刑!オウム真理教・麻原彰晃死刑囚らに死刑執行

2018年7月26日

「オウム真理教」元代表・元幹部らに死刑執行

麻原彰晃が処刑

終末思想のカルト宗教「オウム真理教」の元代表、麻原彰晃(本名・松本智津夫)を含む7人の死刑囚の刑が2018年7月6日に執行された。

麻原彰晃はほとんど無表情のまま、この世から消え去った。

7人が処刑に 

死刑が執行されたのは、松本死刑囚、早川紀代秀死刑囚、井上嘉浩死刑囚、新実智光死刑囚、土谷正実死刑囚、中川智正死刑囚、遠藤誠一死刑囚の合計7人。死刑は、絞首により執行された。

地下鉄サリン事件 

オウム真理教は1995年、東京の地下鉄で神経ガス「サリン」による無差別テロ(地下鉄サリン事件)を行い、13人が死亡し、数千人以上の負傷者を出した。

松本サリン事件

さらに、坂本堤弁護士一家殺害事件(1989年)、長野県松本で住民7人が死亡した松本サリン事件(1994年)など、一連のオウム真理教事件で、松本死刑囚を含む13人の死刑が確定していた。残る6人の死刑囚についても、2018年7月26日に死刑が執行された。1カ月で2度の死刑執行は極めて異例だ。

なぜ死刑執行が遅れたのか

共犯者全員の有罪が確定が必要 

地下鉄サリン事件から23年。死刑執行がこれほど遅れたのは、共犯者が多いためだ。主犯だけでなく、共犯者全員の有罪が確定し、さらに犯行グループ全員に上訴の機会がなくなるまで死刑は執行されない。

上告が棄却

無期懲役刑を言い渡されていた高橋克也受刑者の上告が20181月に棄却され、共犯者全員の刑が確定。同年7月に死刑が執行された。

なぜ、このタイミングに?

2019年には天皇の生前退位があり、恩赦も予定されている。さらに2020年には東京オリンピック。

2018年8月になれば自民党総裁選があり、内閣改造で法相が替わることがあれば、死刑執行の命令書にサインできるかどうか不透明だ。これらの状況により、2018年7月6日に死刑が執行された。