「母」という女性は

「母」という女性は

  「母」という女性は

カネかしてほしいとか

見下し 蔑み

こきつかうことなく

どこにも おとなしく

静かに にこにこ笑って

ついてくる 

 

母 愛 女性

 

「母」という女性は

高価なプレゼントを望むことなく

 

産んでくれてありがとう

という手紙だけで喜んでいる泣いている

 

母 愛 女性

 

  

「母」という女性は

自分はおかずを食べず

白米だけを食べて静かに笑っている

 

母 愛 女性

 

「母」という女性は

メモだけの手紙を

大切にしまっている

 

「母」という女性は

むかしの古い写真を

大切にしまっている

 

自分のことがわからなくなっても

わが子が幼かったころの記憶をおぼえている

 

 母 愛 女性

 

「母」という女性は

ちっとも大切にしていないのに

  

どこにも おとなしく

静かに にこにこ笑って

ついてくる

 

「母」という女性は