中国の陰謀?高梨沙羅選手のスーツ規定違反、SNSで謝罪

2022年2月9日

中国の陰謀?高梨沙羅選手のスーツ規定違反

10カ国中4カ国に失格者

北京五輪のスキージャンプ混合団体で、1回目のジャンプに挑んだ日本の高梨沙羅選手(25)がスーツの規定違反で失格となった。

規定違反は、ジャンプ後にランダムに行われる検査で違反が判明した。内容は、両太もも部分が規定よりも2センチ大きかったとされている。

関係者は「本人は与えられたスーツしか着ないので、本人は自信を持って飛んでいる」と話し、「本人のせいでは全くない」ことを強調した。

スーツの規定は、体に対しての大きさで決まる。一般的に、スーツが大きければ風を受けやすく、飛距離が伸びると考えられているためだ。

スーツについては、力を入れて体をパンプアップさせて計測するのが通例だが、関係者は「(今日は)力を入れても大きくならなかった。体の水分が抜けたりしても足の大きさは変わるので」と話している。

ジャンプ競技では、国際スキー連盟(FIS)が「ジャンプスーツはすべての箇所で選手のボディーにぴったり合うもののでなければならない」と規定している。

直立姿勢でスーツ寸法はボディー寸法と一致しなければならず、最大許容差はスーツのあらゆる部分においてボディーに対し、最低1センチ、最大 3センチ(女子は最低 2センチ、最大 4センチ)とする」との規定がある。

今回、高梨沙羅選手は、4位に入賞した2日前のノーマルヒルで着用した同じスーツを使用。試合前の検査はクリアしていたが、抜き打ち検査では、太もも部分が2センチ規定よりオーバーしていた。

北京のジャンプ台は、氷点下16度の極寒のコンディションで行われた。このため、筋肉が萎縮し、結果的に予期せぬ、誤差が生まれたのではないか、とも見られている。

失格となった高梨沙羅選手は、自分を責める言動をして泣き崩れた。しかし、気を奮い立たせ、「最後まで跳びます」と言って、2回目のジャンプに向かった。

1回目のジャンプで規定違反とされた高梨沙羅選手の得点は加算されない状態となった。しかし、残り3人が奮起して8位通過。高梨は目をうるませての2回目で98・5メートルを飛んで泣き崩れた。日本は合計836・3点で4位に入った

10カ国中4カ国に失格者、ドイツの監督が強く非難

失格となったのは、高梨沙羅選手だけではない。その後、オーストリア、ドイツ、ノルウェーの選手も失格となり、10カ国中4カ国に失格者が出るという異様な展開となった。

ドイツは1回目の3番手、女子のカタリナ・アルトハウスが失格者となり、10カ国中9位。2回目に進むことができなかった。

ドイツの監督で、自身も五輪3大会に出場したシュテファン・ホルンガッハー監督は「私にしてみれば、パペットシアター(操られた舞台)のようだ」と強く非難した。

同監督は「シーズンを通して、スーツが問題になっている。ありえないくらい頭にきている。とても理解できないことだ。スーパージャンプだったのに」と驚きを隠せない。

全く異なる方法でスーツを測定、これまでは違う方法で立つように言われた

2022年2月7日に行なわれたスキージャンプ混合団体。

日本、オーストリア、ドイツ、ノルウェーの4チーム5名の選手がスーツ規定違反で失格の処分を受けた。

1本目、ないしは2本目のジャンプを飛び終えた選手が、次々と処分を下された異常事態となった。

各国では怒りを隠せない。

2回目のジャンプで規定違反を受けたシリエ・オプセット選手は(ノルウェー)は、「彼らは全く異なる方法でスーツを測定していて、これまでは違う方法で立つように言われた」と証言している。

高梨沙羅がSNSで謝罪「私のせいで皆の人生を変えてしまった」 

北京五輪に出場していた高梨沙羅(クラレ)が2022年2月8日にインスタグラムを更新。7日のノルディックスキージャンプ混合団体の1回目にスーツの規定違反で失格し、日本は4位に終わった。号泣した高梨は競技後、取材に応じられず、今回の投稿で初めて心境を明らかにした。

高梨沙羅選手がインスタグラムで謝罪

「私のせいで皆んなの人生を変えてしまった」 

高梨沙羅選手のインスタグラムの画面は、真っ黒だった。違反してしまったことへの謝罪を記し、最後まで諦めずに戦った日本チームにも感謝の気持ちを述べた。

「今後の私の競技に関しては考える必要があります」とし、スキー競技が「選手やチーム同士が純粋に喜び合える場であってほしい」と願いを明かした。

以下、投稿全文。

「日本チームを応援して下さっている全ての皆様

 今回、私の男女混合団体戦での失格で日本チーム皆んなのメダルのチャンスを奪ってしまったこと、そして、今までチームを応援してくださった皆様、そこに携わり支えて下さった皆様を深く失望させる結果となってしまった事、誠に申し訳ありませんでした。

 私の失格のせいで皆んなの人生を変えてしまったことは変わりようのない事実です。謝ってもメダルは返ってくることはなく責任が取れるとも思っておりませんが今後の私の競技に関しては考える必要があります。

 それ程大変なことをしてしまった事深く反省しております。

 そして、私のせいでメダルを取れなかったにも関わらず、最後の最後まで支え続けてくれた有希さん、幸椰さん、陵侑、そして日本チームのメンバーの皆さま、スタッフの皆さまには感謝してもしてきません。

 こんな私を受け入れてくれて本当にありがとうございました。この度は本当に申し訳ありませんでした。

高梨沙羅

 私が言える立場ではない事は重々承知の上で言わせていただけるなら、どうかスキージャンプとゆう素晴らしい競技が混乱ではなく選手やチーム同士が純粋に喜び合える場であってほしいと心から願います」(原文まま)

 高梨は1回目に103.0メートルの大ジャンプ。124.5ポイントを獲得し、笑顔を見せた。しかし、スーツの規定違反でまさかの失格に。それでも、2本目も98.5メートルで意地のジャンプをマーク。佐藤幸椰、伊藤有希、小林陵侑とともに最後まで戦い抜いた。他国も含め、失格者は4か国5人と続出。ルールについて世界的に物議を呼んでいた。