新型コロナウイルスの感染率は?タイ・ゴーゴーバーに見る日本人旅行者の危険性

2020年4月5日

新型コロナウイルスの感染率は?

タイ・ゴーゴーバーに見る日本人旅行者の危険性

中国の湖北省武漢市で2019年12月に発生し、世界各国で感染者数を拡大させている新型コロナウイルス。2020年3月には、世界の新型コロナウイルス感染者数は100以上の国・地域で確認され、感染者数は約11万人、うち3000人以上が死亡した。武漢市で最初の感染者が出てから、約3カ月でアジアや欧米に急速に広がり、世界での新型コロナウイルスの感染者数が10万人を超えた。

中国以外では約2万人の感染者が確認され、うち300人以上が死亡。中国以外で感染者の多い国は、上位から順に韓国(感染者は6000人以上)、イタリア(感染者は約4000人)、イラン(感染者は3500人以上)、フランス(感染者は400人以上)。

日本でも、約400人(クルーズ船除く)の感染者数が見られ、北海道、愛知県、東京都、神奈川県、大阪府で感染者数がじわじわ拡大している。

新型コロナウイルスの原因は?

人に感染する「コロナウイルス」は、7種類が見つかっており、その中の一つが「新型コロナウイルス(SARS-CoV2)」。コウモリがこの新型コロナウイルスの起源となった可能性が考えられています。

新型コロナウイルスの症状は?

新型コロナウイルスは呼吸器系の感染が主体です。ウイルスの主な感染部位によって上気. 道炎、気管支炎、および肺炎を発症すると考えられています。

新型コロナウイルスの予防は?

石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒。十分な睡眠をとること。混雑した場所を避け、人との近距離の接触を避けること。

新型コロナウイルスの潜伏期間は?

潜伏期間は1~12.5日(多くは5~6日日)

新型コロナウイルスのワクチン、薬は?

まだありません。新しい薬を作るには、一般的に9年以上の時間がかかり、開発費に約300億円が必要。

新型コロナウイルスはいつ終息するの?

一般的に風邪やインフルエンザなど、ウイルスによる感染症が流行するのは冬の季節。空気が乾燥し、のどや鼻の粘膜が少なくなり、ウイルスへの防御が弱くなるからです。

しかし、新型コロナウイルスは、高湿度で感染者を多く出し、突然変異の可能性や、再感染の症状も多く見られます。「高温多湿」のシンガポールでさえ、感染者が100人を超えており、気温が30℃、湿度が80%といった、日本の初夏のような天候や気候の地域でも、新型コロナウイルスの感染が多く見られます。

世界保健機関(WHO)は、気温が上昇すればインフルエンザ同様に終息するかどうかは見通せないと記者会見しており、「夏になれば自然終息するのは間違いである」と明言しています。

新型コロナウイルスの感染ルートは?

飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられています。

飛沫感染とは、くしゃみや咳、つばなどと一緒にウイルスが放出され、ほかの人がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染すること。

接触感染とは、電車やバスのつり革、ドアノブ、エスカレーターの手すり、スイッチなどを通して、ウイルスの感染が広がることです。

新型コロナウイルス感染は、「濃厚接触」が最も危険視されています。「手で触れることや対面での会話が可能な距離(目安として2メートル)で、感染予防策なしに接触があった人」(国立感染症研究所感染症疫学センター)などが、濃厚接触者の定義。

厚生労働省は、新型コロナウイルスに集団感染する共通点として、「換気が悪く」「人が密に集まって過ごすような空間」「不特定・多数の人が接触するおそれが高い場所」を挙げています(3月1日)。

タイで濃厚接触の危険性

まさに、喚起が悪く、人が密に集まって過ごし、しかも新型コロナウイルスの感染者を多く出している国々、つまり中国人、韓国人、欧米人、日本人による「不特定・多数の人々」が、地元のタイ人と「濃厚接触」しているスポットが、ゴーゴーバーやビアバー。

バンコクの3大ゴーゴーバーを行く

パッポン・タニヤ通り、 ナナプラザ、 ソイカウボーイ

バンコクの3大ナイトスポット(ゴーゴーバー)といえば、「パッポン・タニヤ通り(Patpong Taniya Street)」「ナナプラザ(Nana Plaza)」「ソイカウボーイ(Soi Cowboy)」。

いずれも性風俗街ですが、ゴーゴーボーイなど独自の文化も見られるとあって、日本や中国人女性が観光に訪れている姿も少なくありません。男性だけの夜遊び天国と見られがちですが、子供を連れて遊びに来ている欧米人の家族や、白人女性の姿も見られます。

ゴーゴーバー とは?

ゴーゴーバーというのは、アメリカ人男性の夜遊びスポット。東南アジアのタイにゴーゴーバーが根づいたのは、ベトナム戦争の時にアメリカ軍兵士たちの慰安施設として発展してきたため。もともとは売春ビジネスではなく、プロのダンサーたちによる独自のパフォーマンスを見ながら飲食を楽しむためのバーです。

ゴーゴーバーは、タイ旅行の観光名所

ゴーゴーバーは、今やタイの観光名所。元SMAP草なぎ剛主演のテレビドラマ「嘘の戦争」(関西テレビ・フジテレビ系)のロケ地でも知られています。美しいニューハーフ嬢(レディーボーイ)にも出会うことができ、楽しい多くの出会いが待っています。タイの女性はとても可愛くて美しいのですが、それ以上にニューハーフは美しすぎるほどに美しい。

ゴーゴーバーで純愛も

タイのゴーゴーバーは性風俗も兼ねていますが、ゴーゴーバーの出会いでも純粋な恋愛関係になり、幸せな結婚をしたカップルの姿も見られ、自由恋愛の場としても認識されています。写真の彼女は、ゴーゴーバーに売られた女の子。借金を肩代わりし、長い時間をかけて病気を治療し、無事に故郷のベトナムへ送り届けることができました。まさしく、子連れ狼、拝一刀

この位牌は
親子生き別れの悲しい形見位牌だ
その純な行動は
六道四生順逆の境に生きる
我らには無きもの また
この娘を助けるのも
冥府魔道に生きる我らでのうては敵わん

パッポン・タニヤ通りの現状

ナイトマーケットを楽しむことも

バンコクで老舗の夜遊びスポットが「パッポン・タニヤ通り」。パッポンは欧米人向けのゴーゴーバーが並び、ナイトマーケットも同時に楽しむことができます。レディーボーイ(ニューハーフ)も多く、キングスグループの店舗では女性に混ざって、手術済みの男の子が踊っています。

可愛い女性が多い

パッポン1通り、パッポン2通りがあり、可愛い女性が多いと評判の店舗はパッポン2通り。特に『BLACK PAGODA』『PINK PANTHER』『BADABING』は人気店。

ゴーゴーボーイ では日本人女性の姿も

パッポンでは最近、ゴーゴーボーイと遊べる店が急増。日本人男性と同様に、日本では味わえない刺激的な夜遊びが体験できるとあって、20代~30代の若い層の日本人女性や中国人女性を中心ににぎわっています。

新型コロナウイルスの影響でずいぶんと女性の姿は減っていますが、20代の日本人女性の姿もちらほら見かけます。

コンビニの前は美女がずらり

タニヤ通りは、カラオケやパブがひしめく歓楽街。日本人の中高年男性に人気がありますが、放漫な態度やぼったくりが目立ち、一時期に比べて客離れが進んでいます。

しかし、往年のファンが多く、現在は日本人の中高年男性とタイ人の若い女性がマスクを付け、手をつながずに肩を並べて歩き、夜の闇へと消えてゆく姿が。

タニヤ通りのコンビニの前などでは、夜になれば若いタイ人女性がずらりと並び、道行く男性に声をかけています。

中国人、韓国人、日本人が多い

パッポン・タニヤ通り。夜になれば、昼間のバンコクではほとんど見かけない中国人、韓国人の姿が多いことに驚かされます。

「観光名所では、団体客が多いが、夜の歓楽街に繰り出す人のほとんどが個人旅行、小グループ」(地元の風俗ライター)。

セクシー美女を前にマスクなんて忘れてしまう

夜の商売の女性たちは出勤するまではマスクを付けていますが、勤務中はマスクを付けていません。道行く男性たち(中国、韓国、日本人)は、マスク姿がちらほらと見られますが、昼間と比べるとマスクを付けている男性はほとんど見られません。互いに顔を見て相手を選び、近距離接触することが目的だからです。

実際にデートすると、タイ人女性はあまりにもセクシーで可愛いので、マスクなんて忘れてしまいます。

ナナプラザの現状

ゴーゴーバーのデパート

“ゴーゴーバーのデパート”とも呼ばれる、ナナプラザ。3階建てのビルには、日本人に定評のレインボーグループの店舗が集まり、ショーをウリにした『Spanky’s』『Angel Witch』、泡ジャグジーの『BILLBOARO』も有名。

ニューハーフ(レディーボーイ)のクオリティが高く、『True OBSESSION』に続いて、『Straps』も人気。綺麗系、美人系、セクシー系が多いのは『RAINBOW4』、可愛い系が集まる店舗が『RAINBOW2』で知られています。

欧米人旅行者が増加

3月に入り、全体として観光客の姿は減っていますが、欧米人を中心ににぎわっています。新型コロナウイルスの影響でタイ全体に言えることですが、中国・韓国系の観光旅行者は激減しているものの、欧米人の旅行者が増えています。

しかし、ナイトスポットは別。昼間の観光地ではまったく姿を見かけない、中国、韓国人グループの姿を多く見かけます。

3月は日本の男性大学生の姿が多い

「2月、3月はタイのベストシーズンでもあり、春休みや卒業旅行とも重なり、日本人観光旅行者のツアー客が目立つ時期。タイのナイトスポットのゴーゴーバーでも、日本人の姿が数多く見られ、男子大学生の姿が特に目立ち、中国や韓国、台湾の若い男性たちもゴーゴーバーに数多く遊びに来ている。しかし、コロナの影響で若い日本人男性の姿が減り、根強いファンの日本人中高年男性が遊びに来ている」(地元の風俗ライター)。

ゴーゴーバー嬢も客もマスクなし

ナナプラザでも、ゴーゴーバー嬢は出勤まではマスクを付けていますが、店舗内ではマスクをしていません。ゴーゴーバーを巡っている男性にはマスクを付けている姿を見かけますが、店舗内でマスクをしている男性はほとんど見られません。

ちなみに、ナナプラザ前に立ち並んでいる、フリーの娼婦たちの多くはマスクを付けていました。

ソイカウボーイの現状

ゴーゴーバーに数多くの中国、韓国、日本人旅行者

バンコクの3大ゴーゴーバーのうち、最もにぎわっているのが「ソイカウボーイ」。数多くの中国、韓国、日本人旅行者の姿が見られます。

これも3月に撮影したものですが、店舗の前に立ち並んでいるゴーゴーバー嬢たちも、道行く観光客たちもマスクをしている人は見かけません。今はコロナウイルスとも無縁の世界。多くの旅行者たちが楽しんでいます。

ゴーゴーバーに子連れの家族旅行、白人女性も

ソイカウボーイでは、子供を連れた欧米人の家族や、スマホで動画を撮影している西欧人女性(写真左)も見られ、バンコクの夜遊びスポットとしてにぎわっています。草なぎ剛主演のテレビドラマ「嘘の戦争」のロケ地となったのも、ソイカウボーイです。

女性全員が全裸

ソイカウボーイの一部にもぼったくり店もありますが、低料金で遊べて、ウエイトレスもステージで踊る女性も全員が全裸という『Crazy House』や、可愛い女性が集まる『Suzie Wong』、ニューハーフの専門店『Cockatoo』は人気が高く、多くの外国人旅行者でにぎわっています。ソイカウボーイは、セクシーで美人系の女性が多いのが特徴です。

人気店BACCARA(バカラ)

しかし、ダントツで不動の人気があるのは『BACCARA(バカラ)』。オープンと同時に客が集まり、20時以降は空席を探すのが困難なほど。席の多くは日本人男性で占められ、毎夜にぎわっています。

綺麗系、美人系、可愛い系など、スタイル抜群の女性も多く、片言の日本語も話せるため、タイ初心者も気軽に遊べることで人気があります。写真を撮らせてくれない女性が多いのですが、スマホの画面ならOKという女性も。

色白で可愛いタイプが多い

「ナナプラザは料金が高くなり、サービスが低下し、日本人の中高年男性離れが進んでいるが、BACCARAは常に日本人好みを研究している店舗で、ぼったくりが少なく、適正料金で一定のサービスを提供していることが人気の秘密。キャストの女性たちは、他店と比べて日本人女性の感覚に近く、色白で可愛いタイプが多い。ビジネスマンや旅行者を中心に、日本人中高年男性に特に人気が高い」(地元の風俗ライター)

ベストシーズンの年末年始 も

タイのナイトスポットへの日本人観光客が増えるのは、3月の春休み、4月~5月のGW(ゴールデンウイーク)、夏休み(お盆)、SW(シルバーウイーク)など秋の連休、ベストシーズンの時期と重なる年末年始。

「タイでは全体的に観光客が減っているが、ゴーゴーバーなどタイの夜遊び・ナイトスポットでは中国、韓国、日本人旅行者の姿が比較的に多く見られ、今後もこの状況は続くのではないか」(地元の風俗ライター)

タイ・ゴーゴーバーに潜む感染のリスク

あっという間にウイルス感染も

このまま何もなければよいですが、ゴーゴーバーを中心とする夜の歓楽街で一人でも感染者がまぎれ込めば、あっという間にウイルスが蔓延するのでは?

厚労省のホームぺージによれば、新型コロナウイルスの潜伏期間は「1~12・5(多くは5~6日)」とされる。しかし、海外では27日間も潜伏期間があった事例も。潜伏期間とは、病原体に感染して症状が出るまでの期間のこと。本人に自覚がないため、潜伏期間中に多くの他者に病原菌を感染させるリスクが高い。

新型コロナウイルス感染の危険性

潜伏期間の長さもあって、タイでは発病しなくても、自国にまでウイルスを帰り、ウイルスが活動しやすくなる寒い冬の季節になって病原菌が活発化。新型コロナウイルスの被害が自国でさらに拡大する、といった危険性も考えられます。

ちなみに、個人差にもよりますが、インフルエンザの潜伏期間は1~4日(平均2日程度)、はしか約2週間、おたふくかぜ2~3週間、結核が半年~2年、淋病が2~7日、梅毒が1~13週間、エイズが数年~数十年。

性病、エイズのリスクも

ところで、タイに旅行で訪れていた欧米人や日本人男性が、タイで性病やHIVに感染。エイズを発症させてしまう人も少なくありません。最初は風俗嬢と顧客の関係であっても、恋愛感情が生まれ、幸せな結婚にたどり着いたカップルは珍しくない。むしろ、タイではごく当たり前のように多いのです。

それでも愛する

結婚に至らなくても、「親しい友達」「親密な恋人」として付き合うことも多く、それゆえに愛する人を感染させてしまった人も少なくありません。しかし、その人がウイルスに感染していたとしても、「それでも愛する」と答えられるのが、恋愛なのかもしれません。

美女と熱愛すればコロナは死滅?

タイのゴーゴーバーを訪れている外国人観光客からは、「(密室での濃厚接触は)危険だとは思うが、美女からドリンクとキスをおねだりされたら断れない」「性欲はウイルスにも誰にも止められない」「こんな場所でしか、独り身の自分に優しくしてくれる女性はいない」と話した。

また、パタヤの人気ゴーゴーバー店、バカラ(BACCARA)で知り合った日本人男性は「新型コロナウイルスは熱に弱く、死滅すると聞いた。美女と熱愛すれば、コロナウイルスもエイズ(HIV感染)もどこか吹き飛んでしまう」と話す。

日本人の僕にキス

2月のころ、「中国人と嫌な男とはキスしない」と話していたゴーゴーバー嬢は、3月になって、「中国人と日本人とはキスしない」と笑う。しかし、日本人の僕にキスしてきました。

こんな場所でしか生きられないのよ

スタイル抜群で、容姿も可愛く美しいゴーゴーバー嬢は「コロナに関係なく、いい仕事だとは思っていない。できれば辞めたい。しかし、普通に働いても、まったくお金は稼げない。稼いだお金のほとんどは、郷里の母親のために送っている」と話す。ちなみに、ゴーゴーバーでは、白人美女がひとりで飲みに来ていることも多く、西欧人女性と付きあうことも。ドイツ人女性は特に美しい。セクシーでスタイルも抜群。

ピュアな瞳

ゴーゴーバー嬢の彼女は、まだ20歳。あどけない顔立ち。ストレートロングの髪が美しく、ピュアな瞳は女学生といった清楚な印象を受けます。

「母子家庭だった。お母さんはタイ人で、お父さんは外国人。お父さんは、私が生まれる前にどこかに行った。お母さんは病気がちで、私は5歳のころからウエイトレスして働いていた。学校には行っていない。10代から外国人を相手にし始めた。今までさんざん苦労をかけたお母さんのために家を買ってあげたい。それまでは働くつもり。もう、こんな場所でしか生きていけなくなったのよ」と、寂し気に話す。

彼女は人気のゴーゴーバー嬢でありながら、粗末なサンダルを履いていました。

人生は、旅

新型コロナウイルスと隣り合わせの危険性。そこに集まる人々の姿。社会と心の闇。その間に潜む、寂しさ。何が良くて、正しいのか。新型コロナウイルスの行方も、今後の見通しも誰にもわかりません。ひとり孤独に家の中に引きこもってじっとしているのか。危険を承知で日本を飛び出し、未知の冒険や恋愛を求めて旅立つのか。

人生は、旅。自分はどこへ行って、何をしたいのか。仕事や生活はもちろん大切ですが、それらにとらわれて見失っているものがあるようにも感じられます。

命は限りがあります。行きたい場所に行き、会いたい人に会いに行く。そして、命の終わりに、何が見たいのか。その命題を、今回のタイの旅でも突き付けられます。