コロナの飲み薬はいつできる?塩野義の国産飲み薬はいつ?

新型コロナウイルス感染症の経口抗ウイルス薬(飲み薬)

経口抗ウイルス薬とは

薬経口抗ウイルス薬とは、新型コロナウイルスに感染した患者に、投与できる治療薬(飲み薬)のこと。

2021年12月24日に、抗ウイルス薬「モルヌピラビル」(販売名:「ラゲブリオ」)が特例承認。しかし、安定供給が難しく、当面は国が買い取り、治療を行う医療機関及び対応薬局に無償で提供している。

経口抗ウイルス薬の処方は?

経口抗ウイルス薬は、新型コロナウイルス感染症で重症化し、医師が必要と判断した者だけに処方される。

投与対象となる者は?

現在承認されている経口抗ウイルス薬「モルヌピラビル」の投与の対象となるのは、次の条件を満たす方です。

・投与の時点で発症日から5日以内

・18歳以上

・妊婦、または妊娠している可能性がない

※アメリカの製薬大手、ファイザーが開発した新型コロナウイルスの飲み薬について、後藤厚生労働大臣は、2022年中に200万人分を購入することで最終合意している。2022年2月中旬にも薬事承認されると、4万人分が供給される。

塩野義のコロナ“国産飲み薬”ができるのはいつ?

オミクロン株にも効果あるが、治験に遅れ

塩野義がはすでにオミクロン株にも効果がある飲み薬を開発し、生産を開始している。しかし、治験(人間に対しての有効性や安全性について調べる実験)が遅れ、重症患者に適用できない状況だ。

塩野義の「飲み薬」は効果あり

塩野義が開発を進めている飲み薬は、感染初期に1日1回、5日間服用することを想定。

治験では、感染性のあるウイルスが63%から80%減っており、新型コロナウイルスの飲み薬として期待感が高まっている。

唯一の国産飲み薬

新型コロナ用の飲み薬は、世界でまだ3つしか開発が進んでいない。

1つ目は「モルヌピラビル」。アメリカの製薬大手メルクが開発し、すでに日本でも使われている。

2つ目が「パクスロビド」。アメリカのファイザーが開発し、2022年1月に日本で承認申請。近く使われる見通し。

3つ目が、日本の塩野義製薬が開発している飲み薬。国産で唯一の飲み薬今開発の最終段階に入り、生産も始まっている。最終的な治験が終わって承認されれば、いつでも手元に届く状況にある。

海外の飲み薬だと供給量が限られてしまうが、国産ならば供給が安定する。

生産開始するも、「治験に遅れ」

すでに生産が開始されているが、その安全性や有効性を確かめるための治験が遅れているため、実用化には至っていない。

薬が承認されるには、約2000人の治験が必要となるが、その治験をする患者がなかなか集まらない。

治験には、全国の患者を直接訪問し、「新しい薬を試してもいいかどうか」その意思確認が必要だからだ。

そもそも治験の話をしてもいいかどうか。新型コロナに感染して動揺している患者に対して、いきなり治験の話をしていいのかなど、その「確認」が必要となるためだ。

「いいですよ」となった時に次のステップに。その治験の「詳細」を説明する。

それに「同意」を得られればそこでようやくこの治験に参加、という段階がある。

さらに2021年10月以降は国内の新規感染者が急激に減少した結果、治験をできる人が少なくなったことも遅れた要因に挙げられる。感染者数が減るのは良いことだが、治験という視点から見ると、なかなか進まないひとつの要因になってしまったという。

東京都が全面協力

現在、オミクロン株で感染が拡大し、治験者は増えてきている状況。東京都の小池都知事は、「新薬を使うためには治験が必要。都民の協力をお願いしたい」と治験に東京都が全面協力することを発表している。

塩野義製薬の国産飲み薬はオミクロン株にも効果があるということが確認されている。早期の承認を目指し、2022年度中に100万人分を生産する見込みだ。

ファイザーの飲み薬「パクスロビド」が承認へ

米製薬大手ファイザーが開発した新型コロナウイルス感染症の飲み薬「パクスロビド」について、厚生労働省は2022年2月10日にも専門家部会を開き、承認の可否を審議する。了承されれば、速やかに特例承認する。

重症化リスクが高い軽症~中等症患者が対象となる見通し。変異株「オミクロン株」にも有効である可能性が高いとされるが、不整脈や高血圧などの一部の薬とは併用できない。

米メルクの「モルヌピラビル」に続き、国内で2種類目の軽症者向け飲み薬となる。

後藤厚労相は、1日の閣議後記者会見で、1月31日にファイザーと計200万人分の供給について最終合意したと発表。承認され次第、まずは約4万人分が納入される見通し。

パクスロビドは、細胞内でウイルスが増殖するのを抑える薬。

発症3日以内の患者を対象とした臨床試験では、入院・死亡リスクを89%減らす効果が確認されている。