女優、米倉涼子が難病との戦いを告白「まっすぐ歩けない病気」低髄液圧症候群とは?

女優、米倉涼子が難病との戦いを告白

「まっすぐ歩けない病気」低髄液圧症候群とは?

女優の米倉涼子(46)が、NHK総合「ニュース シブ5時」に出演し、持病の低髄液圧症候群との闘いについて語った。

「段々真っすぐ歩けなくなるんです。走ったり回転したりすると、どこが正面か分からなくなってきたりとか、倦怠感とか、やる気がみなぎらない。頑張らなきゃいけないのに何かおかしいとか、すぐにしゃがむとか…」と説明。「止まっているエスカレーターを上ったことありますか? あれが毎日なんです」

米倉涼子は2019年に低髄液圧症候群を発症した。

「(病気と)付き合っていかなきゃいけない状態になりました」

低髄液圧症候群というのは、脳と脊髄の周りを満たす髄液が少なくなり、頭痛、めまい、首の痛み、耳鳴り、視力低下、全身倦怠感などの症状が現れる。

治療法や診断方法も確立されておらず、完治が難しいとされている。

「(病気の影響で)いつセリフを間違えるかも分からないし、いつ転ぶかも分からない」「ちょっと不安です」

しかし、米倉涼子は「挑戦できることはしたい」と前向きに語る。

「他のダンサーたちもケガが多かったり、ボルトを入れながらやってたり、それでも楽しんでやってらっしゃる方がたくさんいるから、それ(病気)だけで諦めるということは一生ないと思います」

米倉涼子の女優人生は続く。

■低髄液圧症候群

どんな病気なのか?

脳脊髄液減少症とは、脳と脊髄せきずいの周りを満たす髄液が漏れ出すことで少なくなり、頭痛、めまい、首の痛み、耳鳴り、視力低下、全身倦怠感などの症状が現れる病気。

原因は?

髄液が漏れ出る原因を特定できないこともありますが、軽微な外傷や交通事故などの強い外傷と関連が挙げられる。

症状

髄液が少なくなり、脳が正常の位置からずれてしまうと、脳の血管や硬膜が刺激され頭痛が誘発される。

横になっているときよりも起立している状態のほうが、症状が強くでやすい傾向にある。

検査・診断

脳脊髄液減少症では、脊髄液の減少を観察することが重要。脳や脊髄に対してMRI(磁気を使い、体の断面を写す検査)を実施し、脊髄液の減少から生じる形態学的な変化を評価することができる。