東大前切りつけ・刺殺事件、犯人は東海高校とSNSで拡散

2022年1月20日

コロナのせい?東大前切りつけ・刺殺事件、犯人は東海高校とSNSで拡散

東大前刺傷事件、犯人は東海高校出身

日本の最高学府、東京大学(東大)前の路上で2022年1月15日朝8時半過ぎ、驚愕の事件が起きた。愛知県内の名門校に通う高校2年の男子生徒(17歳)が、刃渡り約12cmの包丁で通行人3人を次々に刺した。

加害者の少年が通っているのは、名古屋市内でも有数の私立の進学校。毎年、東大と京大に多くの合格者を出し、医学部に進学する学生も多い。

「東大医学部」に行けず、プレッシャー

少年は犯行動機について、『医者になるために東大を目指し勉強していたが、1年前から成績が振るわなくなり自信をなくした。医者になれないなら、人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えた』と語っている。

事件後、マスコミが東海高校前に殺到

異常行動とも言える少年の行動だが、犯人の少年が通っている高校が、愛知県名古屋市の私立、東海高校2年生であると、SNSで拡散されている。東大前刺傷事件の直後に、マスコミが東海高校前に殺到していることから特定された。

東海高校とは?

東海中学校・高等学校がある場所は、愛知県名古屋市東区筒井一丁目。中高一貫教育を提供する私立男子中学校・高等学校だ。

高等学校では、中学校から内部進学した生徒と外部から入学した生徒を高等学校第2学年から混合してクラスを編成。併設混合型中高一貫校。浄土宗教校の一つ。

東海高校の偏差値は?

東海高校は、偏差値73の進学校。愛知県内の偏差値ランキングでもトップ。

東海高校の卒業生、有名人は?

林修など多くの有名人を輩出

政界では、海部俊樹(第76・77代内閣総理大臣)が、東海高校の出身。卒業生には有名人が多く、「今でしょ!」で有名になった林修先生、高須クリニックの高須院長も、東海高校の出身。

建築家の黒川紀章、NHKアナウンサーの三宅民夫、ジャーナリストの木村太郎、タジオジブリプロデューサーでスタジオジブリ代表取締役の鈴木敏夫など、そうそうたる顔ぶれ。

東海高校は謝罪文を発表

コロナ禍が問題なのか? 賛否両論で話題

東大前刺傷事件の犯人が、東海高校出身ということで、東海高校は謝罪文を発表。これに関して、「コロナ禍だけが原因なのか?」との疑問の声もあがっている。

東海高校は謝罪文

 本校は、もとより勉学だけが高校生活のすべてではないというメッセージを、授業の場のみならず、さまざまな自主活動を通じて、発信してきました。また本校の長い歴史のなかで、そのような校風を培ってきました。

 ところが、昨今のコロナ禍のなかで、学校行事の大部分が中止となったこともあり、学校からメッセージが届かず、正反対の受け止めをしている生徒がいることがわかりました。これは私たち教職員にとっても反省すべき点です。

 「密」をつくるなという社会風潮のなかで、個々の生徒が分断され、そのなかで孤立感を深めている生徒が存在しているのかもしれません。今回の事件も、事件に関わった本校生徒の身勝手な言動は、孤立感にさいなまれて自分しか見えていない状況のなかで引き起こされたものと思われます。

 今後の私たちの課題は、そのような生徒にどのように手を差し伸べていくかということであり、それが根本的な再発防止策であると考えます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fcaaf86c5d5e7be1b125318374fc34a2eca41068

犯人の少年、「真面目で、勉強熱心」

教頭は1月16日、マスコミの取材の対し、「真面目で勉強を頑張っていた生徒だけに、担任も事件には大きなショックを受けたようだ」と話した。

犯人の少年は、生徒会の役員に立候補。落選したが、生徒会メンバーとして残り、校内新聞の編集作業などに熱心に取り組んでいた。

教頭は「勉強以外のことにも関心を持ち、精力的に真摯(しんし)に活動していた」と述べた。

犯人の少年は、成績の悩みを担任に相談していた。大学受験の最難関とされる東大理科3類を目指していたが、成績が思うように上がらず、校内では中下位にとどまっていた。

少年は「このままだとかなり厳しい」と話し、担任は「頑張れ」などと声を掛けていた。

教頭は「なぜそんなに自分で追い詰めてしまったのかと生徒に聞きたい。残念でならない」と声を落とした。

https://news.livedoor.com/article/detail/21518874/

【東大刺傷】犯人の少年は、超エリート男子校生 東海高校

「俺は東大を受験するんだ!」

犯人の男子生徒(17)は、医学部進学実績全国No.1の超エリート男子校、東海高校というのが、週刊誌などで明らかにされた。

名古屋市在住の高校2年生の男子生徒が、通っていた高校は、同市にある全国屈指の進学校、医学部進学実績が全国No.1の「東海高等学校」ということが、明記されるようになった。

大学入学共通テスト初日の1月15日朝

少年は、テストを受けるために東京大学(東京都文京区)に集まった受験生の男女2人を含む3人を背後から切りつけた。

男子生徒は殺人未遂容疑で現行犯逮捕。警視庁の調べに対し、少年は「医者になるために東大を目指したが、1年程前から成績が上がらず、自信をなくした」「勉強がうまく行かず死のうと思った」などと話した。

少年に医師を志さなければならない事情があったわけではない

「来年、東大を受ける」

17歳の少年はこう叫び、男女3人を次々、ナイフで刺していった。

事前に凶器の包丁やナイフ、ノコギリを購入。当日、現場周辺を下見するなど周到に準備。犯行前は、証拠隠滅を図るため、事件の計画を立てるのに使ったスマホを捨てていた。

少年は事件前日の14日午後11時ごろ、高速バスに乗って名古屋を出発。家を出た時は私服だったが、犯行前に学生服に着替えていた。家族からは失踪届が出されていた。

少年が通う東海高校は、中高一貫の超エリート校。愛知県下一の進学校で、医学部合格者数は14年連続で全国トップ。

■超エリート進学校で成績は中下位

少年に医師を志さなければならない事情があったわけではない。父親は、私立大学で事務職員として働き、母親はパート勤務。

少年は、中学では優秀な成績だったが、優秀な生徒が集まる進学校では、中以下の成績だった。「大学受験の最難関」といわれる東大理科3類を目指していた。

少年は犯行の動機について、「医者になるため東大を目指していたが、成績が1年前から振るわなくなり、自信をなくした。医者になれないなら、人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えた」と話している。

2005年、JR福知山線脱線事故を彷彿

「逃げることができない」という恐怖

JR福知山線脱線事故は2005年(平成17年)4月25日、西日本旅客鉄道(JR西日本)の福知山線(JR宝塚線)塚口駅~尼崎駅間で発生した列車脱線事故で、乗客と運転士合わせて107名が死亡、562名が負傷する大惨事となった。

事故原因は、脱線の直接原因制限速度70km/hを46km/hも超える、約116km/hで、半径304mの曲線部に突入し、曲がりきれず脱線したもの。

オーバーランの隠蔽

事故列車は、直前の停車駅である伊丹駅で、所定の停車位置を超過(オーバーラン)していた。運転士は、このオーバーランを隠ぺいするため、電車の速度を上げ、カーブを曲がりきれずに脱線したものと見られている。

精神的なプレッシャーが大惨事に

JR西日本では、目標が守られない乗務員に対し、日勤教育という懲罰的なものを科していたことが明らかになった。

事故を起こした運転士は、過去に運転ミスや苦情などで3回の日勤教育を受け、知人や友人に「日勤教育は厳しい研修だ」「一日中文章を書いていなければならず、トイレに行くにも上の人に断らなければならないので嫌だ」「日勤教育は社訓みたいなものを丸写しするだけで、こういう事をする意味が分からない」「給料がカットされ、本当に嫌だ」「降ろされたらどうしよう」と話していた。

事故当時、事故直前の伊丹駅での72 mのオーバーランの後、車掌にオーバーランの距離を少なく報告するように車内電話で要請したことも明らかになっていた。乗務員の精神的プレッシャーが、事故原因との指摘も受けている。

少年を追い詰めていたものは

いくら学校が、先生が、「勉強だけがすべてではない」と教えていても、勉強だけがすべて。成績が下がっただけで、腹を切って自殺しなければならないような強烈な絶望感に襲われる。神風特攻隊に行くのと同じ心境だ。偏差値73の極めて優秀な高校で、先生の言っていることを正反対に受け止めるような無能な生徒はいない。だが、その道を選んだのは、自分自身に他ならない。

そこから、こぼれ落ちたら、会社や学校、その狭い世界からこぼれ落ちたら、もう生きていけないという恐怖。日本全体が、この恐怖に支配されている