【京都】桜の開花・見ごろは? おすすめの桜名所と穴場、観光ポイン

2024年7月3日

2020年の桜は早め!京都では3月21日に開花、3月29日に満開

2020年、京都の桜の開花予想は3月21日(2019年は3月27日)、桜の満開・見ごろは3月29日(同4月6日)

2020年の桜は記録的に早く開花し、全国トップは東京で3月14日に開花。仙台など平年より2週間以上早い所も。18日には横浜が開花。21日には名古屋、福岡、高知、広島、大阪などでも開花し、鹿児島では3月30日に開花する見込み。

3月末には九州から関東、東北南部にかけて広い範囲で開花し、函館では4月22日、札幌は4月25日に開花する模様(日本気象協会調べ、3月19日発表)。

早咲きは「平野神社」「嵐山」など、遅咲きは「仁和寺」「三千院」など

京都で早咲きの桜が楽しめる名所では、「淀水路」「平野神社」「醍醐寺」「祇園白川」「嵐山」「清水寺」「哲学の道」「二条城」「京都府立植物園」「京都御所」などがおすすめ。遅咲きの桜では「仁和寺」「上賀茂神社」「原谷苑」「半木(なからぎ)の道」「鞍馬寺」「三千院」といった、お花見スポットがおすすめです。

幻想的な夜桜のライトアップも楽しむこともできる、京都の桜名所は、「清水寺」「祇園白川」「平野神社」「円山公園」「高台寺」「平安神宮」「二条城」「東寺(教王護国寺)」「知恩院」「青蓮院門跡」「圓徳院」「将軍塚青龍殿」「京都府立植物園」「下木屋町(木屋町通)」など。

清水寺や二条城、平野神社、東寺など、夜桜のライトアップも

そこで、京都の観光スポットランキングでも人気の高い寺院や神社などを中心に、京都の桜の名所や穴場もご紹介。桜祭りや夜間特別拝観、桜のライトアップ情報もまとめました。

新型コロナウイルスの影響により、2020年の花見関連のイベントは中止や日程変更の可能性がございます。最新情報は公式サイトにてご確認ください(知恩院の春のライトアップ、平安神宮の紅しだれコンサート、円山公園のライトアップや長時間の宴会・飲食などは、すでに中止が確定)。

新型コロナウイルスの影響でイベントの中止も

また、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、飲食を伴う宴会は自粛するよう、日本全国各地で呼びかけています。お出かけの際は感染予防に努め、散策しながら桜を楽しみましょう。

京都観光の2大定番コース!京都の桜の名所

【嵐山】

古くから桜の名所として名高い、嵐山。桂川や保津川沿いに桜並木が続き、山全体に桜景色が広がり、桜の満開時期には空気までもが淡いピンクに染まるようです。渡月橋越しに嵐山を望む景色は、まるで絵はがきのよう。例年の見ごろ・満開は3月下旬~4月上旬。


嵐山は、渡月橋を中心にしたエリア。京都市内で自然を楽しむことができるスポットで、駅から近く、アクセスが抜群。春には、嵐山全体がお花見スポットになります。満開の桜と渡月橋を眺めながら、川沿いでのんびりお弁当を楽しむのも良いでしょう。小さな子供連れの家族旅行や女子旅、カップルにおすすめの観光名所です。

桜や紅葉、新緑の名所、嵐山。嵐山から奥は嵯峨野と呼ばれるエリアで、世界遺産の「天龍寺」をはじめ、「宝筐院(ほうきょういん)」「野宮神社(ののみやじんじゃ)」「常寂光寺(じょうじゃっこうじ)」「祇王寺」「二尊院」「車折(くるまざき)神社」「清凉寺」「大覚寺」が点在。竹林の小径やトロッコ列車など、人気の観光スポットがたくさん。

野宮神社は、縁結び・恋愛成就で名高いパワースポット。「お亀石」を撫でながらお祈りすると、1年以内に願いごとが成就するそう。源氏物語とゆかりのある神社で、良縁・縁結びのお守りも人気があります。縁結びや願いごとを祈願し、桜を楽しみながら、嵯峨野の小道を散策するのもおすすめです。

嵐山は、山沿いに風情のある神社仏閣が多く建ち並び、穴場のスポットもたくさん。「大悲閣 千光寺」や「宝厳院」「法輪寺」「厭離庵(えんりあん)」「鹿王院」「化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)」「愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)」「直指庵」「檀林寺」「滝口寺」「證安院(しょうあんいん)」「印空寺 」「弘源寺」「広沢池」「大沢池」といった風情のある場所が多い。

可愛いお地蔵さまにふと足を止め、心を落ち着かせるのも良いでしょう。可愛い京土産も多く、旅の思い出におすすめです。

<基本情報>
住所:京都府京都市右京区
アクセス:阪急電車「嵐山駅」、JR「嵯峨嵐山駅」、嵐電「嵐山駅」
例年の見ごろ:3月下旬~4月下旬

京都の女子旅でも人気のエリアが「東山」。京都市の東山エリアは、「清水寺」や「八坂神社」「南禅寺」「知恩院」「永観堂(禅林寺)」「平安神宮」など、有名な神社仏閣が数多く集まる定番の人気観光地です。和スイーツや可愛い京土産もたくさん。

【東山】

悪縁を切り、良縁を結ぶ「安井金比羅宮」。お手玉のようなカラフルな布袋がたくさんぶら下がる「八坂庚申堂」。八坂神社の境内にある、美のパワースポット「美御前社(うつくしごぜんしゃ)」。“恋占いの石”で人気の恋愛成就のパワースポット「地主(じしゅ)神社」。狛うさぎ、招きうさぎなど、すべてがうさぎの「岡崎神社」など、フォトジェニックでインスタ映え抜群のスポットが多いエリアです。

東山も、桜の名所が集まる人気の観光地。「哲学の道」や「円山公園」「祇園白川」といった桜の名所を中心に、「蹴上(けあげ)インクライン」や「岡崎疏水」「ねねの道」には桜並木が続き、京都らしい風情も楽しむことができます。

清水寺の参道となる「二年坂(二寧坂)」、「三年坂(産寧坂)」も京情緒があり、京料理店「明保野亭」から枝垂れ桜ごしに見る産寧坂も風情があります。レンタル着物で、桜巡りを楽しむのもおすすめです。

東山にも、「高台寺」や「圓徳院」「青蓮院門跡」「真如堂(真正極楽寺)」といった風情のある寺院が多く、「八坂の塔(法観寺)」では、五重塔と桜のコラボも美しい。さらに「将軍塚」といった桜の穴場スポットも。

東山エリアは広いので、「祇園白川~八坂神社・円山公園周辺エリア(知恩院、青蓮院門跡)」「高台寺・圓徳院~ねねの道~八坂の塔(法観寺)~二年・三年坂~清水寺」「平安神宮~岡崎疏水~南禅寺~蹴上インクライン」「永観堂(禅林寺)~哲学の道~法然院~銀閣寺」というように、4カ所ほどのエリアに分けて桜めぐりを楽しむのがおすすめです。

<基本情報>
住所:京都府京都市東山区
アクセス:阪急電車「京都河原町駅」など
例年の見ごろ:3月下旬~4月下旬

ライトアップ・夜桜も楽しめる!京都の桜名所

“清水の舞台”で知られる世界遺産の「清水寺」。紅葉だけでなく、桜の名所でもあります。ソメイヨシノやヤマザクラなど、約1500本が咲き誇り、清水の舞台からの眺めは絶景。舞台の下には音羽の滝、敷地内には恋愛成就のパワースポットの「地主(じしゅ)神社」も。紅葉のライトアップも幻想的な美しさ。

【清水寺・地主(じしゅ)神社】

「地主神社」には、八重と一重の花が同時に咲くという珍しい「地主桜」があります。地主神社は、良縁&縁結び、恋愛成就のパワースポット。恋の成就を占う「恋占いの石」や「恋占いおみくじ」も人気があるので、お花見と一緒に楽しむのもおすすめです。

<基本情報>
住所:京都府京都市東山区清水294
アクセス:京阪電車「清水五条駅」から徒歩約20分、市バス「五条坂」「清水道」から徒歩約10分
料金:大人400円、小中学生200円
備考:3月6日~15日の「京都東山花灯路」は中止。夜間特別拝観は3月27日~4月5日(18:00~21:30)

【祇園白川】

八坂神社の門前茶屋町として栄えた祇園新橋界隈。京格子のお茶屋、石畳と白川のせせらぎ、そぞろ歩く芸舞妓さん、辰巳大明神の鳥居や朱色の灯籠など、「祇園白川」では京都らしい風情を楽しむことができます。桜の見ごろの時期はライトアップ(祇園白川さくらライトアップ ※2020年度は中止)が行われる、SNS・インスタ映え抜群のスポット。女子であれば、レンタル着物での散策もおすすめです。

<基本情報>
住所:京都府京都市東山区祇園新橋周辺、白川南通
アクセス:京阪電車「祇園四条駅」、阪急電車「京都河原町駅」から徒歩約5分
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
料金:無料
備考:2020年度の「祇園白川さくらライトアップ」は中止

【平野神社】

“東は祇園、西は平野”と呼ばれる「平野神社」。京都屈指の桜の名所です。桜が約60種400本と多く、早咲きから遅咲きまで、約1カ月半にわたって桜を楽しむことができます。桜茶屋の出店期間(2020年度は出店中止)とあわせ、夜桜のライトアップが行われます。

<基本情報>
住所:京都府京都市北区平野宮本町1
アクセス:嵐電「北野白梅町駅」から徒歩約10分
例年の見ごろ:3月中旬~4月下旬
料金:無料
備考:2020年度の桜茶屋の出店は中止

【円山公園】

円山公園は、京都市最古の公園。日本庭園もあり、四季折々の景色を楽しむことができます。桜の名所でもあり、歌人・与謝野晶子も愛でた「祇園のしだれ」が有名。ライトアップ(2020年度は中止)も行われ、夜桜の名所としても人気のスポット。多くの花見客で賑わいます。

近くには八坂神社や高台寺、圓徳院、安井金毘羅宮、八坂の塔、知恩院、青蓮院門跡といった観光スポットも。

<基本情報>
住所:京都府京都市東山区円山町463
アクセス:京阪電車「祇園四条駅」から徒歩約10分
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
料金:無料
備考:2020年度のシダレザクラのライトアップ、長時間にわたる宴会・飲食などは中止

【平安神宮】

平安神宮は、明治時代に平安遷都1100年祭を記念し、平安京遷都当時の大内裏の一部を復元した建物。京都三大祭りの一つ「時代祭」は、平安神宮の大祭です。広大な神苑では、ヤエベニシダレザクラが咲き誇り、艶やかな朱色の社殿とのコラボが美しい。

東神苑と南神苑で紅枝垂れ桜がライトアップされ、桜のライトアップと雅楽演奏が楽しめる「紅しだれコンサート」も開催(2020年度は中止)。

<基本情報>
住所:京都府京都市左京区岡崎西天王町97
アクセス:市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」から徒歩約3分
例年の見ごろ:3月下旬~4月中旬
期間・時間:参拝は6:00~、神苑拝観は8:30~、観桜茶会は4月1日~4月14日(9:00~16:00頃)
料金:神苑入苑料が大人600円、子ども300円、お茶券が800円
備考:2020年度の「紅しだれコンサート」は中止

【知恩院】

知恩院は、法然上人を開祖とする浄土宗の総本山。風格ある三門の左右を、桜が春色に染めます。ソメイヨシノやヤマザクラ、シダレザクラ、ヤエザクラなど約200本の桜が植えられ、3月下旬から4月上旬に見ごろ・満開を迎えます。

<基本情報>
住所:京都府京都市東山区林下町400
アクセス:市バス「知恩院前」から徒歩約5分
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
時間:9:00~16:00
料金:境内無料(方丈庭園400円、友禅苑300円)
備考:2020年度の知恩院春のライトアップは中止

【下木屋町(木屋町通)】

木屋町通は、二条通から七条通まで続く全長約2.8キロメートルの道路。高瀬川のせせらぎに沿って、二条から五条までにソメイヨシノなどの桜並木が続き、満開・見ごろの時期(3月下旬~4月上旬)には、桜のライトアップ(木屋町通桜ライトアップ)も行われます。

<基本情報>
住所:京都府京都市中京区・下京区
アクセス:阪急電車「京都河原町駅」すぐ
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
期間・時間:2020年のライトアップは未定
料金:無料

世界遺産と楽しめる!京都の桜名所

【金閣寺】

世界遺産の「金閣寺(鹿苑寺)」。三島由紀夫や水上勉の小説でも知られています。金閣は舎利殿として建てられたもので、鏡湖池に映る金箔の楼閣が美しい。桜の数は少ないですが、角度によっては桜と楼閣を楽しむこともできます。

<基本情報>
住所:京都府京都市北区金閣寺町1
アクセス:市バス「金閣寺前」下車すぐ
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
時間:9:00~17:00
料金:大人(高校生以上)400円、小中学生300円

【上賀茂神社】

世界遺産の「上賀茂神社(賀茂別雷神社)」。下鴨神社と並び、京都で最も古い神社の一つです。京都の三大祭りのひとつ、「葵祭(あおいまつり)」は両社のお祭り。
「細殿(ほそどの)」と呼ばれる建物の前に、円すい形に盛られた一対の白い砂山(立砂)があり、鬼門・裏鬼門に砂をまく「清めのお砂」の起源とされ、厄除けや浄化のパワースポット。

一の鳥居をくぐると、広々した境内が広がり、見事な斎王桜(しだれ桜)が見えます。桜の種類も多く、長期にわたって桜を楽しむことができます。

<基本情報>
住所:京都市北区上賀茂本山339
アクセス:市バス「上賀茂神社前」下車すぐ
例年の見ごろ:4月上旬~4月中旬
時間:5:30~17:00
料金:境内無料、本殿・権殿 500円

【天龍寺】

世界遺産の「天龍寺」。写真の曹源池庭園(そうげんちていえん)は、日本初の国の史跡・特別名勝に指定された名庭園。ツツジ、新緑、雪景色、紅葉も風情がありますが、桜の美しさも格別です。敷地内には約200本の桜が咲き誇り、「望京の丘」から見下ろす景色は絶景。

<基本情報>
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
アクセス:阪急電車「嵐山駅」から徒歩約10分
例年の見ごろ:3月下旬~4月中旬
時間:8:30~17:30(変動あり)
料金:庭園(曹源池・百花苑) 大人(高校生以上)500円、小・中学生300円、諸堂参拝+300円

【神護寺(じんごじ)】

世界遺産の「神護寺(じんごじ)」。愛宕山系の高尾山の中腹にある山岳寺院です。紅葉の名所で知られていますが、桜も美しい名所。春の高尾では、桜とヤマツツジも同時に楽しむこともできます。高雄(尾)山の神護寺、栂尾山の高山寺、槙尾山の西明寺の「三尾めぐり」は、定番の観光コースのひとつ。

<基本情報>
住所:京都府京都市右京区梅ヶ畑高雄町5番地
アクセス:市バス「高雄」から徒歩約20分
例年の見ごろ:4月上旬~4月下旬
時間:9:00~16:00
料金:大人(中学生以上)600円、小学生300円

無料で24時間楽しめる!京都の桜の名所

【哲学の道】

「哲学の道」は、熊野若王子(にゃくおうじ)神社から銀閣寺参道まで続く、全長約2キロメートルの散歩道。哲学者・西田幾多郎らが好んで散策した小径です。疏水沿いに約500本のソメイヨシノが咲き誇り、満開時には桜のトンネルが続きます。水の流れに浮かぶ桜も美しい。

<基本情報>
住所:京都府京都市左京区銀閣寺町付近~若王子町付近の疏水沿い
アクセス:市バス「銀閣寺道」から徒歩約5分
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
時間:散策自由
料金:無料

【鴨川 河川敷】

京都市内を流れる鴨川の河川敷は桜並木が続く、地元民のお花見スポット。七条大橋から三条大橋までの「花の回廊」には、しだれ桜やソメイヨシノが咲きます。さらに、上流の賀茂川沿い(葵橋付近から上賀茂橋付近)の桜並木は特に美しい。

加茂街道や鴨川公園など、賀茂川のせせらぎや大文字を背景に、ソメイヨシノが淡いピンクの帯のように咲きそろいます。正に京の春はたけなは。

<基本情報>
住所:京都府京都市左京区、北区
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
時間:散策自由
料金:無料

【半木(なからぎ)の道】

「半木(なからぎ)の道」は、京都府立植物園の西側にある賀茂川(東側)堤防の散歩道。北大路橋と北山大橋の間、約800メートルにわたって、八重紅枝垂桜(ヤエベニシダレザクラ)が桜のトンネルのように咲き誇ります。

<基本情報>
住所:京都府京都市左京区下鴨半木町
アクセス:京都市営地下鉄「北山駅」「北大路駅」から徒歩約10分
例年の見ごろ:4月上旬~4月中旬
時間:散策自由
料金:無料

【岡崎疏水】

琵琶湖疏水のうち、岡崎周辺(平安神宮、京都市美術館、京都市動物園など)を流れる分流を、「岡崎疏水」と呼んでいます。春には、水面をかすめるように桜が咲き誇り、遊覧船の十石舟から桜並木を楽しむこともできます。

夜にはライトアップも行われ、幻想的な夜桜を見ることも。定番の散策モデルコース(南禅寺~銀閣寺コース、蹴上インクライン~哲学の道コース)とあわせて観光するのもおすすめ。

<基本情報>
住所:京都府京都市左京区南禅寺草川町
アクセス:市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」すぐ
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
時間:散策自由
料金:無料

【蹴上(けあげ)インクライン】

「蹴上(けあげ)インクライン」は、琵琶湖疏水を使って船を運航するために設けられた傾斜鉄道の跡地です。全長582メートルは、傾斜鉄道跡としては世界最長。線路跡には美しい桜並木が続きます。桜並木と大規模な鉄道跡は日本国内で珍しく、SNS・インスタスポットとして女子旅にも人気の桜名所。ライトアップは行われていませんが、月明かりで照らされた夜桜は幻想的。

<基本情報>
住所:京都府京都市東山区東小物座町339
アクセス: 京都市営地下鉄「蹴上駅」から徒歩約3分
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
時間:散策自由
料金:無料

【京都御苑】

明治時代まで天皇のお住まいだった場所が「京都御所」。御所を囲む周囲約4キロメートルの公園が「京都御苑」。敷地内には約1000本の桜が植えられ、早咲きから遅咲きまで桜の種類が多く、長い期間にわたってお花見を楽しむことができます。

<基本情報>
住所:京都府京都市上京区京都御苑3
アクセス:京都市営地下鉄「丸太町駅」「今出川駅」すぐ
例年の見ごろ:3月下旬~4月下旬
時間:散策自由
料金:無料

【糺(ただす)の森】

加茂川と高野川にはさまれた鴨川デルタ。この場所が「糺(ただす)の森」と呼ばれるエリアです。世界遺産の「下鴨神社(賀茂御祖神社)」の参道にあたり、紀元前3世紀ごろの原生林と同じ植生を今に伝えます。静寂と神聖な雰囲気に包まれた癒しのスポット。桜の数は少ないですが、糺の森を抜け、赤い鳥居をくぐると、下鴨神社の楼門に重なるように桜が咲いています。

糺の森には、美の聖地「河合神社」があり、女性に人気。下鴨神社の第一摂社「河合神社」は、女性の守り神で美麗の神様「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」を祀り、鏡の形をした「鏡絵馬」を奉納することで知られています。自分のメイク道具で鏡絵馬にお化粧して奉納し、美麗祈願するスポット。また、下鴨神社の摂社である「相生社(あいおいのやしろ)」もあり、恋愛成就や縁結びのパワースポットとしても人気があります。

<基本情報>
住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町
アクセス:市バス「下鴨神社前」下車すぐ
例年の見ごろ:3月下旬~4月下旬
時間:散策自由
料金:無料

京都観光の穴場!京都の桜の名所

【三千院】

「京都・大原・三千院」。“女ひとり”の歌にも歌われている、京都の寺院が「三千院」。山里にあるため、桜の開花が京都市内よりも遅く、時期によっては桜とシャクナゲの共演も楽しむことができます。往生極楽院(重文)が建つ有清園は、杉木立と苔が美しい。わらべ地蔵の姿も可愛い。

三千院は、桜や紅葉の名所。春には桜とシャクナゲ、夏はアジサイ、秋は紅葉、冬は雪景色と、移ろいゆく四季が美しく、自然が感じられる人気のパワースポットです。

<基本情報>
住所:京都府京都市左京区大原来迎院町540
アクセス: 京都バス「大原」から徒歩約10分
例年の見ごろ:4月上旬~4月中旬
時間:9:00~17:00(変動あり)
料金:大人700円、中・高校生400円、小学生150円

【鞍馬寺】

鞍馬寺は、牛若丸こと、幼少期の源義経が修行した地として知られる寺院。深い木立ちの中に、本堂や金堂、鞍馬山霊宝殿などが点在しています。清少納言や与謝野晶子とのゆかりも深く、春には桜、秋には紅葉が楽しめる名所。本堂の金堂前には六芒星があり、強力なパワースポットでも知られています。

<基本情報>
住所:京都府京都市左京区鞍馬本町1074
アクセス:叡山電鉄「鞍馬駅」から徒歩約20分
例年の見ごろ:4月上旬~4月中旬
時間:9:00~16:00
料金:愛山費(入山料)300円、霊宝殿(鞍馬山博物館)入館料200円

“千本鳥居”で知られる「伏見稲荷大社」。“お稲荷さん”で親しまれ、全国に約3万社もある稲荷神社の総本山。初詣や外国人観光客で賑わう、人気の京都観光スポットです。JR京都駅から近く、アクセスが抜群。最大の見どころは、朱色の鳥居がどこまでも連なる「千本鳥居」。SNS・インスタ映え抜群のスポットです。

【伏見稲荷大社】

境内には桜も見られます。24時間いつでも拝観できて、しかも無料。敷地内の駐車場(200台)も無料。日没からはライトアップも行われます。

<基本情報>
住所:京都府京都市伏見区深草藪之内町68
アクセス:JR奈良線「稲荷駅」、京阪本線「伏見稲荷駅」から徒歩約5分
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
時間:散策自由、おみくじ・お守り授与所は7:00~18:00(延長日あり)
料金:無料
備考:駐車場(約200台)も無料

【南禅寺】

南禅寺は、日本の禅寺の中で最も高い格式を持つ寺院です。重厚な三門は、日本三大門の一つに数えられています。春には桜が三門を彩り、秋には紅葉が美しい。敷地内には、琵琶湖疏水を流すためのアーチ橋(水路橋)が見られ、見どころがたくさん。方丈庭園も美しい。

<基本情報>
住所:京都市左京区南禅寺福地町86
アクセス:市バス「南禅寺・永観堂道」、地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約10分
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
時間:8:40~17:00(変動あり)
料金:境内無料、三門500円、方丈庭園500円

【大覚寺】

大覚寺は、“旧嵯峨御所”とも呼ばれる寺院。雅な雰囲気が漂います。境内の東には、大沢池があり、平安時代に嵯峨天皇が中国の洞庭湖を模してつくられた、日本最古の林泉式庭園。池の周囲にはソメイヨシノや八重桜が植えられ、桜の穴場スポットになっています。

<基本情報>
住所:京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
アクセス:市バス・京都バス「大覚寺」すぐ
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
時間:9:00~17:00
料金:大人500円、小中高:300円、大沢池エリアは300円

【広沢池】

大覚寺・大沢池の東側にある「広沢池」。平安時代には、観月の名所として貴族が多くの和歌を詠んだ場所です。のどかな風景が今も広がり、桜の穴場スポット。

<基本情報>
住所:京都府京都市右京区嵯峨広沢町
アクセス:市バス「広沢池・佛大広沢校前」すぐ
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
時間:散策自由
料金:無料

【広隆寺】

「広隆寺」は、京都市右京区太秦(うずまさ)にある寺院。山門と嵐電がマッチする、フォトジェニックなスポット。桜の名所としてあまり知られていない、穴場のスポットです。

<基本情報>
住所:京都府京都市右京区太秦蜂岡町32
アクセス:嵐電「太秦広隆寺駅」すぐ
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
時間:9:00~17:00
料金:大人800円、高校生500円、小・中学生400円

【宗像(むなかた)神社】

京都御苑には、厳島神社、白雲神社といった風情のある神社があり、「宗像(むなかた)神社」もそのひとつ。京都御所御苑の南西に位置し、裏鬼門を守る神社です。桜の穴場スポット。

<基本情報>
住所:京都市上京区京都御苑3
アクセス:京都市地下鉄「丸太町駅」「今出川駅」すぐ
例年の見ごろ:3月下旬~4月下旬
時間:散策自由
料金:無料

【三年坂(産寧坂)】

三年坂(産寧坂)は、清水寺参道となる石畳の坂道。清水寺の子安塔の安産信仰から、「産寧坂(さんねいざか)」とも表記されます。周辺は伝統的な街並みが続き、数多くの土産店や料理店、カフェなどが軒を連ねています。料亭の明保野亭(坂本龍馬の定宿)には、大きく枝を広げる枝垂れ桜があり、桜越しに見る三年坂はおすすめ。

<基本情報>
住所: 京都府京都市東山区清水2丁目
アクセス:市バス「東山安井」から徒歩約5分
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
時間:散策自由
料金:無料

【常照寺】

京都・鷹峯の「常照寺(じょうしょうじ)」も、紅葉と桜の穴場スポット。天下の名妓・吉野太夫ゆかりの寺院です。吉野太夫が寄進したと伝えられる吉野門のまわりには桜が多く、参道の桜や紅葉は無料で楽しむことができます。

<基本情報>
住所:京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町1
アクセス:市バス「鷹峯源光庵前」から徒歩約1分
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
時間:8:30~17:00
料金:大人400円、小学生200円(変動あり)

【嵐電、桜のトンネル】

嵐電(京福電車)の鳴滝駅~宇多野駅間は、線路の両脇に桜並木(約200メートル)が続き、「桜のトンネル」と呼ばれています。

<基本情報>
住所:嵐電(京福電車)鳴滝駅~宇多野駅間
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
備考:嵐電・桜のトンネルライトアップは当面休止

【今宮神社】

今宮神社は、京都市紫野にある神社。近くには大徳寺があり、落ち着いた風情が感じられます。今宮神社は、別名「玉の輿神社」でも知られ、徳川五代将軍綱吉の生母・桂昌院の氏神神社。良縁や開運のパワースポットとして女性に人気のある神社です。

桜の数は少ないですが、春の行楽シーズンでものんびり過ごすことができ、門前で売られている名物「あぶり餅」は全国から買い求める人が訪れるほどの人気。

<基本情報>
住所:京都府京都市北区紫野今宮町21
アクセス:市バス「今宮神社前」すぐ
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬
時間:散策自由、9:00~17:00(社務所)
料金:境内無料

京都・桜観光のポイントは?

京都を代表する桜は、「しだれ桜」「ソメイヨシノ」「紅しだれ桜」の3つ。“京都の三大桜”と呼ばれています。

「京都の開花予想」や「桜の見ごろ」は、ソメイヨシノを基準にしていることが多く、京都でのソメイヨシノの開花は例年、3月28日ごろ。早い年では3月18日に開花、遅い年では4月9日に開花。早い年と遅い年では、最大20日ほどのずれがあります。

京都で桜が見られる期間は例年、3月下旬ごろ~4月中旬ごろ。早咲きの桜は、淀水路の河津桜(かわづざくら)で、見ごろは2月下旬~3月下旬ごろ。遅咲きの桜は、ソメイヨシノの見ごろが終わりを迎えるころ。京都の遅咲きの桜は例年、4月10日ごろから始まり、品種によっては4月下旬ごろに満開を迎える桜もあります。

開花・見ごろの順番は、「しだれ桜(3月下旬から4月上旬)」→「ソメイヨシノ(4月5日~10日ごろ)」→「紅しだれ桜(4月10日~15日ごろ)」が一般的。

しだれ桜が見られる名所は、「祇園白川」「醍醐寺」「京都御苑」など。ソメイヨシノは、「哲学の道」「祇園白川」「嵐山」「醍醐寺」「平野神社」「丸山公園」「蹴上インクライン」「東山界隈」など多数。京都の紅しだれ桜の大半は、八重紅しだれ(ヤエベニシダレ)で、「半木の道」「平安神宮」「東寺」といった名所があります。

混雑を回避して桜を楽しむコツは?

紅葉シーズンとともに、春の桜のシーズンの京都はたいへん混雑します。平日の早朝に訪れるのが、混雑を回避して桜や紅葉を楽しむコツ。
また、車での移動を控え、電車と徒歩での移動がおすすめ。レンタルサイクリングで巡るのも良いでしょう。その際、運転免許証などの身分証明書が必要な場合も。京都は坂道も多いので、電動付自転車を借りるのがおすすめ。しかし、午前中に行ってもすでに借りられていることも多く、もし予約ができるのなら早めにご予約すると良いでしょう。

春の訪れを喜びましょう

2020年は新型コロナウイルスの影響で、旅行やイベントなどの自粛が続いています。新型コロナウイルスの脅威を前に、日本をはじめ、世界中の人々が疑心暗鬼になっています。

平安時代でも異常気象や疫病が大流行し、ウイルス性疾患は多くの日本人を恐怖に陥れました。しかし、日本人は神仏と向き合い、心を穏やかに保ち、戦争や災害など数多くの試練を乗り越えてきました。

今、働き方や学校教育のあり方、人々の暮らしが大きく変わろうとしています。今回の試練がきっかけに、さまざまなことが大きく変わる可能性があります。しかし、忘れてはならないものがあります。それは、生命が持つ不思議な力。生きようとする心の力です。
桜を見上げてみて下さい。日本の桜は、生命の力を呼び起こしてくれます。だから、美しいのです。
春の訪れとともに、新型コロナが終息し、以前の日常生活が早く戻るよう、桜に託しましょう。