【大阪】日帰り登山で人気!葛城山の穴場コース「弘川寺コース」

【大阪】日帰り登山で人気!

葛城山の穴場コース「弘川寺コース」

大阪と奈良の県境に位置する「葛城山(大和葛城山)」。二上山から金剛山につらなる金剛山地の一つです。標高959.2mの山は、山頂までロープウェイがあるので、小さな子供さんを連れたご家族にもおすすめの山。

登山コースは複数あり、最も人気のルートが、奈良県御所市登る「櫛羅(くじら)の滝コース」(深谷道)と「北尾根コース」(秋津洲展望コース)。しかし、「ダイヤモンドトレール」と呼ばれる二上山や金剛山からの縦走路もあり、大阪府南河内郡の麓から登る「弘川寺道」や「天狗谷道」といった穴場のコースもあります。ここでは、弘川寺から葛城山に登るコースをご紹介します。

弘川寺~葛城山の登山コース(約2時間)

「弘川寺コース」の起点は、弘川寺(大阪府南河内郡河南町弘川)から葛城山頂へ向かうコース(所要時間は約2時間)。

葛城山は、金剛山よりも低いのですが、登山コースが単調で、水越峠からはかなり急坂。私には金剛山よりもかなり疲れる山です。しかし、「弘川寺コース」は林道なので勾配が緩やか。時間はかかりますが、平坦な道も多く、とても楽に登ることができます。まるで尾根を歩いているみたいで、ぼんやり考えごとをしたり、過去を振り返ったり、瞑想したりしたい方にもおすすめ。

しかも、超穴場のコース。ほとんど登山者とすれ違うことはなく、ひっそり静かな登山を楽しむことができます。

こちらが弘川寺。平安時代の僧侶で歌人の「西行」のお墓があることで知られています。桜のもとで死にたいと最後の和歌を詠み、歌の通りに入滅した僧侶。寺院の裏山に広大な自然散策路が整備され、春や桜、秋は紅葉を楽しむことができます。

弘川寺は、修験道の開祖、役行者が開き、自作の薬師如来像を本尊としています。行基や空海も修行したお寺です。

弘川寺の駐車場は無料

弘川寺には、無料の駐車場があり、これが何よりもの魅力。奈良県御所市登る「櫛羅(くじら)の滝コース」「北尾根コース」は駐車料金をとられますが、「弘川寺コース」は無料です。

弘川寺へはバスでもアクセスできますが、本数が少ないです。

※近鉄電車・南大阪線「富田林駅」から金剛バス(河内行き)に乗り、終点の河内で下車すぐ

こちらが弘川寺。こぢんまりとしたお寺です。

西行は、この地に自分の死に場所を求めました。

弘川寺の前にも駐車場があり、ご覧のような案内地図があります。

裏山の桜山、さらに弘川城跡があり、葛城山へと向かう登山コースが示されています。

駐車場から弘川城跡へと向かおうと、案内板を見ながら行ったのですが、ご覧のようなゲゲゲの鬼多郎が出てきそうな墓地があり、その先は閉ざされ、完全な廃道。危険なので引き返しました。

弘川寺のトイレ横に登山口ルート

次のルートは、さきほどの駐車場をまっすぐ登っていくコース。これが無難です。途中に駐車場とトイレがあり、ここに駐車しましょう。ここも無料です。

※トイレは、ここを過ぎると山頂までありません。

林道なので、しっかり路が整備され、葛城山までゆっくりしたペースで登ることができます。途中に棚田が広がり、不思議な空間。

弘川城跡のルートも

林道から外れて、弘川寺跡へと行くコースがあり、ここはちょっと急坂。しかし、城跡といっても石垣跡があるわけでもなく、「弘川寺跡」と刻まれた巨石がぽつんとあるだけ。真ん中から割れていれば、人気映画・アニメの「鬼滅の刃」の聖地巡礼、修行に使った岩として書けるのですが…。

弘川寺跡から奥の方に平坦な道が続き、葛城山へと向かう登山コースに合流。このまま葛城山をめざします。

林道に沿って沢が流れ、せせらぎが心地いい。本当にほとんど人を見かけません。林道なので視界が開け、不気味さは感じられません。

ゆるやかな林道コース

緩やかな登りが続きますが、平坦なところもあり、楽に登山できます。ちょっと考え事をしたいときや息抜きにおすすめ。急坂ばかりだと苦しくて、何か考える余裕がありません。過去のことや、これからのこと、いろんなことを想いながら歩いていきます。

杉が立ち並び、視界は良くないのですが、2時間くらい歩くと、かなり登ってきたなあと実感できます。右手に鉄塔が見え、この林道が鉄塔建設にも利用されているのがわかります。

しばらく歩くと、青崩の登山コースと合流。山頂はもうすぐ。

こちらはキャンプ場。ここが見えてきたら、山頂はすぐ。

ダイヤモンドレールと合流し、自動販売機を右に行くと、山頂です。

山頂付近にはレストランやトイレがあります。

葛城山の山頂へ

そして、ついに葛城山の山頂。最近では郵便ポストもあります。葛城山の山頂は、葛城高原と呼ばれ、視界が開けているので眺望がいいです。パラグライダーの訓練飛行をしている人も見かけます。

こちらは金剛山。水越峠を越えて、金剛山にも行くことができます。この付近はツツジが多く、5月ごろには真っ赤に染まり、写真スポットとして人気があります。ここには、愛の誓いのベルもあり、カップルに人気があります。

ツツジ:見ごろは5月中旬前後

すすき:見ごろは9月下旬〜11月上旬

樹氷:見ごろは1月下旬

大和葛城山の基本情報

住所:奈良県御所市、大阪府南河内郡千早赤阪村

葛城高原ロッジ

レストラン、日帰り温泉、宿泊可能

電話番号:0745‐62‐5083

葛城山ロープウエイ

電話番号:0745-62-4341

運行時間:

葛城登山口発5:00~8:00の毎時10分・40分
葛城山上発5:00~8:00の毎時10分・40分

料金:

大人:片道:950円/往復:1,500円

子供:片道:480円/往復:750円