池とトンネルで怖い体験! 京都おすすめ心霊スポット&周辺観光名所

2024年7月3日

池とトンネルで怖い体験

京都おすすめ心霊スポット&周辺観光名所

京都の最強(最恐)心霊スポットで、かならず上位にランキングされるスポットが「清滝トンネル」と「深泥池(みどろがいけ、みぞろがいけ)」。

学生時代、京都の学生寮で暮らし始めた私は、池とトンネルの2つの場所で怖い体験をするとともに、ミステリアスな出来事にも遭遇しました。

そこで、怖い話だけでなく、心霊スポット周辺の観光名所もご紹介。京都に旅行される時は、巡ってみてはいかがでしょうか?

心霊スポット 清滝トンネル

“京都最強(最恐)の心霊スポット”として有名な「清滝トンネル」。場所は、奥嵯峨野。行き方は、バスで行くなら京都バスの「愛宕寺(おたぎでら)前」で下車。すぐに見えるトンネルが、写真右下の「清滝トンネル」。紅葉シーズンは実に美しい!

トンネルは狭く、片側一車線。見通しが悪く、交互の通行になるため、トンネル入り口にある信号は青の時間は少なく、ほとんど赤。

このため、トンネルに差しかかった時、青信号だったら、「幽霊に呼ばれているので、いったん停止して信号が赤になるのを待ち、青になったら進みましょう」というのが有名な都市伝説。

心霊トンネルに入ってみよう

では、青信号で入って行きましょう。こちらが、清滝トンネルの内部。もともと愛宕山へ向かう鉄道トンネルだったので、かなり狭いです。歩行者や自転車も通ることができますが、路肩は、ご覧の通り白線が引かれているだけ。壁にすり寄って通らなければ、車やバイクに跳ねられます。

深夜のトンネル。寒かったのでトイレットペーパーをなぜか体に巻きつけていた私(巻きつけた時の記憶がない。というか学生寮で寝ていたのになぜかここを歩いていた)。そんな私の姿が怖かったのか、大型バイクがすぐ脇を思いっきり駆け抜け、死ぬほどの怖い体験をしました。

トンネルは暗くて、じめじめした雰囲気。オレンジ色の照明が作りだす縞(しま)模様は美しいというよりも、かなり不気味。苦しい空気と圧迫感に、息が詰まりそうです。

心霊体験としては、「車のボンネットに女性の首(または白い服を着た女性)が落ちてくる」「車の窓に手形がいくつも現れる」「深夜に訪れると、足音だけが響いて近づいてくる」など。

ちなみに、トンネルの上には、清滝峠があり、真下を向いたミラーに自分が写らなかったら死期が近いなど、怖い話がたくさん。事故や怪奇現象が起こるスポットとして知られています。

いま記事を書いていて気づいたんですけど、この写真の左下に人の姿が写っていますね。けれど、当日は誰もいなかったんです。ぞぞぞっ!
だって、ほかの写真を見ても誰も写ってないです。同じ時刻、同じ場所で撮っているのに。これ一枚だけです。人が写っているのは(誰やねん、こいつ)。

心霊体験ではないのですが、深夜にバイクで通った時、トンネルの先に首があり、恐る恐る近づいてみるとマネキンの首でした。綺麗な顔立ちの女性の顔は、ひっそり美しい微笑を浮かべています。

「誰からのいたずらだろう」と思い、しかし、捨てる場所もなく、私はバイクの座席下の収納スペースにマネキンの首を入れて、学生寮まで持って帰りましたが、座席を開けると、何もありませんでした。

清滝トンネル周辺の観光名所

続いては、清滝トンネル周辺の観光名所をご紹介。おすすめは、すぐ近くにある「愛宕念仏寺」(おたぎねんぶつじ)」。京都観光の穴場であると同時に、紅葉の穴場名所。ひっそり静かな京都の風情が感じられます。

見どころは、楽しそうなお顔の阿羅漢(あらかん)さま。一般参拝者がお寺の復興を願い、心を込めて彫ったもの。

実は、先代のご住職さまが戦争に行かれていた時に、壊れた仏像が夢に出てきました。仏師でもあるご住職は「もしかしたら私に直してもらいたいのかもしれない」と思い、「修理するので日本に帰らせてくれないか」と仏像に話しかけたところ、夢からさめたそう。

戦争が終わり、無事に日本に戻られたご住職は、長い年月をかけて、三十三間堂や広隆寺、東寺の仏像の修復につくし、それまで荒れていた愛宕念仏寺の境内も阿羅漢像でいっぱいにしました。

「化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)」もすぐ近く。こちらも紅葉の穴場名所。このあたりは昔、風葬地。野ざらしになっていた亡骸を供養するため、石仏や石塔を集めてお寺を建てたのが、平安時代の僧侶、空海です。

「あだし」には、“はかない”“むなしい”という意味があり、再びこの世に生まれ変わることや、極楽浄土に往生する祈りが込められています。“千灯供養”で知られる観光名所ですが、こちらも心霊写真が写るなど、怖いスポットとして有名。

心霊スポット 深泥池

こちらも、京都で1、2位を争う、最強(最恐)心霊スポット、「深泥池」。タクシーに乗せていた女性客がいつの間にか姿を消し、シートがぐっしょり濡れていた、というタクシー怪談の発祥地として知られています。

深泥池は、氷河期から生息する動植物が見られ、国の天然記念物に指定されているスポット。平安時代には、鬼が出入りする場所だったと信じられていました。

心霊体験としては、「池の近くを歩くと、足を引っ張られるといった怖い現象が起きる」「不思議な怪奇現象を見た」という心霊現象や、「道がまっすぐだと思い、そのまま池に落ちた」といった車の事故も頻発。

古くは奈良時代の僧侶、行基(ぎょうき)が修行していたら、深泥池から弥勒菩薩像が現れた、という伝説もあります。

深泥池に呼ばれた

心霊体験ではないのですが、池からマネキンの首が出てくる夢を見て、「供養してあげるから僕を呪い殺さないでください」と話しかけたところ、夢からさめ、もしかしたらと思い、出かけてみると、夢で見たのと同じ場所だったのが深泥池。もちろん、深泥池に行くのは初めて。

友だちも彼女もいなかったし、その夢を見た翌日から、いつも孤独な僕は深夜にバイクに乗って、深泥池のほとりに行き、花をささげ続けました。

そうして、100日後。写真の鴨川デルタ(賀茂川と高野川が合流する三角州)の飛び石で、村上春樹の小説『ノルウェイの森』に出てくる直子のような、透明感の漂う不思議な美しさを秘めた女性と出会い、それから4年間の付き合いが始まりました。

後で知りましたが、彼女は、「飛び石の向こう側からやってくる男性とつきあいなさい」という“夢のお告げ”があったそう。彼女の職業は、舞妓さんでした(やっぱり神秘的!)。

深泥池周辺の観光名所

続いては、深泥池周辺の観光名所をご紹介。おすすめは、すぐ近くにある世界遺産の「上賀茂神社(賀茂別雷神社)」。厄除けや良縁&恋愛成就のパワースポット。

細殿(ほそどの)の前に盛られた一対の「立砂」(たてすな)は、祭神の「賀茂別雷大神」が降臨した山をイメージ。商売繁盛などで見られる「清めのお砂」は、こちらの“立砂信仰”が起源とされています。

「上賀茂の社家(しゃけ)」もすぐ近く。社家というのは、上賀茂神社の神職の屋敷のこと。風情ある街並みが今も残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

世界遺産の「下鴨神社(賀茂御祖神社)」も近いので巡ってみましょう。下鴨神社の第一摂社が「河合神社」で、美のパワースポットとして女子旅に人気のスポット。美人の神様、「玉依姫命(タマヨリビメ)」をお祀りしています。

おすすめは、美麗を祈願する“鏡絵馬”(写真)。手鏡の形をした絵馬に、化粧品などでメイク。身も心も美しくありたいと願う、「美人祈願」で人気のパワースポットです。

おわりに

本文でご紹介した、「鴨川デルタ」→「下鴨神社(河合神社)」→「深泥池」→「上賀茂の社家」→「上賀茂神社」は、出町柳駅(京阪電車・叡山電鉄)周辺でレンタル自転車を借りると、便利に巡ることができます。

一方、「化野念仏寺」→「愛宕念仏寺」→「清滝トンネル」も、嵐山駅(阪急電車・嵐電)周辺で電動自転車を借りると、効率よく便利にまわることができます。清滝トンネルはとても狭いトンネルなので十分に注意しましょう。

清滝トンネルの先には、愛宕山をはじめ、神護寺、西明寺、高山寺といった穴場の観光名所もあります。秋の紅葉シーズンは美しいので特におすすめ。ここは、舞妓さんの彼女とハイキングした思い出の場所。舞妓さんは華奢な女性に見えますが、着物などの重さは10キロ以上。意外に体力があるのです。