外国人観光客に人気!京都伏見稲荷大社&千本鳥居の見どころ、京都最強パワースポットの秘密とは?
世界最大の口コミ旅行サイト「トリップアドバイザー」が発表する、「外国人に人気がある日本の観光スポットランキング」。日本の観光スポット第1位は、京都の伏見稲荷大社。厳島神社、東大寺、清水寺、金閣寺、高野山、姫路城など日本の観光名所を抑え、2013年から4年連続で1位に。京都駅からアクセスも良く、神社内の駐車場、拝観料は無料。閉門なし(24時間参拝可能)。歴史深い、京都・伏見稲荷大社の見どころをご紹介します。
SNS映え、インスタ映え抜群!フォトジェニックな京都の風景!伏見稲荷大社の千本鳥居
フォトジェニックな京都の観光スポット、京都・伏見稲荷大社
ずらりと連なる朱色の鳥居。京都・伏見稲荷大社(京都市伏見区)の見どころは「千本鳥居」。インスタ映えする、フォトジェニックな京都の観光スポットのひとつです。今や日本全国で一番人気の観光スポット。平日の早朝に訪れると、比較的にゆっくり見学できます。
CM、 ハリウッド映画の「SAYURI」のロケも
JR東海のCM「そうだ 京都、行こう。」に使われた伏見稲荷大社の「千本鳥居」。ハリウッド映画の「SAYURI」のロケが行われ、「ゲイシャ(芸者)ムービー」としても話題に。広く海外に知られることになり、「外国人に人気の日本全国・観光スポット」ランキング(トリップアドバイザー)で第1位に選ばれています。
「お山めぐり」の参拝コースも人気
赤い連続の鳥居が続く風景は、きわめて日本的な風景。「千本鳥居」は、本殿と奥社奉拝所(奥院)を結ぶ通りに並ぶ鳥居です。これ以外にも、稲荷山を背にする伏見稲荷大社には、1万基以上の鳥居が山全体を取り囲み、「お山めぐり」という稲荷山の参拝コースも人気。
願いごとが「通った!」
鳥居は、大社にお参りに来た人が、願いごとが「通った」というお礼の意味を込めて奉納したもの。江戸時代から現代まで続いている習慣です。鳥居の朱色は、魔力に対抗するとされる色。高いもので1本、130万円。
初詣は関西最多!朱色の鳥居と、白いキツネの神社!京都「伏見稲荷大社」は拝観料・駐車場は無料、24時間営業・年中無休
朱色の鳥居と、白いキツネがシンボル
全国に約3万社もある稲荷神社。その総本社(総本宮)が、京都の「伏見稲荷大社」(写真は本殿)です。「お稲荷さん」と呼ばれ、朱色の鳥居と、白いキツネがシンボルの神社。
初詣は関西最多。日本全国でも、4、5位
創建されたのは、奈良時代。ご神体の稲荷山のふもとに本殿があり、稲荷山全体が神域となっています。初詣には約300万人の観光客が訪れ、関西では最多。日本全国でも、4、5位の初詣参拝者が集まります。
びゃっこさん
「お稲荷さん」は、食べ物や農業の神さま。お稲荷さんのお使いが、キツネ。動物のキツネではなく、神さまの仲間なので、目には見えません。そのため、白(透明)狐=“びゃっこさん”と、あがめられています。
拝観料が無料。駐車場(約200台)も無料 京都駅からJR線で5分のアクセス
京都の伏見稲荷大社は拝観料が無料。神社内の駐車場(約200台)も無料。京都駅からJR線で5分とアクセスが良く、閉門時間が無いので、24時間・年中無休(おみくじ、お守り授与の受け付け時間は7:00~18:00)。1年中、いつでもお参りすることができ、稲荷山の「お山めぐり」で楽しいハイキングも。無料で、これだけ京都観光できるのも、伏見稲荷大社ならではの魅力です。
楼門
「楼門」は、豊臣秀吉が病気で苦しむ母親の病気平癒をお稲荷さんに祈願し、その願いがかなったので寄進したもの。晩年は傍若無人だった秀吉も、お稲荷さんには深い敬愛の念を示していたようです。
本殿
「楼門」の後ろに見えるのが「本殿」(写真の奥に見える建物)です。商売繁盛から開運、厄除け、良縁&縁結びと、あらゆる願いごとを聞き入れてくれる神さまが“お稲荷さん”。稲荷神社は全国に約3万社あるとされ、その総本社(総本宮)が京都の「伏見稲荷大社」です。
奥社奉拝所
稲荷山を遥拝(ようはい)する聖地
続いての見どころは、「奥社奉拝所」(奥院)。千本鳥居を抜けたところにある建物です。このあたりは「命婦谷」と呼ばれ、奈良時代に「お稲荷さん」が舞い降りたとされる稲荷山を遥拝(ようはい)する場所。
おもかる石
軽ければ願いが叶う?パワーストーン
ここにあるパワーストーンが、「おもかる石」。願いごとを心で唱え、石を持ち上げた時に、自分が思っていたよりも石が軽ければ願いが叶い、重ければ叶うのが難しい、と伝えられています。
きつね絵馬
アニメ「いなり、こんこん、恋いろは」の舞台にも
奥社奉拝所には、楽しい絵馬があります。これは、「きつね絵馬」。参拝者が自分の好きなようにキツネの絵を描いて、神さまに奉納します。皆さん、絵がとても上手。伏見稲荷大社は、人気アニメ「いなり、こんこん、恋いろは」の舞台にもなった聖地です。
「お山めぐり」の見どころ
巨大な聖域!稲荷山
千本鳥居を抜け、奥社奉拝所を参拝して帰る方が多いのですが、実はこれは伏見稲荷大社のほんの一部分。さらに奥に、巨大な聖域があるのです。
1300年の信仰の歴史旅へ
伏見稲荷大社の背後にそびえる高さ約230メートルの稲荷山。「お山めぐり」の見どころは、炎の回廊のように山を駆け巡る鳥居の数々。お稲荷さんが山頂に降り立ったのは、奈良時代の711年。1300年の信仰の歴史を感じる「お山めぐり」へと出かけましょう。
森林浴が楽しめるヒーリングコース 「お山めぐり」
「お山めぐり」は森林浴が楽しめるヒーリングコース。しかし、色鮮やかで美しい「千本鳥居」と違った、不気味さ、ただならぬ気配が沈みこんだ最強のパワースポット。
伏見神寶神社(ふしみかんだからじんじゃ)
「伏見神寶神社」(ふしみかんだからじんじゃ)。狛犬ならぬ「狛龍」が見られる珍しい神社で、静かなパワーに満ちた聖地です。千代紙で折られた「叶雛」(かなえびな)という千代紙の人形があるので、色鮮やかな可愛い千代紙に願いごとを綴ってみてはいかがでしょうか?
「熊鷹社」で、 一発勝負を祈願
山中には、拍手を2回して、こだまが返ってきた方向に探しもの(人など)の手がかりがあると伝わる「こだま池(新池)」があり、この池に突き出した場所にあるのが「熊鷹社」(くまたかしゃ)。伏見稲荷大社で最強のパワースポットと感じる方が多く、一発勝負をかけたい時にお参りすると、運気・運勢アップのご利益がもらえるそうです。
四ツ辻
4つの道が重なる「四ツ辻」を過ぎたとこから、本格的な山登りが始まります。“お山めぐり”の参拝ルートは約4キロで、所要時間は約2時間。右回りのルートが正式と言われていますが、坂道が楽なのは左回りのコースです。「三ツ辻」から「四ツ辻」にかけては、ご覧のような風情のあるお茶屋さんがたくさんあるので、ちょっと一服してから“お山めぐり”を楽しまれてはいかがでしょうか?
「三ノ峰」「間ノ峰」「二ノ峰」を経て、山頂「一ノ峰」へ
「四ツ辻」から左回りのコースを進むと、「三ノ峰」「間ノ峰」「二ノ峰」を経て、稲荷神が降り立ったとされる稲荷山の山頂「一ノ峰」にたどり着きます。写真は、「四ツ辻」から「三ノ峰」へと向かう道ですが、ご覧のように急坂。そして、千本鳥居だけでなく、色鮮やかな鳥居が延々と稲荷山全体を駆け巡っています。
間ノ峰
こちらは「間ノ峰」。「三ノ峰」と「二ノ峰」の間にあります。稲荷山全体には、古く厳かな神社や塚が多く、「千本鳥居」や「奥の院」とは違った特別なパワーが感じられます。
稲荷山の山頂「一ノ峰」
ここが、稲荷山の山頂(高さ約230メートル)。「一ノ峰」(上社神蹟)と呼ばれ、「お稲荷さま」が降臨した場所です。東京都庁とほぼ同じ高さ(約240メートル)ですが、普段運動をしていない方にはキツイ。
なんでも叶えてくれる!「稲荷神」
ところで、「お稲荷さん」というのは、「稲が成る」から来たもの。豪族が餅を矢で射ると、餅が白い鳥に姿を変え、山の頂上に舞い降り、稲がたわわに実っていたという伝説があり、その場所こそが稲荷山。豊作をはじめ、何でも願いをかなえてくれるということで、商売繁盛や金運、仕事、就職、入試合格、病気の回復や健康運、運勢や運気アップ、さらには良縁&縁結び、恋愛成就まで、「稲荷神社」は日本人に最もなじみ深い神社です。
御劔社(みつるぎしゃ)
「一ノ峰」から下山する途中にも、パワースポットが感じられる場所が数多くあります。その一つが「御劔社(みつるぎしゃ)」。古くから神祭りの場だった霊場で、頻繁に落雷があった「釼石(雷石)」があり、神話が生み出されたパワースポット。
近くには、「乳を飲む狛犬」があり、これは赤ちゃんの狛犬が、お母さん狛犬の乳を飲んでいるという非常に珍しい狛犬です。遠い昔に、子どもの健やかな成長を願い、この狛犬を奉納された方がいらっしゃったのでしょう。
薬力社
さらに下った場所にあるのが「薬力社(やくりきしゃ)」。“健康が守られる”という水が湧いているパワースポットです。キツネの親子の石像が見られ、これもたいへん珍しい。
薬力の滝
こちらは「薬力社」の近くにある行場。「薬力の滝」と呼ばれる聖地で、龍神のパワーが強く感じられます。滝に打たれに来られる方も多いのですが、ちょっと不気味な場所。稲荷山の歴史は古く、人によっては怨霊のように感じられる場所も。伏見稲荷大社のパワーの源流には光だけでなく、闇の世界も存在しているように思います。
眼力社
続いては、「眼力社(がんりきしゃ)」。“逆さのキツネ”像が置かれ、まるで空を飛んでいるよう。このキツネの目を撫でると、目の病気が治るとされています。目が良くなるという意味から、「先見の明・眼力が授かる」という運気アップのパワースポット。「眼力社」を進んでいくと、「四ツ辻」に戻り、これで稲荷山をぐるりと一周したことになります。
京都最強の良縁&縁結び、恋愛成就パワースポット!「口入稲荷神社」と「口入人形」
超穴場の良縁・縁結びの恋愛パワースポット「口入稲荷神社」
「口入稲荷神社」(くちいれ・いなりじんじゃ)も、京都「伏見稲荷大社」の見どころ。お山をぐるりと一周し、三ツ辻から熊鷹社(くまたかしゃ)方面に左折するのではなく、まっすぐ進むと荒木神社。この敷地内に、「口入稲荷神社」小さな神社が祀られています。ここは超穴場の良縁・縁結びの恋愛パワースポット。
口入人形 早ければ帰りの新幹線で恋愛、結婚へ
“口入れ”とは、仲人(なこうど)のこと。縁をとりまとめる仲立です。口入稲荷は、恋愛や就職など、あらゆる良縁を結んで下さる神さま。その神の使いとなるのが、写真の「口入人形」です。
ちょっと不気味で、神がかったところが神秘的で可愛い。3体でひとつのお守り。両脇に、夫婦(赤い着物と、青い着物のキツネ)をまつり、まん中には両者の縁を仲立ちする神の使い。ちょうちんを持った神さまに導かれて、良縁が結ばれます。ちょうちんは、暗い道を明るく照らし、まだ知らない運命の糸を手繰り寄せる魔法の恋愛パワー。
この3体の人形を持って「口入稲荷神社」の前で祈願し、その後、家に持ち帰って、願いがかなうまでおまつりします。願いがかなうと、神社に返すのが習わしです。早い方は、お参りした帰りの新幹線で結婚相手が見つかったそう。
かわいい!キツネのお守り
伏見稲荷大社では、可愛いキツネのお守りがたくさん。こちらは、伏見稲荷大社の敷地内にある「荒木神社」にあるキツネ。ころころしていて、可愛い。陶器製のキツネは中におみくじが入っていて、運勢を教えてくれます。いつも大切にしているお守りを手放すことは、とても寂しいこと。しかし、神さまのもとへ帰るのが一番幸せなのでしょう。縁結びや就職など、多くの人々の願いをかなえ、自分の役目を終えたお守りや人形たちは神社に無事に戻り、幸せそうな笑みを浮かべているように見えます。
伏見稲荷大社のお守り
最後は、お守りのご紹介。最初にご紹介した「本殿」横にある社務所では、可愛らしい素敵なお守りがいっぱいあるので、ちょっとのぞかれてみてはいかがでしょうか?
こちらは、キツネのストラップ。ひょうきんな顔が可愛いですね。ちりめんで作られているので、手触りが心地いい。
おわりに
京都・伏見稲荷大社は奥深く、ご紹介した以外にも、病気が快復するという「薬力社」「目力社」など、不思議な世界が広がっています。参拝ルートは約4キロで、所要時間は約2時間。「右回り」が正式な参拝方法とされていますが、「左回り」の方が登山が少し楽です。
山の中腹では、風情が感じられるお茶屋でランチや飲食を楽しむことも。京都・伏見稲荷大社の聖域・稲荷山全体に張りつめた神秘性。傍若無人の豊臣秀吉でさえ、自分を反省し、母親の病気が治るよう、稲荷神社に祈願しました。病気が治り、京都でも最大級の楼門を、秀吉は伏見稲荷大社に奉納しています。
この場所にいるだけで、不思議なパワーが得られる、京都で最強のパワースポットが京都・伏見稲荷大社です。しかも無料。千本鳥居だけでない伏見稲荷大社の魅力や、京都のパワースポットについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからご覧ください。
【京都・伏見稲荷大社】
・住所/京都府京都市伏見区深草藪之内町68
・電話番号/ 075-641-7331
・アクセス/JR奈良線「稲荷駅」、京阪本線「伏見稲荷駅」
・拝観料/無料
・駐車場(約200台)/無料
・拝観時間(おみくじ、お守り授与所)/7:00~18:00(※大晦日、初詣の正月期間、大祭などは時間延長)
・閉門時間/なし(24時間、年中無休、1年中、いつでもお参りできます)
・所要時間(お山めぐり)/約120分
※2017年9月現在の情報となります。変更となる場合がありますので、公式サイトなどで最新情報を必ずご確認下さい。
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