京都・嵐山~嵯峨野散策コース!おすすめ観光スポット巡り
京都の観光スポット、嵐山。桜や紅葉、新緑の名所です。嵐山から奥へは嵯峨野と呼ばれるエリアで、天龍寺、野宮神社、常寂光寺、二尊院、大覚寺、化野念仏寺、直指庵が点在。竹林やトロッコ列車など、人気の観光スポットです。嵐山周辺では、湯豆腐や食べ歩き、ランチに便利。かわいい雑貨や和スイーツ、お土産のほか、風情ある旅館やホテルもたくさん。京都市中心部からアクセスも良い嵐山。嵯峨野の散策で、おすすめの観光スポットをご紹介します。
嵐山 京都の観光スポットランキングでも人気
春
京都の観光スポットランキングでも、人気の高い嵐山。最も華やぐのは春。嵐山の桜は、後嵯峨上皇が吉野(奈良県)から移植したといわれ、山全体や川沿いにソメイヨシノやヤマザクラなどが美しく咲き、4月上旬に見ごろを迎えます。
夏
嵐山は山沿いのエリアにあり、川面に映る新緑が美しい。嵯峨野から亀岡までの保津川渓谷を走る「嵯峨野トロッコ列車」はファミリーやカップルにおすすめです。トロッコ列車は紅葉シーズンも人気。前売り券を購入して、あらかじめ予約されると良いでしょう。帰りは保津川下りで嵐山に戻るのもおすすめです。
秋、冬
嵐山は、紅葉の名所。紅葉に包まれた渡月橋も風情があります。11月第2日曜に「嵐山もみじ祭」が行われ、数多くの船が浮かび、平安管絃など歌舞音曲を競い合います。嵐山は、平安時代に貴族の別荘地。ところで、渡月橋の名前は、亀山天皇(鎌倉時代)が月夜の晩に舟遊びをしていた時、「くまなき月の渡るに似る」と言ったことに由来します。
天龍寺
見どころは曹源池庭園
渡月橋からほど近い観光スポットが「天龍寺」。見どころは、大きな庭園です。「曹源池(そうげんち)と名づけられた池を中心にした池泉回遊式庭園で、嵐山を背景に取り入れています。日本初の史跡・特別名勝に指定。この庭があることで天龍寺は世界遺産に登録されました。
臨済宗の僧侶、夢窓疎石が開山
天龍寺の創設者は、南北朝の戦いを制し、室町幕府を開いた足利尊氏。後醍醐天皇の慰霊するために建てられました。開山したのは、臨済宗の僧侶で、曹源池庭園の作者でもある夢窓疎石(むそうそせき)。今でも約700年前の面影を残し、回遊式庭園としては最古の遺構とも。
大方丈から眺める庭園
天龍寺で最大の建物「大方丈(おおほうじょう)」。畳部屋が広がり、立ち入りが自由になっています。縁側や障子の隙間から眺める曹源池庭園は格別。桜やツツジ、新緑、紅葉、雪景色と、四季折々の風情を楽しむことができます。また、法堂(はっとう)の天井に描かれた「雲龍図」も、天龍寺の見どころ。特別公開の時だけ見ることができます。
嵐電の「嵐山」駅
駅ナカで足湯
天龍寺のほぼ向かいにあるのが、嵐電(らんでん)の「嵐山」駅。ホームの端に、温泉が引かれ、駅ナカで足湯を楽しむことができます(利用料200円、タオル付き)。改札口がなく、駅構内へは立ち入りが自由。
キモノフォレスト
嵐電の「嵐山」駅は、京都の伝統工芸品「友禅」を使ったポールが林のように立ち並び、「キモノフォレスト」と呼ばれています。駅構内は、漬け物、八ツ橋、和スイーツ、かわいい雑貨など、食べ歩きや土産探しにもぴったり。
ヤマト運輸嵐電嵐山駅センター
穴場なのが「ヤマト運輸嵐電嵐山駅センター」。荷物の発送だけでなく、手荷物の一時預かりサービスもあり、さらには英語や中国語による観光案内と、たいへん便利な隠れスポット。
京の老舗が集合「昇龍苑」
嵐山で食べ歩き
嵐電「嵐山」駅の周辺では、京料理や湯豆腐、おばんざい、弁当ランチなど、ランチでも人気のエリア。食べ歩きにおすすめなのは、京の老舗が集合した「昇龍苑(しょうりゅうえん)」。1階では漬け物カップ、おからコロッケ、京野菜とお魚かつバーガー、宇治抹茶パフェバーガーといったユニークな食べ歩きを楽しむことも。
マールブランシュの「茶々棒」
おすすめは、京都の洋菓子で人気店マールブランシュの「茶々棒」(写真)。サクサクのエクレアに、抹茶のソフトクリームがたっぷり。2階では、京のお香(松栄堂)や伝統工芸「象嵌(ぞうがん)」の制作体験もできます。
嵯峨野竹林の道
幽玄な竹林の世界
「竹林の道」は、京都・嵐山~嵯峨野散策コースで、最も訪ねてみたい観光名所です。野宮神社から大河内山荘まで、美しい青竹が広がり、ゆっくり歩いていたい観光スポット。12月には、竹林をライトアップした「京都・嵐山花灯路(はなとうろう)」が行われ、幽玄な竹林の世界もおすすめです。
祇王の哀しみ
嵯峨野は平安時代に、平清盛からの寵愛を失った、祇王(ぎおう/(妓王とも)という白拍子の女性が世の無常を嘆き、生涯尼となってひっそり過ごした場所です。この時、祇王は21歳。嵯峨野は愛の哀しみの聖地でもあります。
野宮神社
良縁&縁結び!恋愛パワースポット
平安時代の源氏物語にも登場する「野宮(ののみや)神社」。伊勢神宮の巫女(斎宮)に選ばれた皇女が、伊勢に行く前に身を清めた場所です。敷地内にある野宮大黒天は恋愛パワースポットとして有名。良縁&縁結びにご利益があります。「お亀石」を撫でながらお願いすると、1年以内に成就するそう。お殿様とお姫様の縁結びお守りも人気があります。本殿奥に広がる苔の庭園も美しい。
常寂光寺
落柿舎、二尊院、祇王寺もおすすめ
山のふもとに沿って、古刹が点在し、これらを巡るのが嵯峨野散策コースの楽しみ方。常寂光寺、落柿舎、二尊院、祇王寺が点在し、古都らしい風情が感じられます。京都・嵐山に紅葉を見に行くのであれば、「常寂光寺」「二尊院」がおすすめ。常寂光寺(写真)の山門や仁王門、多宝塔は必見です。「二尊院」の紅葉も美しく、ゆるやかな坂道の参道は「紅葉の馬場」と呼ばれ、京都随一の紅葉名所。
大覚寺
いけばな嵯峨御流の家元
時間と体力に余裕があれば、奥嵯峨野を巡ってみてはいかがでしょうか?おすすめは映画やドラマなど時代劇にもよく登場する大覚寺。平安時代に嵯峨天皇が建てた離宮跡で、歴代の天皇や皇族が住職を務める門跡寺院だったことから、御所の佇まいが感じらます。
4月の華道祭や、11月の嵯峨菊も見どころの一つ。大覚寺は、生け花発祥の寺で、いけばな嵯峨御流の総司所(家元)です。中秋の名月の日には、名勝の「大沢池」に船を浮かる「観月の夕べ」が行われ、安土桃山時代の絵師・狩野永徳(かのうえいとく)の障子画や日本最古の林泉式庭園も必見。
化野念仏寺
静寂に満ちた美の世界
奥深い京都が感じられるお寺が「化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)」。「あだし」とは、「はかない」「むなしい」という意味があり、「化」は再びこの世に生まれ変わることや、極楽浄土に往生する願いが込められています。
かつての風葬地で、空海が無縁仏を供養するためにお寺を建て、その後、浄土宗の開祖法然上人が念仏道場として使い、念仏が響き渡るので「化野念仏寺」と呼ばれるようになりました。敷地には数千体の石仏があり、紅葉の時期はひと際美しく、静寂に満ちた世界。数千体の無縁仏にロウソクを灯して供養する「千灯供養」も、幽玄の美しさがあります。
直指庵
「想い出草」の旅ノート
自分の心に正直に向き合おうとする旅人が、ひっそり訪ねる小さな寺が「直指庵(じきしあん)」。紅葉も美しい京都観光の穴場です。「想い出草」と呼ばれる旅ノートが置かれ、人生や恋の悩みがつづられています。
おわりに
バス、レンタサイクルもおすすめ
最後にご紹介した「大覚寺」「化野念仏寺「直指庵」は、嵐山から遠いのでアクセスする際はバス(大覚寺」のバス停)やレンタサイクルを利用すると便利です。嵯峨野は北に行くほど、やや登坂になっているので、電動自転車であればなお良いでしょう。
本文でご紹介した以外にも、「宝厳院(ほうごんいん)「鹿王院(ろくおういん)」「車折神社(くるまざきじんじゃ)」「法輪寺(ほうりんじ)」「清凉寺(せいりょうじ)」といった古刹があります。また、渡月橋の南にある岩田山公園の「嵐山モンキーパークいわたやま」は外国人観光客にも人気があり、ファミリーにぜひおすすめ。
渡月橋や竹林の道、保津川下り、嵯峨野トロッコ列車など、観光スポットが多く集まる嵐山。お土産やショッピングにも最適な観光スポットです。京都中心地からやや外れていますが、電車やバスなどアクセスの便が良く、老若男女を問わず、のんびり散策を楽しむことができるでしょう。
なお、京都の観光スポットについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
■紅葉の時期・見ごろは?京都観光おすすめ!紅葉名所&穴場15選
■もうすぐ開花・見ごろ!京都おすすめ「桜の名所&穴場」15選
■紅葉も静寂も美しい!京都観光の穴場「直指庵」~旅のノートに恋の抒情詩
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