日本人観光客は10月からタイ旅行に行ける?タイ入国最新情報

10月からタイ旅行に行ける?タイ入国最新情報

入国規制緩和するもタイ観光旅行はほぼ絶望的

タイでは、2020年10月1日から、人気ビーチリゾートのプーケットに限り、観光客の受け入れを開始する。新型コロナウィルス感染再拡大で、海外旅行が制限されていたが、タイ政府は入国規制を緩和。外国人観光客はタイ・プーケットに入国できるようになった(プーケットモデル)。だが、従来のように安く楽しく、タイのプーケット旅行を楽しむのとはほど遠い。タイ入国の最新情報をお伝えします。

4万円の診断書、1000万円以上の保険証も

2020年9月現在、タイに入国するには、飛行機に搭乗する前に日本国内でPCR検査を受け、陰性である証明を持参し、渡航前72時間以内に発行された英文のRT-PCR検査による新型コロナウイルス非感染証明書がなければ飛行機に乗ることができない。

PCR検査や陰性証明の診断書は実費となり、料金は4万円ほど。

さらに、新型コロナウイルス感染症及び関連疾患の治療費を含む10万米ドルもしくは1100万円以上の治療補償額の英文医療保険証も必要。

プーケットモデルでは、プーケット国際空港にPCRセンターが設置され、タイ入国の前にもPCR検査を受けなければならない。これも実費となるが、料金は今のところ不明。

2週間の隔離が義務付け

さらにタイでは現在、入国の際に2週間の隔離が義務付けられている。今年3月までは自主的な措置だったが、タイ・バンコクに入国してからゴーゴーバーに直行し、性的な交渉で新型コロナウイルスが蔓延したことから、隔離措置が厳しくなり、ゴーゴーバーなどの性風俗店も閉鎖となった。

つまり、仕事を持っている人が観光旅行で遊べるのはせいぜい3~4日間なので、タイに入国してから2週間の隔離に耐えられる人はほとんどいない。

今回のプーケットモデルでも入国後、2週間の隔離となる。「2週間の隔離先」として登録しているプーケットの高級ホテルの中からホテルを選択し、そこで2週間過ごすことになる。

高級ホテル内で2週間

プーケットの高級ホテルは、プライベートビーチを持っているホテルがほとんど。「2週間の隔離先」として指定されている高級ホテルで、目の前のプライベートビーチを楽しみ、ホテル館内のレストランや施設を利用して楽しむだけとなる。

プーケットのホテルに滞在し、そこから半径1キロメートル以内であれば自由行動が認められる。では、パトンビーチに滞在し、ゴーゴーバーやビアバーなど性風俗店がひしめく「バングラ通り」に行って遊べるかとば、それは無理。ゴーゴーバーやビアバーなど性風俗店が再開されているという保証もない。

だが、タイのことだからボーイにチップをあげれば抜け出せないこともない。

プーケットから、バンコクやパタヤ、チェンマイなど、他の観光地にも行くことはできるが、さらに7日間、プーケットに滞在しなければならない。

つまり、プーケットではなく、バンコクやチェンマイに行きたい観光客は、プーケットのホテルで3週間過ごさなければならない。もちろん、実費だ。

2週間滞在で約60万円以上?

タイは物価が安く、日本と比べて半分以下の料金で高級ホテルに泊まることができるが、シーズンオフのお得な料金でも1万5000円以上はする。プーケットモデルは、金持ちの観光客を見込んだ政策であり、1泊あたり2万円以上するだろう。フードコートや屋台なども利用できず、ホテル内のレストランで食事するとなれば、一日あたり3万円が最低必要。つまり、2週間で最低42万円、3週間で最低63万円。

さらにこれだけではない。海外旅行者は外務省などに登録し、多くの手続きが必要であり、通常のフライトではなく、チャーター便となる予定。LCCのように2万円でプーケットに行くことができない。検査費用を含めると、2週間滞在でも約60万円以上となる見込み。

しかも、プーケットモデルの旅行の対象国は極めて限定的で、日本人が対象となるのかどうかは微妙だ。

高級ホテル救済が目的

今回のプーケットモデルの目的は、中国人など外国人観光客を当て込んでいた高級ホテルの空き率が高まり、裕福な観光客を誘致してプーケットの高級ホテルを救済しようというもの。

LCCを使って、5~6万円で2~4泊のタイ旅行ができるようになるまでには、2021年末ごろ、あるいはそれ以上まで待つことになるかもしれない。

もし渡航先でコロナウイルスに感染した場合、帰りの飛行機には乗れず、治療費を含めて滞在費用は大幅に加算される。重症化すれば治療に1000万円もかかる場合がる。ワクチンができるまでは海外旅行は難しく、入国制限が緩和されてもタイ旅行は現時点においてはほぼ絶望的だ。

まとめ 入国規制緩和するもタイ観光旅行はほぼ絶望的

以上のことから、チャーター機の飛行機代や、現地の高級ホテルの滞在費(2週間)を含めると、約60万円以上となり、いつもLCCや乗り継ぎ便を使ってタイ旅行をしている人には法外な料金となる見込み。

基本的には3~4泊などの短期滞在者をターゲットとしておらず、IT企業の社長や王族など裕福層の階級を対象としているのがプーケットモデル。さらに、高級ホテル救済が目的であり、タイの一般市民にはほとんど恩恵はない。

プーケットの高級ホテルにはほとんど行っているが、確かに素敵。だが、1~2泊すると、どこもあきてくる。どこも同じ造り。プライベートビーチがあって、プールがあって、ラウンジがある。どこもほとんど同じ。タイの高級ホテルマニアならうれしいだろうけれど、一般の観光旅行者であれば今回のプーケットモデルはおすすめしない。

さらに、もし仮に滞在中に新型コロナウイルスの集団感染が見られたら、プーケット島のロックダウン(都市閉鎖)も行われる。

プーケットは、タイで最初にロックダウンされたエリア。島なので本土をつなぐのは橋が一つだけ。飛行機や船も使えないから、プーケットから今度は日本に帰ることができない。そうなれば、さらに滞在費用が増え、いつ解除されるのか先が見えない。さらに新型コロナウイルスに感染し、重症化すれば高額な治療費がかかる。

プーケット島と本土の海峡は狭いので、泳げないことはないが、沿岸では警備がしっかり行われ、強行突破が見つかれば即逮捕されるだろう。

カネも休日もうなるほどにある人ならともかく、プーケットモデルは観光旅行とは言い難い。

タイ旅行が正常化するのはまだまだ遠い。2021年末との見方もある。はやくワクチンや薬が開発され、新型コロナウイルスの自然消滅を祈るしかない。中国共産党の責任は追及しなくていいのか?