いつも一人でタイ旅行!「タイ旅行記ブログ」

2020年1月19日

旅立ち

タイへ出発

朝、中華系の飛行機に乗り、北京経由でバンコクへ。日本からバンコクまでの直行便を使うより、乗り継ぎ便で行った方が3万円で行ける。

北京空港もセキュリティが厳しくなった。カメラのバッテリーや充電器だけでも反応する。バンコクのスワンナプーム国際空港に着いた頃は夕方に。

スワンナプーム国際空港について驚くのが長い長いエスカレーター。この先にイミグレーションがある。バンコク市内へは、スワンナプーム国際空港地下1階のエアポートリンク(空港連絡鉄道)を使えば早く安く行ける。

パヤタイ駅でBTSに乗り換えて、ナナへ。この辺りは東南アジア屈指の夜遊びスポット。夜も更ければ娼婦たちが街を歩く。ゴーゴーバーやオープンバー、援助交際カフェ、セックスサービス付きのマッサージ。セックスの洪水だ。

ナナの界隈のドミトリーで泊る。いつもは300バーツだが、ハイシーズンで400バーツ。ここのドミトリーは面白い。娼婦たちが寝泊まりに使っているのだ。彼女たちは昼間、ぐっすり眠り、夜になれば出かけていく。そうして朝方に戻り、すやすやと眠る。タイ人やベトナム人、ミャンマー、さらにはブータンから来た女の子もいる。そんな女の子たちと一緒にいる方が安らぐ。

ブータンから来た女の子。観光ビザだが、ここでウリをやっている。可愛い。グラマラスな女の子。顔立ちが美しく、パッと見ただけで何かを感じた。お互いにすっと入っていける。朝、彼女が返ってくると、彼女を抱いて眠る。ひとりで眠るよりも、互いに抱き合っている方が暖かくて安心できるからだ。

疲れていて、遊ぶ気になれない。冷やかしにナナ・プラザへ行く。ゴーゴーバーのメッカだ。このごろは撮影が厳しくなった。カメラを持っているだけでも、レディーボーイが大声で、ノーキャメラと怒鳴る。それに応じて、太った用心棒のおっさんが怒鳴ってくる。

ナナプラザで撮影するのは今や命懸けだ。セキュリティーが厳しくなった。おっさんどもが無線で連絡しあって監視している。テロを警戒しているのだ。ナナプラザで爆弾テロがあれば、セックス産業で潤っているタイ経済は打撃を受ける。もはやタイは観光国家として人気の旅行先。しかし、タイの女とのセックスを目当てにやってくる欧米人、アジア系の男たちが多い。

最近は若い日本の男が目立つ。グループ旅行。学生や20代の男連れ。ゴーゴーバーが珍しいらしく、きょろきょろあたりを見回している。女の子たちが腕を絡めてくる。そんな体験のない男性からすれば刺激的で楽しい。

ナナプラザからスクンビット通りへ。この辺りはフリーの娼婦たちのたまり場だ。その象徴的なスポットが援交カフェで知られる「テーメーカフェ」。入場料は無料。ドリンク代が200円ほど。たくさんの女の子たちから、今夜のセックスの相手を選ぶことができる。ここも最近は若い日本人の男が増えた。同時に中国人が圧倒的に増加。中国人が値上げに拍車をかけている。相場が2000バーツだったのに、一気に3000バーツになった。

もうこうした風景は見慣れてしまった。最初は驚きの連続だったが、何も感じない。ただ、むなしいだけだ。女と男がセックスで値段交渉。そのわきには、6、7歳くらいの子供が路上で物乞いをしている。

携帯のラインに着信音。彼女からだ。タイの女の子。ゴーゴーバーの女の子。最近は写真を撮らせない、キスもさせない、ペッティングもさせない、システマチックな女の子が増えたが、彼女は強烈にエロくて、強烈に美しく可愛い女の子。日本にいるときも毎日メールしていた。

そんなにお金を渡したわけでも、何か高価なプレゼントをしたわけでもない。一人でいたら暗くなるばかりの人生で、彼女は救いの女神だ。

「今、仕事?」

「仕事」

仕事というのは客とセックスすること。彼女がほかの男とセックスするのは嫌だが、なんだかそれを許容してしまえる。

私は娼婦や風俗嬢、AV女優といった女の子が好きなんだと思う。もう長い間、そんな女の子ばかり付き合ってきた。ただ、恋愛をしていたい。それは女の子も同じなんだと思う。

娼婦も風俗嬢もAV女優も、愁いを秘めていて、美しくて可愛くて。そんな幻想を持っているから騙されるのだが、今はそんなにのめりこむことはない。ほどよい距離感が大切で、そのルールが守れるかどうか。ドライな関係でもなく、特殊な恋愛だ。

明日の夜、会いに行くよ、と連絡したら、ものすごく喜んでいる。

苦しみと孤独の連続の人生であっても、そんな瞬間があるから生きていられる。

もう日本の女と、普通に恋愛するのも付き合うのも、まったく興味を失った。今は、タイの女の子に会いたい。世界には美しい観光都市はいっぱいあるが、私には何の興味もない。場末のラブホテルであっても、彼女と一緒に過ごせたなら、そこは私には天国だ。

食欲や睡眠欲、いろんな生理的欲求があるが、性欲もそのひとつ。食欲や睡眠がなくなれば死ぬが、本当はセックスもなければ死んでしまう。私が見ている限り、日本人のセックスは貧困だ。海外の女と付き合うようになって、その愛情の深さ、エロティックさに人生観を根底からひっくり返された。生きよう。なんとかして。そう思えてくる。

タイ発のファッションブランド

スレトシス

タイを代表するブランドの一つが「スレトシス」。NYでファッションを学んだ三姉妹によるブランドで、英語名の「SISTERS」を逆から読んだもの。ファンタスティックで、おしゃれなファッションブランド。

タイにはジャスパルやCPSチャップスといったブランドがある。いずれもタイの若者に人気のファッションブランド。おしゃれでスマートだ。写真は高級デパートのエムクオーティエ。

高級デパートのセントラルエンパシーの6階には、書店の合間にカフェを置いた、オープンハウスというエリアがあり、のんびり過ごすにはちょうどいい。

ゴーゴーバー嬢との恋愛

夜、彼女に会う。改めて可愛いなと思う。写真を渡す。とても喜んでいる。去年のクリスマスに一緒に撮った写真だ。舞台では、けばけばしいエロティックな照明の中で、ブラを外し、胸を見せながら女の子たちが踊っている。

ソファに座っている。彼女が私の肩にもたれかかっている。

昨日、朝6時にメールがあった。ビデオ電話で話していいと言ったら、仕事に急ぐからできないと彼女は言った。

朝、何の仕事か尋ねると、彼女はナースをしているという。

本来の仕事はナースだ。しかし、副業としてゴーゴーバー嬢をしている。

彼女は本当にいい子だと思う。これまでたくさんのゴーゴーバー嬢に会ってきたが、気に入って通い始めると、ドリンク代が嵩張る。友達だとか、ママを呼び、まったく関係のない奴らの分まで支払わなければならない。それが彼女たちの商売だ。私はそれが好きになれず、ゴーゴーバー嬢から遠ざかった。

だが、彼女は違った。ママさんの分を1杯分だけおごり、彼女は2杯程度。それで店を出ましょうと言ってきた。

早く二人きりになりたかったのだろう。私もそうだった。彼女と寝たい。それは彼女も同じ思いだった。だが、もったいない。本当であれば旅行を楽しみ、ビーチで遊び、おしゃれなレストランで食事して、そして夜をたっぷり楽しみたい。

ナナの夜を彼女と手をつないで歩く。幸せだった。隣で彼女が微笑んでいる。ただ、恋人だった。このままホテルに直行して彼女と寝るのが嫌だった。

彼女は時々、咳をしていた。たばこの煙で喉を傷めているのだ。

彼女はタバコが嫌いだ。ゴーゴーバー嬢はタバコを吸っている子が多い。彼女は、あまりゴーゴーバー嬢っぽくない。そんな彼女が好きだったし、こんなに可愛くて擦れていないバーの女の子は本当に珍しい。

あなたにはなかなか会えないけれど、ずっと会っていたい。

彼女はとても喜んだ。

彼女には幼い娘がいて、子供のため、将来に母親や父親と家族で一緒に住める家のためにゴーゴーバーで働いている。そういった女の子は珍しくない。

少しだけ歩こうと言って、彼女とアラブ人街を歩く。彼女はあまり体調が良くない。ゴーゴーバーで夜の8時から、朝の3時まで働き。3時間だけ眠り、朝7時に出かけて病院で働き、夕方の午後4まで働いている。あまり歩かないほうがいい。可愛いお店があったので、彼女と入った。彼女の娘のためのバッグを買ってあげる。小さな娘はユニコーンが好きで、ユニコーンがデザインされたリュックサックを買った。

部屋に入り、彼女と深く交わった。強烈にエロティックだった。ショートタイムでは2時間。しかし、3時間、彼女とセックスし続けた。彼女は4回、絶頂に達した。最初はとても優しく、あとは熾烈で激しかった。

彼女の妖艶で美しい顔。AV女優よりも遥かにエロティックで美しく、そして愛おしかった。演技ではなく、本気だから。

精魂尽きて終わってしまうと、彼女は微笑んだ。すごく強い、と言った。誰にでも対してそうじゃない。綺麗な女でも、その気が相手になければ勃起しないし、セックスもできない。彼女の魅力が、私の根底にある力を引き出してくれたのだ。セックスは生きる力になるし、本当のセックスを楽しんでいる人はやはり魅力的だ。

ベッドで一緒に写真を撮る。このごろはこんな女の子は少なくなった。フェイスブックなどにアップされるのを嫌がるからだ。身の危険性。

彼女は自由に撮らせてくれる。それは私を信頼しているからだ。

セックスの時も、彼女を感じたいからぎりぎりのところまで生でした。少し中に入った。彼女も感じている。だが、身体のことを気づかって、避妊してセックスする。

コンドームを使わずに、生でセックスすれば最高に気持ちいかと言えばそうでもない。ゴム付きでも最高に感じあう。生でしてもあまり良くないことも多い。要するに二人の気持ちの問題だと思う。

自分が最高に感じたなら、彼女も最高に感じている。セックスは二人で築き上げるものであり、一つの芸術作品であり、具体的には子供という形でこの世に生まれてくるのだろう。美術品であり、工芸品だ。

セックスすれば相手がどんな人なのか、自分をどう思っているのかがよくわかる。セックスができる女の子は多いが、これほどまで自分の心の深い部分に突き刺さる女の子は極めて珍しい。

彼女をバーにまで見送る。ほとんどの女の子は部屋で別れる。好きじゃないからだ。少しでも彼女と一緒にいたい。最近のナナプラザは綺麗になったが、階段などは場末のバーといった雰囲気がまだ残り、人影のない場所で私たちはキスをした。そんな女の子も珍しい。

彼女と別れ、ひとり部屋に戻るのはかなり寂しいと思われたが、さっきまで交わった彼女の熱い温もりが、肌の奥まで心の奥底までしみ込んでいて、ずっと精神が高ぶっていた。

幸せだと思った。乙武がゴーゴーバー嬢と一緒にベッドで撮影した写真がたくさんSNSでアップされて、強烈にパッシングされている。

人が買春とパッシングしようと、当人同士が恋愛だと思い、幸せだったら、それでいいのだと思う。

不倫もそうだ。

彼女と別れ、夜のナナを歩く。やはり彼女に会えないのは寂しい。彼女はバーにいる。だから店に戻れば彼女に会える。けれど、それはみっともないし、きりがない。恋愛、セックス依存だ。けれど、それがなければセックスしていてもつまらない。

特定の異性に対する性的な情熱。

大学のころ、倫理の先生は、恋愛についてそう言っていた。

食事しようと思い、部屋を出る。ナナを歩く。裏通り。場末のバーみたいな感じが、私には好きだ。歌舞伎町や銀座、六本木。そんなクラブやキャバクラなど、まったく楽しくない。お金がかかるだけで、まったく満足はない。

バー街で呼び止められる。どこかで見たことがある。以前、ソイ22のバーにいた女の子だ。ドリンクをおごったわけでもなく、ただの通りすがりだった。それでも、私の顔を覚えていてくれる。いつだっただろう。去年のクリスマスシーズンのころだった。

かわいい女の子だ。メイド姿が似合っている。今回はドリンクをおごってあげる。ほんの少し過ごす。けれど、はやり彼女がいい。改めてそう思う。こうして、会えない悲しみ、孤独や切なさとか、そういうのも含めて彼女が好きだ。会えないから、会いたいと思う。たくさん会って、たくさんセックスして、しかし、きりがない。そのうち飽きが来てしまう。そうして、また新しい人と出会ってセックスする。それは生き物の宿命なのだろう。

私はいつも彼女と、ときめいていたいし、新鮮でいたい。だから間を開けたほうがいいのかもしれない。いろんなことを感じる。

メイドカフェの女の子。あなたの部屋に行きたいと言った。もし、この女の子と寝ても、さっき彼女と感じあった強烈な情熱は感じられない。そのことがよくわかる。

部屋に戻る。彼女の白い下着がベッドの隅に綺麗にたたまれている。私が欲しいと言ったのだ。セクシーなレースの下着。女の子にそんなことを言ったのは初めてだった。彼女は微笑みながら私にプレゼントしてくれた。

セックスは麻薬だ。良いセックスは中毒になる。そうして、良いセックスは互いの傷を中和する。

明日、会いたい

ごめんなさい、今、部屋にいます

早朝のナナ。まるで霧が立ち込めているようにぼんやりしている。

昨夜、交わった彼女の温もりが、肌の内側まで深くしみ込んでいる。

体中、彼女の匂いがする。

この界隈で毎晩、どれくらいの量の精液が放出されているだろう。

一晩の恋の花が咲き、そして朝になって消えてゆく。露みたいに。

セントラルワールド(Central World)

セントラルワールドに行く。バンコク最大級のショッピングモールで、500店以上のショップが並ぶ。日本のデパート「伊勢丹」が隣接している。

日本人女性にも人気のブランド「ハーン」(HARNN)の石鹸や、ナラヤ(NaRaYa)のバッグが見つかる。タイ土産がそろう。多くは観光旅行者だが、タイ人も多い。バンコクでデモが行われた時、セントラルワールドが焼かれた。日本人カメラマンも死亡した。そのころ、私はバンコクにいた。当時、タイ人には金持ちのバベルの塔に見えたのがセントラルワールドだった。タイは発展し、経済力をつけ、タイ人が高級デパートに出入りできるようになった。

ジムトンプソン(JIM THOMPSON)や「DISAYA(ディサヤ)」といったファッションブランドも入居。

DISAYAは、ミランダ・カーが愛用しているブランドのひとつ。『ELLE』『Vogue』などのいファッション誌でも紹介され、世界的に人気のファッションブランド。

セントラルワールドの1階では、世界で2番目の大きさを誇るスターバックスを楽しむことができる。

ゲイソーン(Gayson)

こちらもバンコクの高級デパートの一つ。セントラルワールドの向かいにある。ブランド店がずらりと並ぶ。地下にあるカフェは、おしゃれで可愛い。

サイアムスクエア(Siam Square)

日本で言えば原宿、渋谷のような場所。タイ・バンコクの流行やトレンド、ファッションの発祥地とされているのが、サイアムスクエア。NaRaYaのファッション店もそろっている。

サイアムセンター(Siam Center)

タイのデザイナーが手がけるファッションブランドが多く、渋谷109みたいな場所。トレンドに敏感なタイの若者たちに人気のデパート。おしゃれなフードコートやカフェもたくさん。フフライナウ(FRY NOW)といった、斬新なファッションも。

マーブクローンセンター(MBK Center)

通称「MBK」と呼ばれる、マーブンクロンセンター。タイ土産の定番の雑貨やファッション、貴金属、携帯電話など、ほぼなんでもそろう大型ショッピングモール。東急百貨店も併設されている。

7階建てのモールには、衣服や雑貨などのショップがたくさん。まるで雑貨のジャングル。Tシャツや短パンなど、100バーツから買える品も多く、プチプラなタイ土産が数多く見つかる。5、6階にはフードコートがあり、安くておいしいタイ料理が食べられる。

サイアムパラゴン(Siam Paragon)

バンコク屈指の大型ショッピングセンターがサイアムパラゴン(Siam Paragon)。高級ブランドがそろい、高級レストランも多数。1階にはサイアムフードホールと呼ばれる、フードコートがあり、相場よりも高いが、安くておいしいタイ料理が食べられる。

「JIM THOMPSON」 「Jspal」「Sretsis」「Disaya」「Kloset」「Milin」「Fly Now」「Vick Weekend」といった、タイ発の人気のファッションブランドがほぼそろっている。

クルアイクルアイ(KLUAY KLUAY)

サイアム地区にあるスイーツ店。カジュアルなところが人気。バナナスイーツの専門店で、フライバナナを扱ったスイーツを食べることができる。

店員さんの女の子が可愛い。たぶん、これが正常な19歳なのだろう。俺が付きあっている19歳の女は、世界各国の男と1万人以上セックスしてきた。ものすごく可愛いし、綺麗で、素晴らしくエロティック。こうした素人の女の子を見ると、むしろ輝いて見えてくる。

サイアムパラゴンでは、年末年始にはクリスマスシーズンとあわせ、美しいイルミネーションを楽しむことができる。今夜も、タイの美女とデート。

再び彼女に

ホテルを変える。

女とセックスする時はシングルルームで、その他はドミトリーリーム。共同部屋だ。安いし、まわりに人がいるので口をきかなくても、あまり孤独感はない。

日本にいるときはいつも一人だ。

こうして、まわりに見知らぬ人がいて、一緒に暮らし、寝ていることは不思議。

いつも定住しているドミトリーリームに戻ったが、部屋前にたくさんの靴が綺麗にそろえられていた。今日は大家族だ。

部屋に入ってみると、ネパール(後でわかったが)から来た親子連れで埋め尽くされた。まるで移民部屋だ。

幼い女の子が3人。一番下の女の子は調子が悪い。薬を飲んでいる。

まるで家に遊びに来たみたいだ。

家族の生活を垣間見ることができる。

家族の中の幸福。

ドミトリーは、そんな疑似体験ができる。

女とセックスするのであればいいが、ひとりホテルの部屋にいても仕方ない。どんな高級なホテルであっても。

ドミトリー出会った人々はイスラム系の人が多い。朝、起きたら床に敷物を引き、そして祈りをささげている。

信仰はいい。信仰を持っていたら強い。どこでも生きていける。

そうして、信仰している同じ仲間たちと強い絆で結ばれている。

だから、一人であっても孤独ではない。

高級ホテルもいいが、一人旅はドミトリールームがいい。以前は日本人専用の宿に泊まっていたが、いやな日本人がいっぱいいるので、今は外国人だけが暮らすドミトリーに移っている。

日本人とはまったく会わないし、口もきかない。

プーケットに行っても、モデルみたいな西欧人の美女がドミトリールームに泊まっていた。ものすごく美人なのに、とてもカジュアル。

同じ部屋で過ごし、まるで恋人のよう。

朝起きたら、セクシーなパンティーがベッドのまわりに世界の国旗のように並んでいる。俺は、彼女と一緒に今日の下着を選んであげる。

デートしたが、ビーチバーで過ごした。カクテルを飲んで、1000円もしなかった。俺は、そんな女が好きだ。

エリスにメールする。いつ会えるの、と言ってくる。エリスは今、ハジャイにいる。

エリスとはサムイ島で出会った。たくさんデートした。

19歳の女の子だが、妙に落ち着いていて25歳くらいに見える。父親がインド人で、顔立ちがとても整っていて、そして抜群のプロポーション。サムイ島の海を見て過ごし、ホテルでいつも激しく交わっていた。19歳でこんなにエロい女の子に会ったことがない。

どこに行くの?

チェンマイだよ。

実際に撮りたい写真がある。そのついでに会いたい女が、チェンマイにいる。しかし、彼女はマカオに行った。客の男から招待されたのだ。

いつチェンマイに戻るとメールしたが、

彼女は「わからない」と言った。

チェンマイの女に会ったのは一年前。あの時は楽しくても今は違う。金持ちの中国人の男が航空券を渡して、自国に呼び寄せている。

仕方ない。チェンマイにはロイコー通りというバー街があり、そこで山岳民族の可愛い女の子にも会うことができる。初めてチェンマイに行ったとき、知り合ったバーのママがいて、とてもセクシーな美女で、AV女優の波多野結衣とそっくり。男に慣れていて、おれはそんな女と一緒にいる方が落ち着く。セックスも強烈にエロい。そして、強烈に可愛い。セクシーだ。彼女に久しぶりに会ってもいい。

朝、ブータンの家族は早かった。6時くらいには起きている。旅に出ても規則正しい生活をしている。信仰を守り、いつも家族でいる。いいなあ。家族は本当に安心できる場所だ。おれには、そんな家族はない。

ラインを見る。バンコクの彼女(三上悠亜に似ている)から着信。

着信時刻は朝の4時。

ごめんなさい。私は仕事は3時に終わります。

今、部屋にいます。

疲れた顔の三上悠亜が思い浮かぶ。

俺は昼間に、ターミナル21で午後6時30分に会いたい、とメールを送ったのだ。

彼女はつかの間の仮眠。3時間眠り、朝は病院でナースの仕事。そして、午後8時にはゴーゴーバーでの仕事。とてもデートできる時間はない。

明日、会いたい。

三上悠亜に、そんなメールを送った。

世の中は、愛ではなく、カネに引っ張られる。

チェンマイ行きの列車

チェンマイ行きの列車のチケットを買った。エアコン車、2等寝台。下のベッド。驚いたことに1040バーツ。200バーツほど高くなった。新型車両が登場し、運賃も値上がりした。私は以前のローカルな列車でよい。

なんでもかんでも新しくなり、値上がりする。そんなタイはいらない。以前のままでいい。

三上悠亜と明日、過ごすことになっていたが、急遽、今夜会うことにする。メールを送る。ドミトリールームをキャンセルしたいが、できないことらしい。

システムにすでに取り入れてしまった、というのが理由。

メールで彼女に熱い言葉を送ったが、返事はない。

今日、チャイナタウンやワットアルンの夜景の撮影をしようと思ったが、キャンセル。夜に備えて宿に戻り、身体を休める。

三上悠亜とのセックスに備える。

なんのために生きていて、タイに来たのか。

三上悠亜に会うためだ。

今のところ彼女が一番、セックスの相性が合う。

彼女もそう感じている。

たくさんの男とセックスしているが、ものすごく性の相性があう。

そうでなきゃ、2時間で4回もいかない。

通常であれば、それだけやればゴーゴーバー嬢は激怒する。

身体が資本。できる限り、セックスはやらない。

身体が疲れるから。

そんなゴーゴーバー嬢がほとんどだった。

だから足が遠のいた。

三上悠亜は、おれとのセックスが好きなんだ思う。

「明日しかチェンマイ行きのチケットがない。

今夜、会いたい。

バーに行く。会える?」

とメールを送る。

夕方4時。

彼女から絵文字が送られてくる。

ミッフィーちゃんが、OKと言っている。

彼女は忙しい。

だからいつも絵文字だ。

それでも、きちんと返事を返してくる。

もっと上玉の客はいるだろうに。

チェンマイの女の子。今はマカオ。

フェイスブックで、かなり高級なブレスレットの写真をアップしていた。中国のおやじに買ってもらったのだろう。

金の力で引っ張り合いっこしても虚しいだけだ。

金をかければ、かけるほど、女に執着し、裏切られたと憎悪を抱く。

たくさんカネをかけてきた。

けれど、何も残っていない。

昨日、ウイークエンドマーケットで買った、ユニコーンのバッグを持っていこう。

250バーツ。

本当は彼女に、かなり高価なネックレスを買ってあげたかった。

だが、これまで高価な品物を女に渡し、いいことに出会ったことがない。

あまり熱を上げないほうがいいのかもしれない。

あくまでも、おれは客だ。

三上悠亜にとって、一番うれしいことは、自分の娘が喜ぶこと。

娘はユニコーンが好きだという。

ウボンの田舎に住んでいる。

こんなおしゃれで、可愛いユニコーンのバッグは売っていないだろう。

だから、これをプレゼントすることにする。

今夜、三上悠亜に会おう。

ゴーゴーバーに併設された、やり部屋。セックスするための部屋。そこでいい。

前回も、その前も、ナナのホテルに泊まり、彼女と手をつないで歩き、つかの間のデートを楽しんだが、今夜はただやるだけだ。

幻想を抱いても仕方ない。

バンコクは本当に物価が高いな。何にもしていないのに数万円が数日間で無くなった。チェンマイや地方に行けば、数万円で一週間以上は過ごせる。

バンコクは本当に嫌な街になってしまった。

バンコクはただの通過点。

安宿で泊り、夜汽車で移動。それだけの場所。

たまたま三上悠亜に会ってしまった。

やっぱりバンコクは可愛い女の子が集中している。

女の子たちにとっても稼げる場所だからだ。

地方から来た女の子が多い。

日本も同じだ。

人口減少が深刻な中、若い女性の「東京志向」は強くなり、女性が男性を大幅に上回っている。

理由は「東京に憧れがあった」「親元や地元を離れたかったから」。一番多いのが、東京には出会いが多い。出会いとは男のこと。

確かに東京には出会いが多かった。ごく普通に有名で人気のAV女優とも出会い、付き合っていたこともあった。銀座の並木通りや新宿のメディアで働いていたこともあったが、朝、著名な女優がロケの撮影をしていた。そんなものは頻繁にある。

だが、東京はカネがないと、何もできない。本当につまらない。

目の前に、いっぱいおいしそうな料理が並べられていて、見ることはできるが、食べることはできない。

東京とは、そんな場所だった。

三上悠亜と1万円でセックスできるなんて安いと思う。

ホテル代、ドリンク代、ペイバー代は約1万円。

セックスに便乗する商売がハンパではない。

車も家も、おしゃれなバーもファッションも。

すべてがそうだ。

変化が激しく、曖昧な時代。

Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)

これらの頭文字を並べて「VUCA」。現代は、「VUCAの時代」。これらが備わっていないと、企業の付加価値向上に貢献できない。したがって、削除される。

リストラされるのは50代のおじさんだけではない。

30代の若者世代も切り捨てられる。

ゴーゴーバー嬢にしても、男から愛されない、指名してもらえない、ペイバーしてもらえない女の子は辞めさせられ、店側は絶えず新しい血を入れ替えている。使い捨て。AV女優と同じだ。そして、恋愛、セックスも。

三上悠亜に会う

午後8時前。客は誰もいない。私が最初だ。ステージには誰も立っていない。女の子たちも椅子に座ってくつろいでいる。

ママさんが私を見つけて挨拶してくる。もう常連になってしまった。

前回、三上悠亜がママさんにドリンクを一杯おごって欲しいというので、そうした。

それは社交辞令。

彼女とうまくやるには、そうしたことも必要だし、ママさんも仲間と認めてくれる。

仕方ない。

ひどい場合は、私の友だちとか、ウエイトレスの分までドリンクをおごらされる。

ウエイトレスの給料は低い。

だから、少しでも稼ぎを増やしてやりたい。

タイの女の子は、分け合うという精神が強い。

だが、三上悠亜はそれほどひどくない。

パタヤで付き合っていた女(AV女優のJURIAに似ていた)は、友だちを呼び、その子の分までおごってあげた。ドリンク代で3000バーツくらいになっていた。

仕方ない。好きだから。

しかし、そんな関係はあまり長く続かない。

ステージの奥から、三上悠亜が笑顔でやってくる。一番奥のシートに座っている私に近づいてくる。私の隣に座る。

黒いビキニ姿。顔も可愛いが、プロポーションも抜群にいい。ヒップが大きくてキュート。乳房も豊かで形が美しい。ウエストが細く、脚も長くて綺麗だ。

三上悠亜は、うれしそうな目で私の顔をのぞきこむ。

髪をカットしたのだ。

セミロングのままだが、シャギースタイル。軽い感じがして、セクシーだ。

ナナプラザの美容院でカットしたのだという。

ウイークエンドマーケットで買った、ユニコーンのぬいぐるみを、彼女は喜んだ。

かわいい。

彼女が肩にかける。

彼女にも似合っている。

まわりの女の子たちも可愛いと言って、近づいてくる。

タイでは、4~5歳の少女がそのまま大人になった女の子が多い。ベトナムやカンボジア、ミャンマー、ラオス、フィリピン、インドネシア。アジアではそんな女の子が多い。

昼間はずっと仕事?

そう

彼女はナースだが、薬剤師みたいな仕事をしていて、今はインターン生だという。

明日、チェンマイに行く

本当は明後日に会うつもりだった。

だから、今日会うのは急だった。

ホテルはドミトリー。

だから、今夜はナナのホテルを使いたい

彼女は別に気にしていない様子だった。

三上悠亜は甘えてくるし、私は幸福だったが、やはりこれは商売なんだろうと思う。

ママさんがやってくる。ドリンクを一杯おごる。

続いてウエイトレスにも、どう?

と三上悠亜は言うが、ごめんと言って断った。

これをやると、歯止めが利かなくなる。

あの客は上玉だとか言って、女の子たちがたちまち群がってくるからだ。

どうしてこのバーで働いている?

インターネットで見たから

彼女は去年から働いている。

いつまで働くのかわからない。

目標は、子供や家族で住むための家をウボンに建てるためだ。

三上悠亜は3年前に離婚している。相手はタイ人。

タイは離婚率が高い。

そうして、子供や生活のためにタイの女はバンコクに出稼ぎに来て、夜の歓楽街で働く。

別に不幸ではないし、楽しんでいる。

嫌な客はさっさと、こっちから離れるだけ。

それよりもスリリングな出会いが多い。

日本で地方の若い女の子が東京に集まってくるのと同じだ。

恋人は?

わからない?

どういうこと?

曖昧。電話してこないし、別れたのかどうかわからない。

それでも彼女は、あっけらかんとしている。

隣の席に日本人の中高年の男性、4人がグループで来ている。その中に飛び切り目立つ、可愛い女の子がいた。

私の友だちなの、と三上悠亜は言った。

類は友を呼ぶ、で似た者同士がひっつく。三上悠亜も、彼女の友だちも可愛い。

彼女が私の肩にもたれてくる。商売だとわかっているが、幸福だ。たぶん、これは店の中だからだろう。

プライベートで会って、普通にデートして、こんなふうに過ごせるかと言えば、また別の話だ。

私とは時々、恋人でいて欲しい。

もし君がバーの仕事を辞めても会って欲しい。

彼女は、オッケーと言って、人差し指と親指を丸くくっつけて、笑顔を向ける。

嘘でもいい。それを慰めとする。

ゴーゴーバーでは、バカラやレインボー2、レインボー4などの店が人気だ。日本人客が多い。カモにされている。

見かけは可愛いし、綺麗だが、整形美人、豊胸手術ばかりで、上っ面だけだ。

三上悠亜は、あまりたくさんドリンクを飲まない。

最初に2杯を注文し、その次に1杯。あとはママさんの分。そして自分のビール。合計5杯。金額は840バーツ。地方だったら、15杯おごっても、1500バーツくらいだったが、やはりバンコクは物価が高い。遊ぶところではない。1枚だけで退散するのが賢明だ。

三上悠亜は賢い、と思う。タイでは、常連だとわかったら、たくさんドリンクをおごらせる。しかし、そんなことをすると客が遠のくので、適度なところで打ち切る。商売としても、その方が回転率が高いし、効率的なのだろう。

1時間ほどいただろうか。

ペイバーする?

と彼女が聞いてきたので、いいよと言った。

ママさんに1000バーツを支払う。

隣にいた日本人のおじさんグループはいない。ワン・ドリンクで退散。それがもっとも賢いやり方だ。

おれもそのつもりだったが、ハマってしまった。しかたない。三上悠亜だから。

しばらくして服を着替えて彼女が戻ってきた。

可愛い服。

ティーン向けのファッション雑誌の表紙みたいだ。高い服ではない。500バーツほど。死kし、とても可愛いし、これが平気的なタイの女の子のファッションだ。

おれはそのままナナのホテルに行くつもりだった。だが、おれは彼女と手をつないで、ほんの少し街を歩きたかった。

いいよ

そう言って、三上悠亜と夜の街を歩いた。

欧米人のおやじたちが多い。路上にはフリーの娼婦。マッサージ店の前では、セクシーなドレスを身にまとった女の子たち。40代前後だろうか。ゴーゴーバーは若い子が多い。年を経ると、ビアバーやマッサージ嬢として生き残っていく。あるいはマッサージ―パーラーもそう。

以前ほどの興奮はない。最初にセントラルワールドでデートした時、とてもときめいた。なんて、こんな可愛い女の子と一緒にいるのだろう。

その気持ちは今も同じだが、落ち着いた。ごく普通に過ごしている。

あまり長くはいられない。

ペイバーは2時間。

ナナに戻り、併設されたホテルに行く。

こぎれいになった。以前は場末のラブホテルよりも不気味だった。

1時間で500バーツ、2時間で700バーツが相場だが、そのホテルは2時間で550バーツだった。三上悠亜が気づかって安いホテルにしたのだと思った。

部屋は寒かった。エアコンの設定が20度。シャワーは水。寒い。

ゆっくり落ち着いてセックスができなかった。エアコンは部屋の中で調節できないようになっている。わざと寒くさせて、ずっといられないようにする。そんな陰険さが感じられる。本当にバンコクは嫌なところになった。

寒いから温めあった。

激しかった。彼女も演技が入っていたと思う。ふたりで作品を作り合うように交わり続けた。

三上悠亜の感じている顔は、ほんとうにエロティックで美しい。

フェラも上手で、見せ方を良く知っている。スタイル抜群の彼女が四つん這いになり、長い髪をかきあげながら、美しい横顔でフェラされたら、どんな男もたまらない。

ものすごく感じた。正常位だけでイキそうになったが、こらえ続けた。体位を変えて、彼女が上にまたがるスタイルに。騎乗位は彼女は得意らしく、下から見上げる彼女の身体も顔も美しい。まるで本当の三上悠亜のセックスシーンを見ているようだ。

お尻も大きくて可愛い。後背位でイキそうになったが、最後はちゃんと正常位で抱き合って果てたい。

無事に終わった後、彼女は笑った。素に戻る。

普通に付き合っている女の子と、まったく同じ。

終わった後、しばらくベッドで彼女を抱く。彼女の頭を抱く。このまま眠ってしまいそうと彼女は言う。

ロングタイムでペイバーしたいが、午前3時には彼女は部屋を出ていく。それならショートで何度も会っている方がいい。総選択したが、やはりこのまま彼女を抱いて眠りたい。

遊びのつもりだった。今夜のセックスもどちらかというと乱暴で、AVみたいなことをした。それでも、遊びにはなり切れなかった。

最初、このホテルで三上悠亜と交わった時、強烈にエロティックで、強烈にセクシーだった。今はそんな感じではない。

関係性が落ち着いたのだ。

付き合うか、恋人になれるかどうかの条件は、飽きてしまうのか、関係が落ち着いていくのか、というのが分かれ道だ。

本物の三上悠亜とセックスしたら、とてつもなく興奮するが、何度もやると、そのうち見慣れてくる。最初のような激しい情熱は感じられない。

どんな美しい風景も、おいしい料理も、何度も見たくなり、食べたくなるが、それが毎日続いてきたら感覚がマヒしてくる。

悲しいことだ。

人間はそんなふうにできている。

より多くの子孫を、より多くの個性を残すために。

個性が同じだったら、環境が変われば絶滅する。

だから、より多くの環境に適応し、生き物が生き残るように、絶えず新しい個体とセックスする。

どうしようもなく、飽き、浮気するように、人間はできている。

それを防ぐためには、新鮮であり続けること。

三上悠亜とは月に一度会い、セックスしていた。

会えない時は苦しく、寂しかった。

今回は3日だけ、間が空いただけだ。

チェンマイに行くのは、わざと彼女から離れることもある。

ホテルを一緒に出る。前と同じように階段でキスをする。

そうして、バーの前に来た。

しっかり抱き合った。

まわりにいっぱい人がいても、互いに気にしない。

タイの女は公衆でキスしたり、ハグされたりするのを嫌う。

それは道徳的に良くないことだからだ。

けれど、ホテルの部屋で過ごした時と同じように、ふたりは抱き合った。

手をつなぐこともなく、ゴーゴーバーから併設のホテルに直行し、終わったらホテルで別れていくのがほとんど。

おれは、やはり、そんな機械みたいなセックスは嫌だ。

三上悠亜と新鮮でスリリングで、性的に興奮を高めるセックスをしたいと思うのなら、客として会い続けたほうがいいのかもしれない。

彼女もそれをよく知っている。

バンコクを離れる。チェンマイ行きの列車

バンコクを離れる。チェンマイ行きの列車に乗る。

新型車両。

何度か乗っている。確かに乗り心地がいい。綺麗だ。

トイレも臭くない。

日本の綺麗な列車に乗っているのと同じだ。

確かに快適な旅ができる。

2等のエアコン車。寝台。圧倒的に外国人が多い。西欧人。大きなリュックを背負っている。バックパッカーが好みそうな列車旅だ。

ビールを飲む。本当は列車での飲酒は禁止だ。

さっき、フォアランポーンの駅近くの床屋で髪をカットした。ディープな散髪屋だった。ここはマッサージと兼用の店。マッサージ嬢が美容師もする。起用だ。

なかなか上手だった。150バーツ。タイの若者風のヘアスタイルになった。すっきりする。

午後6時。タイの国歌が流れる。

驚いたことに、隣に座っているタイの若いカップルたちが起立した。さすがだ。ほかは西欧人、中国人の女子連れも、誰も起立していない。しかし、タイ人は車内であっても直立不動で、国歌が流れている間、きちんと起立していた。

義務という感じではない。誇り、名誉に感じているような気配だ。

タイ人のカップルは、根本的なところでつながっている気がする。

あの世界は、外国人とは別だ。

タイの女の子と仲良くなっても、外国人。

ぜいたくさせてもらえるし、高価なプレゼントもいっぱいくれる。

ちょうど、20歳前後の女の子が、中高年の男性と付き合っているのと同じ。若い者同士はお金はないが、一緒にいるだけで楽しそう。あんな楽しみ方は中高年の男にはできない。

18時10分

定刻通りに列車が出る。

旅は楽しい。列車旅。

他の人たちも、みんな楽しそう。

隣のカップルたちはお菓子を食べたり、スマホを見たり。

みんなどこもテーブルにいっぱいのお菓子やジュースを並べている。

旅を楽しんでいる。

塞がった、暗い気持ちが次第に落ち着く。

この旅で自分の方向性、仕事の指針を決めよう。

その成果が得られる旅にしよう。

車内アナウンス。

チェンマイに到着するのは朝の7時。

懐かしい。1年ぶりのチェンマイだ。

みんな楽しそうだ。修学旅行みたい。

タイの女の子たちにメールする。

みんなが言う。

どこに行くの?

チェンマイだよ。

列車や社内の様子。私の写真も送る。

それぞれ反応が違うから面白い。

その人との関係性がよくわかる。

チェンマイか。

一時期はよく行っていた。

なじみの女の子もいた。

一緒に彼女の部屋で暮らしてもいた。

懐かしい。どうしているだろう。

そのころ、スマホなんてなかった。

携帯はガラ系。

フェイスブックなんてしているタイの女の子なんていなかったし、

別れたらそれきり。

女の子が店を辞めたら、どこに行ったのが手掛かりがない。

そんな出会いが多かった、あのころ。

時代はどんどん進化して便利になる。

不便なものが好きで、不便さが良くてタイに来ていたが、

タイは本当に文明国になってしまい、

今はベトナムの方がローカル色があって居心地がいい。

チェンマイ行きの新型車両

清潔で快適で旅が楽しい。

テーブルでトランプをしたり、酒を飲んだり。

一人旅というのはいない。

このエアコン車は、金持ち車両。

海外旅行者向けの、おしゃれな車両。

一般的なタイ人は、3等の座席か、

エアコンなしの、扇風機付きの寝台車だ。

ローカルな社内では、犬と一緒に抱き合って眠っている、お婆さんもいる。

本当はその座席に乗りたかったが、満車だった。

ローカルなタイ人の世界にいる方が

私は楽しい。

早朝の列車

列車はチェンマイに近づいていく。朝の4時。窓の外はまだ暗い。

昨夜は修学旅行のように楽しい雰囲気だった。

しかし、今は死体安置所のように静かだ。

ハジャイにいる女に、カメラを返して欲しいとメールを送る。

バンコクの部屋にある、と女は言う。

サムイ島のママさんにメールする。

彼女が盗んだのは、私のカメラと携帯電話。

ママさんは携帯電話だけ預かっている、と言う。

カメラは知らない、盗んでいない、と彼女が言っているそうだ。

どこまで汚い女なのだろう。

愛しているなどと平然と嘘をつき、男を騙し、カネやモノを盗み出す。

女の色仕掛け。

すべて、ほとんどの女はこれに属するのだろう。

それに騙される男がアホで、頭が悪いのだろう。

おれが返すように言ったが、女はまったく無視していた。しかし、ママさんに言ったら、彼女があわてて謝罪してきた。タイの社会は信頼。店の女の子が客から金やモノを奪ったとなれば、店の信頼に傷がつく。だから、彼女は誤ってきた。ひたすらに。

「カネはいい。君も家族のために働いているんだからその金を使えばいい。しかし、携帯電話にはデーターがあるし、カメラは大切なもの。だからこれを返して欲しい」と俺は言った。

彼女は返す、と言ってきた。

それで俺は許す、と言ったのだ。ママさんにも、そう伝えた。しかし、それは嘘だ。

カメラは高級なもので、日本円で20万円はする。新品だ。換金すれば大金になる。女はカメラを金に換えたのだ。しかし、バンコクの部屋にあると、いまだにうそを言っている。そうして、俺に「会いたい。ハジャイにまで来て」と言ってくる。ずいぶんナメられたものだ。だが、おれはわざとそうしていた。わざと無防備にしていた。彼女を信じたいから。しかし、彼女は俺から金とモノを奪って逃げた。

可愛い顔して、色を仕掛けてくる。

女が綺麗になりたがるのは、セックスしたいからだ、とある文豪は言った。

そうだと思う。

深夜特急。静かだ。

いろんなことが冷静に考えられる。

三上悠亜にしても、少し冷静になって考えられる。

会ったのは5回。そのうち、セックスしたのは4回。最初のセックスが素晴らしくよかった。3回目までがピークだ。あとは、ゆっくり下っていくのか、現状維持か。

男が熱を上げてやってくると知れば、女は手を抜いてくる。

しばらく会わない方がいいのかもしれない。

メールも控えよう。

だから、たまに会って、いい面だけを見て、ずっと死ぬまで、あの子は良かった、とそう思い続けることが幸せなんだろう。

セックスは麻薬だ。

海外では、マリファナをやっているホテルがあって、それを合法的な商売としてやっている。使い方を誤るから悲劇になるのであって、きちんと使えば楽しい、とホテルの女支配人は言う。

確かにそうだ。車も使い方を誤るから事故になる。きちんと使えば楽しい。

セックスも同じだろう。おぼれてしまうと悲劇になるのであって、きちんと正しい使い方をすれば楽しい。

時には激しく情熱的に、そして冷静に。

あまり客観的すぎれば楽しくない。

仕事や人間関係、すべてにも言えることだ。次第に夜が明けてくる。

チェンマイに到着

朝の電車。フランス出身の女性と旅仲間になる。彼女も一人旅。

今はカナダに住んでいる。語学の先生をしている。

大人を相手に英語やフランス語を教えている。日本語も少しだけ話す。

とても可愛い。

結婚してカナダに住んでいるのですか、と尋ねたら、いいえ独身です、と彼女は答えた。

遠くまで旅するのは今回が初めて。タイは3週間滞在する。

どうしてチェンマイに行くのですか?

寺院が好きなのですか?

チェンマイと言えば寺院だ。

すると、彼女は「私は宗教者ではありません」と答えた。

彼女はトレッキングが好きで、エレファントキャンプに向かうのだという。

自然が好きなのですね。

ええ。

それならサムイ島やパンガン、タオ島もいいですよ、と言った。

彼女はバンコクに戻り、ランタ島などの南の島も巡るのだ言う。

旅慣れていない様子で、初々しい。

旅している。旅の楽しみはこんなところにある。

チェンマイ駅に到着。

チェンマイか。懐かしい。ほっと安らぐ。

駅前に、ソンテウがたくさん並んでいる。以前はぼったくりが多くて、ものすごく嫌悪感があった。今は適正価格。50バーツでターぺー門まで行ってくれるという。

乗客は、私のほかに、5人。

ソンテウはバスターミナルをめぐって、ターぺー門へ。チュンライに行く旅行者がここで降りる。こうした遠回りで50バーツというのは安い。

定住の宿に入る。バイクを借り、さっそく街巡りへ。

チェンマイには、かわいい土産店が多い。

モン族市場。ワロロット市場、ジンジャー、サイアム・セラドン、ブンジャム、ソップ・モエ・アーツ、ハーブ・ベーシックス、ヴィラ・チニ。チェンマイ旧市街地には新しい土産店も増えた。

可愛い雑貨。アクセサリー類が多い。日本人女性の姿もちらほら見られる。

カオソーイの店にも行った。ラム・ドゥアン店。カオソーイ(カレーラーメン)が最もおいしいとされる人気店。50バーツと安い。しかし、なんとなく量が減った気がする。しかし、うまさは一段と質が上がった気がする。何度食べてもおいしい。

チェンマイは本当に物価が安い。食べ物が安い。

スイカも、バンコクと比べて半分。

本当にすべてが懐かしい。

バンコクと違って、ゆったりした大河のような時間が流れる。物価も10年前とまったく変わっていない。

ナイトマーケットの明かりが裸電球から、LEDに代わり、明るくなったが、風情は昔のままだ。

タイ舞踊を見る。女の子たちの笑顔が素敵だ。何もかも変わっていない。

日本での嫌なことが忘れられる。競争、競争ばかりだ。息苦しい。1番になることを強要させられる。学校でも仕事でも。ネットの仕事でも。ランキングばかり、アクセス数ばかりに気をとられて、肝心な旅の楽しみを忘れてしまっている。

人生の楽しみだ。

焦燥感、苦しみが次第にとけてゆく。

そうだ。おれはまた、新天地をめざせばいい。

もう、そんなあほらしい競争には巻き込まれない。

順位だとか、もう気にしない。

俺は、俺らしく、楽しく生きられる道を探そう。

そう思えてくる。

夜のロイコー通り。ここはチェンマイ随一の繁華街。だが、暗くて、ローカルなところがいい。ナナやソイカウボーイのゴーゴーバーと違って、風情がある。

ずっと仲のいい女の子がいた。彼女は今、故郷のウボンに戻っている。1年以上も。

店の女の子に聞いたが、詳しいことはわからない。

彼女はもう前の人たちとの関係を断っているようだ。

彼女のラインは、ハジャイの女が盗んだスマホに登録されているので、連絡がつかなかった。そうか。昔の恋人とよりを戻したのだ。

AV女優の波多野結衣みたいにセクシーで、ドエロな女の子だった。ちょうど恋人が浮気して、涙をずっと流していて、そんなのころに私は彼女と再会し、毎晩、部屋でセックスしていた。のめりこむように激しく、やさしい。

チェンマイに来た理由は、あの再現を求めていたのもひとつ。しかし、彼女は恋人と復縁し、幸せに暮らしているのならそれでいいと思う。

私にも、新しい女、新しい場所がある。チェンマイからは遠のいた。チェンマイに女を作っても遠いし、頻繁に通えない。

今は南の島の女たちと一緒に過ごしている。

やっぱり、二人で暮らすのがいい。けれど、だんだん飽きてくる。ケンカになり、なられてゆく。その繰り返し。

私は一人だ。一人旅。

ナイトスポットにもめぐってみる。

チェンマイで有名なのはサユリ。マッサージパーラー(ソープランド)だ。金魚鉢と呼ばれるひな壇があって、そこに女の子たちがひな人形のように座っている。

ガラス越しに、男たちがソファーでくつろぎながら女の子を眺め、気に入った女の子の番号を、スタッフに告げて、そのまま部屋へ。

近くにもスペシャルマッサージの店があったが、こちらはつぶれている。幽霊マンションのような不気味なところ。さらにパンドラというマッサージパーラーがある。

どこも可愛い女の子。はっとときめくような、思わず抱きたい!と衝撃を与えてくれるような女の子はいない。

たぶん、こうなるとわかっていて、時間のない中、バンコクで三上悠亜と会ったのだ。彼女からはラインでスタンプが送られてくる。

セックスは数ではなく、質を求めるようになってきた。

お金もかかるし、満足できないものに払いたくない。

性欲もそうだが、たぶん、寂しさだ。

男がバーに行って、女の子と会うのも、騒ぎたいのも寂しいからだ。

日本の人妻さんへ

ご主人がネパールの方で、ご一緒に日本に来られたのですね。お仕事がないことはご主人にはつらいことです。

しかし、お金がなくても、こうしてご主人をささえてあげたいというお気持ち。私はたいへんうらやましく思います。私はそんな女性に巡り会ったことがありません。

ご主人と二人なら、ネパール語の教室を開くとか、料理、お土産づくりなどもお二人でできると思います。どこかの公民館で、自主サークルでやれば無料でできると思います。LCCを使って、ネットで呼びかけて、格安で充実したネパールなどへの旅行も計画し、添乗を兼ねて個人で案内できるのでないでしょうか?

サロンや自主サークルでコミュニティーを作り、信頼できる人同士でやれば、そんなビジネスもできると思います。その模様をネットでやれば反響はあると思います。法的にどうなのかわかりませんが、大規模でなければやれるのではないでしょうか?

もともと、大手旅行会社のHISもそんな個人でやり始めたことです。

日本女性と付きあって、楽しいこと、幸福なことはたくさんありましたが、私は悲しみしかなく、恨みや憎しみばかりで。

それがいやで、日本を離れた理由もありますが。

医療や福祉関係で、安い賃金で夜勤なども務め、優しくて強くてがんばっている日本女性は多いのに、私はそれを見ようとしなかった。また、私自身にも力がなく、余裕もなく、うまくつきあうことができなかった。

チェンマイの寺院で、僧侶たちの読経に囲まれ、苦しみから解放されました。私は宗教者ではありませんが、苦しい時に仏教は本当に救済されるものだと初めて知りました。

私は今、観光の記事を書いていますが、会社から記事を承認されないという現状があり、苦しんでいます。しかし、私のやり方にも問題があり、それを究明し、やりたいことがあればほかで活動すればいいと思っています。

なんとか、共存できるよう。うまくやれるよう。それが生物、生き物が、生きていくということなのでしょう。

心が優しいだけでは生きていけないが、心を震わせるのは優しい心であり、そうしたものに人はお金を使いたいと思う生き物です。

今、チェンマイのゲストハウスにいます。

一日、180バーツ。共同部屋で男女混合。びっくりするくらいに若くて綺麗な西洋人女性がそんな場所に泊っていたりします。

ここで台湾人の女の子と知り合いました。生まれは台湾ですが、日本で暮らしていたこともあり、日本語が上手です。

日本人や観光旅行者は常に日本の観点からしか見ていない。台湾では、タクシードライバーが歯磨きしながら走っていたりして、でもそれが普通。私は今、日本がおかしくて、こうしたタクシードライバーがごく普通でいい、と思っています。

高級ホテルに泊まっても、ボーイの態度が悪いとか、常に日本と比べ、日本と同じでなければ満足しない。

日本人の多くの海外旅行者は、可愛い者、美味しい者だけを見て、それでまた同じ場所に戻り、同じ繰り返し。

私は海外の女と出会って、日本以外の場所で付き合い、恋愛し、セックスして人生の根底をくつがえされました。

たぶん、日本でいたら自殺していたか、殺人していたか。それくらいまで追い詰められていく。これからますます老人の自殺、犯罪は増えていくことでしょう。しかし、小さな犯罪・逮捕は新聞やニュースに載らないので、日常から日本の矛盾が消されていく。

だけど、何をするにもお金がいるのですね。

昨年、チェンマイのビアバーで知り合った女の子がいて、彼女は今、マカオに中国人の男に連れて行ってもらっていて。高級ホテルでセクシーなランジェリー姿の写真を撮っていたりしています。やっぱり、お金があるから女の子はそういうことをされてうれしいし、愛されていると思うのでしょう。

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Posted by sawa