クリスマス・イルミネーション対決！タイvs大阪

2016年12月20日2016年12月26日

冬の風物詩、クリスマス・イルミネーションでタイ・大阪を比較、検証

“微笑みの国”タイ。その陽気さは、気さくでノリのいい大阪人に似ているところがあり、文化もなんとなく似ているところがあります。今回は冬の風物詩、クリスマス・イルミネーションでタイ・大阪の両者を比較、検証してみましょう。

梅田vsバンコクの巨大ツリー

まずは大阪から。JR大阪駅からほど近い「梅田スカイビル」。二つの超高層ビルを上空でつないだ「空中庭園展望台」で人気のスポット。英紙タイムズが「世界を代表する20の建造物」として紹介し、〝未来の凱旋門〟として今や外国人にたいへん人気がある観光地です。「空中庭園展望台」の真下では、焼きソーセージや温かいグリューワイン、クリスマス用にアレンジされたレープクーヘンなどドイツにゆかりのある「ドイツ・クリスマスマーケット」を開催。その象徴となるのが高さ約27メートルの巨大ツリー。

バンコク「セントラルワールドプラザ」の巨大ツリー

大阪の巨大ツリーに対抗するバンコクのツリーはこちら！バンコク随一の売り場面積を持つ巨大ショッピングモール「セントラルワールドプラザ」にも、このような巨大なクリスマスツリーが登場。しかも、セントラルワールドプラザのビルの壁面は７色のレインボー。さらに、光で彩られた花園も広がっています。そして、なんと、あの有名な夢の国のキャラクターらしきものが……。

大阪・阪急うめだ本店の「光のヒンメリ」

斬新で奇抜なバンコクのツリーに対抗するのが、大阪・阪急うめだ本店内に飾られたイルミネーション「光のヒンメリ」。ヒンメリというのは、フィンランドの祭りで使われてきた飾りつけのこと。これをアーチストたちが現代風にアレンジしたのが「光のヒンメリ」で、ミラーボールを使って８メートルの巨大な“光のモビール”が出現。これには、タイもびっくり！しばし、ご鑑賞ください。

バンコク「サイアムパラゴン」のクリスマス・イルミネーション

この斬新な大阪の「光のヒンメリ」に対抗するのが、バンコクのサイアム地区の高級デパート「サイアムパラゴン」のクリスマス・イルミネーション。街路樹がライトアップされ、芸術的な巨大ツリーも。それよりも、タイのマスコットのゾウがイルミネーションに使われているところがなんともおもしろい！

大阪・梅田「０号線のPLAT FORM（プラットフォーム）」

しかし、大阪のイルミネーションもおもしろい。こちらは、阪急百貨店うめだ本店前のコンコースに設けられたクリスマスイルミネーション「０号線のPLAT FORM（プラットフォーム）」。この場所はかつて阪急電車のホームがあった場所で、“幻の駅”を演出したイルミネーションはなかなかおもしろい。

“桜の花”をイメージ！大阪「天満・桜ノ宮光のエレガンス」

さらに、大阪にはファンタスティックなイルミネーションが！こちらは、“桜の花”をイメージしたクリスマス・イルミネーション。“桜の通り抜け”で知られる大阪造幣局の近くで開催されているイルミネーション「天満・桜ノ宮光のエレガンス」。

大阪のプロジェクションマッピング

さらには、大阪・中之島にある大阪市中央公会堂や大阪府立図書館を舞台に繰り広げられるプロジェクションマッピングも美しい。続けてご覧ください。

もっと光を！

大阪のイルミネーションは美しいですが、“フランスアベニュー”だとか、“OSAKA　ART　CITY”だとか、なんでも横文字のタイトル。アメリカやフランスを意識した名前が多く、「ええカッコしい」が嫌いな大阪に似つかわしくないのでは？しかも、物まねばかり。東京のディズニーランドをまねして、USJ。東京都をまねして、大阪都。もっと上をいかなきゃ。もっと光を！

クリスマスを過ぎてもツリーは輝く

タイ・バンコクのクリスマス・イルミネーションが素晴らしいのは、クリスマスの12月25日を過ぎても、まったくおかまいなしに輝き続けること。クリスマスに関係なく、元気にきらきら輝き続けるのがタイのツリー。せっかく作ったのに、すぐに壊すなんてもったいない。タイ人のほとんどは仏教徒。クリスマスには宗教的な意味なんてない。ならば、別にクリスマスを過ぎても、ツリーが輝いてもマイペンライ（気にしない）！

アンティークなメリーゴーランド

最後の紹介は、「梅田スカイビル」のドイツ・クリスマスマーケットに飾られたアンティークなメリーゴーランド。115年以上前に作られたもので、床や柱、天井もすべてが木製。ヨーロッパでは４台しか現存しない貴重なメリーゴーランドで、普段はドイツの博物館に展示されています。しかし、クリスマスシーズンになるとドイツから大阪へと運ばれ、多くの人々を楽しませてくれます。